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鶏団子と小松菜の豆乳スープ/ひよこ豆とサラミのサラダ
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。寒さが続くこの季節に、体にやさしい「鶏団子と小松菜の豆乳スープ」はいかがですか?しょうが香る鶏団子と、旬を迎えて甘みがぐっと増した小松菜を使って、豆乳でヘルシーに仕上げた一品です。手軽に作れる副菜として「ひよこ豆とサラミのサラダ」も合わせてご紹介します。
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鶏団子と小松菜の豆乳スープ
材料(2人分)
作り方
- 1. 鍋に500mLの湯を沸かしておく。
ボウルにひき肉と塩を入れて粘りが出るまで練り、すりおろししょうがと水(大さじ2)を加えてよく混ぜる。 -
- 2. ひき肉をスプーンですくって鍋の湯の中に落とし、中弱火で5分ほど煮る。
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- 3. 煮ている間に、小松菜と豆腐を食べやすいサイズに切る。
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- 4. 小松菜と豆腐を鍋に入れて3分ほど煮たら豆乳を加え、塩、こしょう、ごま油で味を付け、沸騰寸前で火を止める。
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ひよこ豆とサラミのサラダ
材料(2人分)
作り方
- 1. 玉ねぎは薄切りにしてサラミは刻み、ボウルに入れて酢、オリーブオイル、塩、砂糖を加えて混ぜる。
- 2. ひよこ豆は水気を切る。
- 3. 1のボウルにひよこ豆を加えて和える。
おいしいポイント
2025年にやりたいこと
2025年に入ってしばらく経ちましたが、いかがお過ごしですか?
今年どんなことがやりたいかなと考えていたんですが、私はずっと日本の各地を「スープ旅」しているんですね。それでそろそろ海外に行ってみたいな、なんてことを考えています。去年お仕事でポーランドやチェコなど中央ヨーロッパのスープに触れる機会がありまして、これまであまり食べたことがないような独特の味でとてもおいしかったし、おもしろかったので、今個人的にはポーランド熱が高まっています。
あとは、韓国や台湾なんかはスープ天国ですし、やっぱりずっと行きたいのはイタリアですね。地域の料理が残っているっていうことと、家庭料理がしっかりあるなという気がしていて。行きたい国はいろいろあるんですけれども、1か国でも行けたらいいなと思っています。
体をいたわる料理
今のような寒い時期はどうしても体調を崩しやすいですよね。体をいたわるような食事をしたい日もあると思います。スープはまさにそういう日にぴったりの料理だと思うんですが、特におすすめなのは今回のレシピのような豆腐やひき肉など消化の良いものを煮込んだスープ、豆乳なんかを使ったあっさりした味のスープ、そして薄味ということも意外と大事かなと思います。あとは野菜不足で体調を崩すような方もいると思うので、野菜もたっぷり摂れるものが私の中では体をいたわる料理というイメージです。今回も小松菜を1/2束使っていますが、スープなのでたっぷり食べられます。
ーー家族が体調を崩しているときなどはどんな料理を作りますか?
しょうがとかにんにくとか、体をあたためるような料理やスープを作ることが多いですかね。意外と餃子とか、中華料理もしょうがとかねぎ、にんにくをたっぷり使うので、そういう体をあたためる食材を取り入れて料理を作ったりします。あと胃腸関係の不調のときは、大根なんかを使いますね。大根の酵素って火を通すとちょっと弱くなってしまうので、お鍋に生の大根おろしをたっぷり添えるとか、そんな形でいたわったりしています。
ーー小松菜は有賀さんのレシピでもよく出てくる印象なのですが、扱いやすいからですか?
そうですね、小松菜はさっと煮てもおいしいし、くたくたに煮てもおいしい。しかもスープに使うとうまみもプラスしてくれるんです。野菜炒めなどにも使えるし、おひたしにしてもおいしい。ほうれん草なんかは見た目が小松菜と似ていますが、アクがあるのでスープに使う場合もさっと茹でたりする必要があるんです。でも小松菜はアクもくせもなくて、とても食べやすい野菜なので、使いやすいんですよね。洗うのがちょっとめんどくさいと思う方はいるかもしれないですが、まずは根っこのところをザクッと落として、茎の真ん中あたりを手でつかみ、切り口のところを水道の下で水を流しながら洗うと泥もすぐ落ちます。一回切ってしまえばあとは火を通したりするのも気楽にできる野菜なので、みなさんにもぜひぜひ小松菜を使って欲しいです。
特に今の時季は旬なので、とても柔らかくて甘くおいしくなっているので、小松菜をたっぷり食べて体をいたわってあげてください。