おもわず手が伸びる!彩りおにぎりの握り方

アイスム × note「私のイチオシレシピ」 #2

FOOD
2022.07.25

アイスムとnoteで「#私のイチオシレシピ」コンテストを開催しました。日常の中にある「食」を楽しむヒントになるようなエッセイを中心に、4名の受賞者を選ばせていただきました。

とってもおいしそうな料理のレシピはもちろん、誰が誰のために、そしてどんなシチュエーションで作るのか、その料理に込められた一人一人の物語をぜひ楽しんでください。

今回は、おにぎり作家として活動するゆこさんのエッセイ「思わず手が伸びる!彩りおにぎりの握り方」です。カンタンに作れる、毎日でも食べられるおにぎりだからこそ、おいしさを追求したい。食べる人がワクワクする握り方の工夫をゆこさんが紹介してくれます。


ほぼ毎日のようにおにぎりを握っていると、せっかくなら、食べておいしいだけじゃなくて、“見た目も楽しめる一品にしたい”という気持ちが強くなってきました。

ラップに包んだまま、気軽に持参するおにぎり弁当にしても、夜食に用意するおにぎりにしても、見たときに「わ、おいしそう!」と思えるような、見た目のときめきも大切にしたい。これって、おにぎりのおいしさを構成する要因の一つにもなりますよね。

そこで今回は、毎日違う種類のおにぎりを握り続けてわかった、「彩りおにぎり」の作り方をご紹介します。

ちょっとした工夫でおにぎりの見栄えがよくなる方法なので、よかったらお弁当作りなどの参考にしてみてくださいね。

「おいしそうに見えるおにぎり」とは

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おにぎりを作る前に、意識したいのがおにぎりの完成形。

大きく分けると、おにぎりには「(1)ごはんに具材をはさむスタイル」と「(2)ごはんに具材を混ぜ込むスタイル」の二つの種類があると思います。

どちらにしても、ぱっと見たときにそのおにぎりにどんな具材が入っているかがわかるようにしたいところ。サプライズを仕込んだ、“開けてみたらチーズがとろ〜り”などのおにぎりもありますが、その場合も、仕込んだチーズに合わせる具材を外側に見せれば、チーズとのハーモニーが際立つのでおすすめです。

まるごとウインナーおにぎり

ごはんに具材をはさむスタイル

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材料(ごはん一杯分/約150g)

  • ウインナー…1本
  • 卵…1/2個分
  • 大葉…1枚
  • 海苔…適量
  • ケチャップ…適量
  • 砂糖…適量
  • 塩…適量

作り方

1. 卵に砂糖を混ぜて、炒り卵にします。ウインナーを炒めます。
2. ごはんに塩をふり、ラップに包んで軽く握ります。
3. 真ん中にくぼみをつけて、具材をすべてのせていきます。
4. おにぎりをぐるりと海苔で巻いて、形を整えます。

梅干しと大葉のおにぎり

ごはんに具材を混ぜ込むスタイル

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材料(ごはん一杯分/約150g)

  • 梅干し…1個
  • 大葉…2枚
  • 白ごま…大さじ1/2

作り方

1. 梅干しは種をのぞいて、小さくほぐします。大葉は千切りに。
2. ごはんにすべての具材を混ぜ合わせます。
3. ラップに包んで見た目を整え、おにぎりにします。

おいしそうに見える作り方

今回は「ごはんに具材を混ぜ込むスタイル」の具体的な作り方をベースに、「おいしそうに見える」作り方のポイントをご紹介します。

1. 具材の配置は、あざとく

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最初に彩り用の具材を取り分けておきます。全部の材料をはさんだり、混ぜ込んだりするのではなく、“おにぎりの外側にもってきたい具材”を待機させておくのです。

これらは後ほど、デコレーション用として登場します。偶然ではなく必然的に、見栄えの良いおにぎりを作っていく流れですね。

2. ラップでおにぎりを握る理由

次に考えるのが、おにぎりをどうカタチ作るか。
・手で握るのか
・型にはめて作るのか
・ラップやアルミを使って握るのか

これは、人それぞれにこだわりがある部分なのかなと思います。

素手で優しく包まれたおにぎりは、おいしそうに見えますし、型を使用したおにぎりは統一感があります。最近はクッキングシートで握る、おにぎりの作り方も話題になっていましたよね。

私は今のところ、ラップで握る方法を選択しています。

理由は、おにぎりの見た目がわかりやすいのと、そのままお弁当にしたり保存したりと利便性が高いから。今回ご紹介する、見栄えを意識したおにぎりを作るのにも最適です。

3. ケチるのはNG!?失敗しないポイント

私はおにぎりを作るとき、机に大きめにラップを広げておきます。ここをケチってしまうと、うまくおにぎりを包めず、思うような形にならないことがあるので注意です。

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ラップを大きく広げたら、ラップの片側に寄せて、おにぎりとなるごはん&具材をのせていきます。ラップの反対側はスペースをあけておいてくださいね。

4. おにぎりの“顔”をおめかし

続いて、慎重におにぎりの見た目を整えていきます。仕上がりをイメージして、外側に見えてほしい具材は箸で良き場所に配置しましょう。

ここで登場するのが、1でとっておいたデコレーション用の具材です。

どんなおにぎりなのかがしっかりとわかるよう、大きめにカットするなどした具材で存在感を出すのがおすすめです。

ごまや塩こしょう、バジルなど、アクセントになる具材も加えると、さらに見栄えが良くなりますよ。

5. 机の上で握るから誰でもカンタン

ここまできたらあと少し。

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さきほど3の工程で、大きめに広げたラップの片方にごはん&具材をのせました。今度はその反対側のラップを、ふわっとごはん&具材にかぶせます。

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次に、両手を使って、ごはん&具材をはさむように三角形を作っていきます。

一時期流行った、赤ちゃんの顔に両手を添えたおにぎりポーズのようなイメージ。おにぎりをキレイな三角に握るのが苦手という方も、机の上で整える方法なら簡単に作っていただけます!おにぎりの顔となる外側部分の見た目も調整しやすいですよ。

この方法を発見してからというもの、おにぎり作りがぐっと楽しくなりました。ぜひ試してみてくださいね。

6. 愛情いっぱいに包み込んで

最後は5でざっくりと三角形にしたおにぎりを、手のひらに包んで輪郭を整えます。

ここでのポイントは、“優しく、愛情を込めて”。

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食べる人の顔を思い浮かべて、自然と笑みがこぼれるような、そんな気持ちで仕上げましょう。

味でも見た目でも、おにぎりを満喫

味はもちろん、見た目にも映えるおにぎりができたら、お弁当の時間はますます楽しくなります。“彩りおにぎりの握り方”が、少しでも参考になりましたらうれしいです。

おにぎりを作る場面も、食べる場面にも、満開の笑顔があふれますように。

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編集・構成:佐々木沙枝