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じっくり炒めた玉ねぎが甘い、「八木メシスペシャルオムライス」

つばきファクトリー・八木栞の「八木メシ、進化中!」#9

PEOPLE
2025.04.03

「食べることが大好き」と語るつばきファクトリーの八木栞さん。彼女のブログには、料理初心者ながら懸命に作った食事の数々が並びます。そんな八木さんですが、幼い頃からの夢であるミュージカル女優を目指すため、2025年4月につばきファクトリーとハロー!プロジェクトを卒業します。

本連載を通じて八木さんの成長を見守ってきたアイスム編集部にとっても、さみしいお知らせです。八木メシは自炊と向き合う大切さを教えてくれました。

今回は卒業を目前に控えた八木さんが、「料理の師」である長谷川あかりさんにこれまでの料理の成果を披露します。長谷川さんからアドバイスをいただきつつ、八木メシスペシャルオムライスを作ります。

オムライス

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材料(1人分)

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  • ごはん…150g
  • 鶏もも肉(あれば細切れ)…約50g
  • 玉ねぎ…1/4個
  • ピーマン…1/2個
  • 塩・こしょう
  • オリーブオイル or サラダ油…適量
  • ケチャップ…大さじ2
  • 卵…2個
  • バター…8g
  • 牛乳…大さじ1
  • チーズ…お好み
  • 付け合わせはお好みで、ベビーリーフやトマトなど

作り方

1. 玉ねぎとピーマンはみじん切り、鶏肉は1cm角に切る。
2. 玉ねぎとピーマン、鶏肉を炒めたら、フライパンの端に寄せる。ケチャップを加えて炒め、混ぜ合わせる。塩こしょうを加えてさらに炒め、取り出しておく。
3. 卵とチーズを混ぜ合わせ、バターを引いたフライパンで焼き、半熟の状態でラップで形を整える。ケチャップライスの上にのせる。

長谷川さんに贈るオムライス

スタッフ

今回は長谷川あかりさんに、オムライスを振る舞います。「八木メシがこんなに成長したよ!」という成果をお見せしたいですね。

八木

不安な気持ちの方が勝っていますが、アイスム編集部の皆さんの力を借りて作ります!

スタッフ

スタジオには、すでに長谷川さんが待機されています。

長谷川

あまり近くにいると緊張するでしょうから、今日は遠くから見守ります(笑)。

スタッフ

よろしくお願いします。では、さっそく材料の確認から始めていきましょう。ケチャップライスはいろんな作り方がありますけど、八木さんのオムライスではどんな材料を使いますか?

八木

本当は具材がたっぷり入っているとうれしいですけど、自炊は大変なので、つい具なしになっちゃうんです。でも今日は長谷川さんにせっかく食べていただけるので、王道の食材でもある鶏肉と玉ねぎ、ピーマンを使いたいと思います。

スタッフ

長谷川さんのための「八木メシスペシャルオムライス」ですね!

八木

そうですね!あと、卵にはチーズを入れたいです。私、チーズがとっても好きなんですよ。

スタッフ

いいですね!さらに、卵に牛乳を入れると調整がしやすいですよ。ちなみに、八木さんが以前ブログにアップしていた自炊のオムライスは、何のレシピを参考にしたんですか?

八木

ネットでいくつかレシピを検索したけど、最終的には自己流で作りました。

スタッフ

複数のレシピから王道を探っていったんですね。今回はアイスム編集部と相談しながら作り方を決めていきましょうか。

八木

よろしくお願いします!では、さっそく材料を切っていきますね。まずは玉ねぎをみじん切りにしたいんですけど、コツはありますか?

スタッフ

切り込みを入れてから切るといいですよ。ある程度切れたら、包丁をシーソーのように動かしてお好みのサイズに細かくしていきましょう。

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慎重にみじん切りをする八木さん。思わず「あ!」と声を上げる場面も。スタッフ一同固唾をのんで見守ります

八木

ふう…切り終えました!コンタクトをしているからか、目が痛くなりませんでした。よかった!次はピーマンもみじん切りにします。

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無事に切り終えました

スタッフ

鶏肉もカットしましょう。火が通りやすいように小さめで、スプーンですくいやすい大きさがいいかもしれないです。

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鶏肉はキッチンばさみでカット

スタッフ

卵は割って、チーズと牛乳を合わせておきましょう。

八木

はい!

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玉ねぎはしっかり炒めるのが八木メシ流

スタッフ

では、早速ケチャップライスを作っていきましょう。まずはフライパンにオリーブオイルを一周するくらい入れます。

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手でフライパンの熱さを確かめる八木さん

八木

(玉ねぎとピーマンを炒めて)ああ、いい匂い。自炊は取り掛かるまでに時間がかかるんですけど、いい香りがしてくると幸せな気持ちになります。

スタッフ

香りを味わうのも料理の楽しみですよね。まず具材を炒めたら、ケチャップを加えて一緒に炒めましょうか。酸味が飛んで、甘くなるんですよ。

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玉ねぎとピーマンをじっくりと炒める八木さん。鶏肉は後から入れます

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鶏肉に火が通ったら、ケチャップを入れます。ケチャップが足りない時は、具材を端に寄せて空いた場所でケチャップを炒めると酸味が飛ばせます

スタッフ

次は、ごはんですね。混ぜすぎるとベチャッとするので、ササッと混ぜましょう。あとは塩こしょうで味付けします。

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八木

(塩を入れすぎて、「あ」とつぶやく)どうしよう。塩が入りすぎました。しょっぱくなっちゃう。

長谷川

(思わず立ち上がって)大丈夫!味見して濃かったら、ごはんを増やせばいいから!

