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鶏団子と小松菜の豆乳スープ/ひよこ豆とサラミのサラダ

耳で楽しむおいしいスープレシピ #42

FOOD
2025.02.13

スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。寒さが続くこの季節に、体にやさしい「鶏団子と小松菜の豆乳スープ」はいかがですか?しょうが香る鶏団子と、旬を迎えて甘みがぐっと増した小松菜を使って、豆乳でヘルシーに仕上げた一品です。手軽に作れる副菜として「ひよこ豆とサラミのサラダ」も合わせてご紹介します。


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鶏団子と小松菜の豆乳スープ

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材料(2人分)

  • 鶏ひき肉…200g
  • 塩…小さじ1/3
  • しょうが…1片(20g)
  • 小松菜…1/2束(100g)
  • 豆腐…80g
  • 無調整豆乳…150mL
  • 塩…小さじ1
  • こしょう…少々
  • ごま油…少々
  • 好みでラー油

作り方

1. 鍋に500mLの湯を沸かしておく。
ボウルにひき肉と塩を入れて粘りが出るまで練り、すりおろししょうがと水(大さじ2)を加えてよく混ぜる。

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  • しょうがをたっぷり入れることでパンチのある味に。体も温まります。
  • 水は鶏肉が柔らかくなるように、状態を見ながら調整して入れてください。今回は少し柔らかめでも大丈夫です。
2. ひき肉をスプーンですくって鍋の湯の中に落とし、中弱火で5分ほど煮る。

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  • 強火だと肉団子が割れてしまうので、少し火を弱めて静かに煮ましょう。
3. 煮ている間に、小松菜と豆腐を食べやすいサイズに切る。

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  • 小松菜はスプーンに乗りやすいように短めに切ります。
4. 小松菜と豆腐を鍋に入れて3分ほど煮たら豆乳を加え、塩、こしょう、ごま油で味を付け、沸騰寸前で火を止める。

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  • 豆乳を入れたらあまり煮立たせないようにしましょう。
  • 最後にごま油を入れることで風味がぐっとアップしておいしくなります。

ひよこ豆とサラミのサラダ

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材料(2人分)

  • 玉ねぎ…1/4個
  • 酢…小さじ2
  • オリーブオイル…大さじ2
  • 塩…ふたつまみ
  • 砂糖…少々
  • ひよこ豆(缶詰)…1缶
  • サラミ…20g

作り方

1. 玉ねぎは薄切りにしてサラミは刻み、ボウルに入れて酢、オリーブオイル、塩、砂糖を加えて混ぜる。
  • 玉ねぎはキッチンペーパーに包んでぎゅっとするだけで、水分を抜いて辛みを少しマイルドにします。
2. ひよこ豆は水気を切る。
3. 1のボウルにひよこ豆を加えて和える。

おいしいポイント

  • 鶏ひき肉は、むね肉でももも肉でもできます。ミックスさせるのもおすすめです!先に粘りが出るまでしっかり混ぜておくと、肉同士がしっかりくっついて崩れにくくなります。
  • 肉団子を作るときはスプーンを使うと大きさがそろいます。2本を使うのが難しい場合は1本を使って、あとは指で整えて落としてもOK!大きさがある程度そろっていれば形はあまり気にしなくても大丈夫です。
  • 今回は小松菜の青々しい感じを一緒に食べて欲しいので煮る時間は短めですが、くたくたに煮てもおいしいので、その場合は鶏肉と同じタイミングで入れても大丈夫です!

2025年にやりたいこと

2025年に入ってしばらく経ちましたが、いかがお過ごしですか?

今年どんなことがやりたいかなと考えていたんですが、私はずっと日本の各地を「スープ旅」しているんですね。それでそろそろ海外に行ってみたいな、なんてことを考えています。去年お仕事でポーランドやチェコなど中央ヨーロッパのスープに触れる機会がありまして、これまであまり食べたことがないような独特の味でとてもおいしかったし、おもしろかったので、今個人的にはポーランド熱が高まっています。

あとは、韓国や台湾なんかはスープ天国ですし、やっぱりずっと行きたいのはイタリアですね。地域の料理が残っているっていうことと、家庭料理がしっかりあるなという気がしていて。行きたい国はいろいろあるんですけれども、1か国でも行けたらいいなと思っています。

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体をいたわる料理

今のような寒い時期はどうしても体調を崩しやすいですよね。体をいたわるような食事をしたい日もあると思います。スープはまさにそういう日にぴったりの料理だと思うんですが、特におすすめなのは今回のレシピのような豆腐やひき肉など消化の良いものを煮込んだスープ、豆乳なんかを使ったあっさりした味のスープ、そして薄味ということも意外と大事かなと思います。あとは野菜不足で体調を崩すような方もいると思うので、野菜もたっぷり摂れるものが私の中では体をいたわる料理というイメージです。今回も小松菜を1/2束使っていますが、スープなのでたっぷり食べられます。

ーー家族が体調を崩しているときなどはどんな料理を作りますか?

しょうがとかにんにくとか、体をあたためるような料理やスープを作ることが多いですかね。意外と餃子とか、中華料理もしょうがとかねぎ、にんにくをたっぷり使うので、そういう体をあたためる食材を取り入れて料理を作ったりします。あと胃腸関係の不調のときは、大根なんかを使いますね。大根の酵素って火を通すとちょっと弱くなってしまうので、お鍋に生の大根おろしをたっぷり添えるとか、そんな形でいたわったりしています。

ーー小松菜は有賀さんのレシピでもよく出てくる印象なのですが、扱いやすいからですか?

そうですね、小松菜はさっと煮てもおいしいし、くたくたに煮てもおいしい。しかもスープに使うとうまみもプラスしてくれるんです。野菜炒めなどにも使えるし、おひたしにしてもおいしい。ほうれん草なんかは見た目が小松菜と似ていますが、アクがあるのでスープに使う場合もさっと茹でたりする必要があるんです。でも小松菜はアクもくせもなくて、とても食べやすい野菜なので、使いやすいんですよね。洗うのがちょっとめんどくさいと思う方はいるかもしれないですが、まずは根っこのところをザクッと落として、茎の真ん中あたりを手でつかみ、切り口のところを水道の下で水を流しながら洗うと泥もすぐ落ちます。一回切ってしまえばあとは火を通したりするのも気楽にできる野菜なので、みなさんにもぜひぜひ小松菜を使って欲しいです。
特に今の時季は旬なので、とても柔らかくて甘くおいしくなっているので、小松菜をたっぷり食べて体をいたわってあげてください。

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撮影:木村琢也