「よく見るけど使ったことない!」かぶのおいしいレシピ、井原裕子さんに教わります
「よく見かけるけど、実は使ったことない野菜」ってありませんか。今回は寒い時期においしい野菜のひとつ、かぶをテーマにお届けします。使える食材が増えると、料理の幅はグンと広がっていきますよ。
今回の食材:かぶ
「かぶは、葉に青みがあって全体にハリのあるものを選んでください。青菜の部分と根菜の部分、両方を使えるお得な野菜ですよ。栄養を葉に取られてしまうので、買ってきたらすぐに切り分けておきましょう。根菜にしては煮えやすいのも、かぶのいいところです。」
かぶと豚ひき肉の塩にんにく炒め
材料(2人分)
作り方
- 1. かぶは皮をむき、1cm幅の半月切りにする。葉は3~4cm長さに切る。
- 2. ボウルにひき肉を入れて塩こしょう、おろしにんにくを加えてスプーンで混ぜる。
井原さんポイント
今回は豚ひき肉を使いましたが、合いびき肉や鶏ひき肉でもOKですよ。
- 3. フライパンに油をひいて中火にかけ、スプーンで一口大にすくったひき肉を入れて、2分ほど焼いたら裏に返して1分焼く。
井原さんポイント
ひき肉をスプーンでひとかたまり取って焼いていきますが、形がくずれても大丈夫!くずれたところに味がからんで、おいしくいただけます。
- 4. かぶを加えてひと混ぜし、ふたをして弱めの中火で2分ほど蒸し焼きにする。かぶの葉も加えて炒め、葉がしんなりしたら酒、塩、こしょうを加えて全体を軽く炒め合わせる。
味つけはシンプルな分、かぶと豚肉のおいしさがしっかり味わえます。ひき肉はこねたりほぐしたりせず、こんなふうに炒めものに使ってもおいしいんですよ。
かぶと鶏スペアリブの甘辛煮
材料(2人分)
作り方
- 1. かぶは茎を少し残して葉を切り、6等分のくし形に切ってから皮をむく。水を張ったボウルにしばらくつけて、葉の間の土を落とす。しめじは石づきを切り、小分けにする。
- 2. フライパンに油をひいて、鶏スペアリブの皮目を下にして入れ、中火にかける。肉の色が変わったら返して、全体を軽く焼きつける。
井原さんポイント
全体に肉の色が変わるまで焼きつけると、煮るときにアクが出ず、取りのぞく手間がなくなります。
- 3. A、しめじ、かぶを加えて火を強め、沸いてきたら弱火に変えてふたをし、6~8分ほど、かぶが柔らかくなるまで煮る。
井原さんポイント
かぶは柔らかくなるまでの時間に個体差があるので、6分ほど煮たら一度竹串などで刺して確認してください。
- 4. ふたを開けて中火にし、かぶの葉を加えて全体を一度混ぜて、1分ほど煮る。
井原さんポイント
すぐに食べてもいいのですが、火を消してから5~10分ほどおくと味がよくしみます。
鶏のスペアリブは骨から味が出て、なおかつ火の通りが早い便利な食材。同様に煮えやすい根菜のかぶを合わせた、お手軽な煮物です。鶏のいいだしがかぶに染みて、最高においしいですよ。
かぶとはんぺんのチーズサラダ
材料(2人分)
作り方
- 1. かぶは皮をむいて、食べやすい大きさに切る。葉は2cm幅に切る。はんぺんは1cm角に切る。
井原さんポイント
かぶとかぶの葉は生でもおいしい。そしてかぶは、洋風の料理にも合う野菜なんです。生の場合、皮は気持ち厚めにむいてください。そのほうが柔らかく楽しめます。
- 2. ボウルにA、1を入れて全体を混ぜ、2~3分おいて味をなじませる。
切ってあえるだけの簡単サラダ。シャキシャキとしたかぶと葉とはんぺんの柔らかい食感の対比が楽しいですよ。レモン汁をかけたり、ミニトマトやくるみなどを加えたりすると、さらにごちそう感が増します。
井原さん、今回もありがとうございました!一束のかぶで主菜から副菜、洋風にまで楽しめるレシピでしたね。サラダはクリスマスの食卓にもよさそうな。みなさん、ぜひ作ってみてください。