ブロッコリーと厚揚げの中華スープ/かぶと梅のホットマリネ
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。年の瀬が近づき、寒さが身にしみる日が増えてきました。そんな日には、色鮮やかなブロッコリーの甘みと厚揚げのうまみが口の中でじゅわーっと広がる「ブロッコリーと厚揚げの中華スープ」はいかがですか?ビタミンやミネラルが豊富なブロッコリーと、高たんぱくな厚揚げで栄養たっぷりな、体に嬉しい一品です。サッと作れる副菜として「かぶと梅のホットマリネ」もご紹介します。
ブロッコリーと厚揚げの中華スープ
材料(2人分)
作り方
- 1. ブロッコリーは小房に分け、茎も切って鍋に並べる。
- 2. 厚揚げは2〜3センチの角切りにし、豚肉は大きければ食べやすいサイズに切る。
- 3. 鍋に並べたブロッコリーの上に、豚肉を広げてのせる。水200mLを加え、ふたをして、中火で3〜4分蒸し煮する。
- 4. 水300mLと厚揚げ、塩を加えて、またふたをして5分ほど煮る。
- 5. 醤油で味をととのえ、水溶き片栗粉を回し入れてとろみをつける。仕上げにごま油を加えたら、完成!
かぶと梅のホットマリネ
材料(2人分)
作り方
- 1. かぶは小さめに切る。かぶの葉も少し切っておく。
- 2. 鍋にかぶと酒、サラダ油、梅干しをちぎって加え、ふたをして3〜4分蒸し煮する。
- 3. 火を止めて、塩で味をととのえたら、完成!
おいしいポイント
ブロッコリーと厚揚げ、普段どうやって食べていますか?
ブロッコリーはスープ&炒め物に
皆さんは、ブロッコリーをどのように食べていますか?茹でてマヨネーズを付けて食べる方が多いかもしれません。その食べ方でもブロッコリーの魅力は味わえますが、それ以外のおいしい食べ方をご紹介します。
まずは今回のようなスープ。今回はしっかり歯応えが残るようなスープですが、房がバラバラになってしまうほどクタクタに煮込むスープもあります。うまみが下から湧き上がってくるようなスープになりますよ!
他には、中華の炒め物に入れるのもおいしいです。ブロッコリー特有の香りには、中華でよく使う「にんにく・しょうが・ねぎ・ごま油」が効果的。私はあさりと炒めるのが好きです。ブロッコリーとあさりを鍋に入れて、醤油と酒とにんにくのみじん切りを加え、ふたをして蒸し煮にします。お酒のおつまみにぴったりで、ごはんもすすむ一品です。
あとは、ブロッコリーの切り方も工夫できます。以前、知人の家に遊びに行ったら、房をかなり小さく切って、サラダにパラパラッとかけていて、すごくかわいいなと思いました。切り方一つで、違った食感や見た目を楽しめるんですね。ぜひいろいろな調理法を試してみてください!
厚揚げ&さつま揚げもスープに合う!
今回使ったもう一つの食材、厚揚げ。全然使わないという方もいらっしゃると思いますが、私はとてもよく使っています。そのまま焼いて、しょうがをすりおろしたり、大根おろしを添えたりして、醤油で食べるとおいしいです。あるいは、今回のようなスープにしたり、お味噌汁に油揚げの代わりに入れたりします。油揚げとはまた違った食感があり、何よりボリューム感が出るので、満足感の高いおかずやスープになります。食べ盛りのお子さんがいるご家庭では、野菜炒めにお肉と厚揚げを一緒に入れると、たんぱく質の量が増えて満足感も高くなります。
厚揚げと似た食材で、重宝するのはさつま揚げ。白や黒のいろいろなすり身でできていて、中に玉ねぎ・コーン・紅生姜などいろいろな具材が入っているのも楽しいです。厚揚げと同じように、フライパンでじっくり焼いてそのまま食べるとおいしいですが、スープやお味噌汁の具材にするのもおすすめ。厚揚げより、さつま揚げの方がさらにうまみが出るため、メインの具材として使えます。
途中まで誰かが手をかけてくれている食材って、やっぱりおいしくて便利。誰かに料理を助けてもらっているという気持ちで取り入れると、日々の料理も楽になるんじゃないかなと思います。
今年もスープレシピをお楽しみいただき、ありがとうございました!
年の暮れが近づいてきました。毎日ごはんを作っている人、お仕事している人、勉強に勤しんでいる人、子育て中の人…忙しい日々の中で食べたいものをちゃんと作って食べるというのは、実はとても贅沢なことなのかもしれません。作れないからと言って自分を責める必要はありません。頼れるものには頼りつつ、時間に余裕ができたら、自分のためにスープを作ってみてください。無理なく楽しむことが、料理を好きになる近道です!
おいしいスープを食べて、今日も一日元気に過ごしてください。良いお年を!