八木

じゃあ、味見してみます。

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八木

(上を見上げて考え中)塩辛くなくて良かったですけど、ちょっと薄いような気もします…。酸味が足りないのかな。

長谷川

熱々の状態で味見すると、味が薄く感じるんですよ。

スタッフ

仕上げにケチャップをかけるのであれば、薄味くらいでいいかもしれません。でき上がったケチャップライスは、お皿に取り出しておきましょう。次は卵を焼きます。

八木

前に作ったときは、卵をきれいに焼くのが難しかったんです。弱火にしすぎて火が通らなくて、その後焦って強火にしてしまって…。卵がボロボロになってしまいました。時々、うまくいくんですけど、ケチャップライスにのせるのに手間取って、固まってしまって…。

長谷川

油をよく熱してから卵を入れるといいですよ。形を作るのが不安だったら、半熟状の卵をラップにのせて形を整えてからケチャップライスの上にのせるといいかも。

八木

それでやってみます!

長谷川

フライパンを熱してバターを入れたら、ふちの部分までしっかりとバターを塗ります。そうすると、卵がかたまった時に剥がしやすいです。

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バターから、ぐつぐつという音が聞こえてきました

八木

卵を入れます!

長谷川

卵のふちが固まってきたら「の」の字に混ぜて。かたまっていない卵を流し込むイメージでフライパンを回すといいですよ。半熟になったら、ラップに出しましょう。崩れても、後から形が整えられます。

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「の」の字で半熟卵を作ります

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半熟状態の卵をラップにのせたら

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キャンディ状に包んで形を整えます。あとは余熱で卵に火が通るのを待ちます

八木

それっぽい形になりました!!!

スタッフ

卵の形に合うようにケチャップライスをよそって、のせましょう。

八木

(ラップを開きながら)緊張します。熱いので注意しないといけませんね。

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八木

おー!上手にできた!

スタッフ

仕上げにケチャップをかけましょう。

八木

どんな風にケチャップをかけようかな。うーん、やっぱり、この形にします。

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じっくり炒めた玉ねぎが味の決め手に

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「上手に作れた!」とはしゃぐ二人

長谷川

オムライスを作るのは久しぶりですか?

八木

最後に作ったのは1年前ですね。いつも卵が余った時に作るんです。これまでに7回くらい作ったんですけど、ケチャップをかけちゃえば卵で失敗しても味に影響しないところがうれしいです(笑)。でも、オムライスは見た目も大事なので、もっと高みを目指したいです!

スタッフ

八木メシも、更に進化を狙うんですね。

八木

すべての料理を修得するのは難しいですけど、一つのメニューを極めるのはできる気がして。でも、もともと上手じゃないから、がんばらなきゃいけませんね。

長谷川

その気持ちだけで十分です。一生懸命作った八木さんのオムライス、いただきます。人に作ってもらったオムライスって、何年振りだろう。記憶にないくらい久しぶりだから本当にうれしいです。

スタッフ

せっかくだから、八木さんに取り分けをお願いできますか。

八木

じゃあ、ハートのところをぜひ。

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迷いなくスプーンを刺す八木さん

長谷川

八木さんのハートをいただいたら、ファンの方から怒られませんか!?

八木

大丈夫ですよ。量はこれくらいだと多いですか?

長谷川

大丈夫です。かわいい。いただきます!

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感謝の気持ちがこもった八木メシスペシャルオムライス(のハート部分)

長谷川

卵がふわふわで、めっちゃおいしいです!じっくりと炒めた玉ねぎが甘いですね。私もレシピの参考にしたいくらいの出来栄え。八木さんの食材への愛がダイレクトにあらわれた一皿ですね。

スタッフ

確かに、玉ねぎをフライパンに広げてじっくりと炒めていましたもんね。

八木

たまたまなんですけど、うれしいです(笑)。では、私もいただきます。

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八木

うん。家で作るオムライスより、おいしいです!素材の味が生かされた味になっています。

長谷川

ケチャップライスってケチャップが強すぎるとごはんがベチャッとしちゃうんですよ。このオムライスはすごくおいしい味に仕上がっています。

人間がおいしく感じる塩分濃度を長谷川さんが伝授

スタッフ

八木さんは、4月30日につばきファクトリーをご卒業されます。次回でこの連載も終了となりますが、これまでの感想をぜひ聞かせてください。

八木

自分が作ったとは思えないくらいおいしい料理ができて嬉しかったです。ここで食べた味が忘れられないんですよ。「食の記憶ってこんなに残るんだ」と驚きです。

スタッフ

初めて挑戦する料理がおいしくできると、なおさら感動しますよね。

八木

そうなんです。失敗を繰り返して成功するのとは、また違った感動があります。最初からできちゃうと「私って天才!?」って気持ちになれちゃうんですよ。

この連載のおかげで「これとこれを合わせるとおいしい」という組み合わせも自然と身に付きました。これまでは調味料で何とかしようとがんばってきたけど、食材の風味や味を活かすと良さがより引き立つし、おいしく仕上がるんですね。調味料だけで何とか仕上げるのは、やめようと思います。

スタッフ

素敵です。長谷川さんからも、八木さんへアドバイスをいただけますか?

長谷川

連載の現場では、料理中にスタッフの皆さんから見られて緊張するし、「大丈夫かな」という雰囲気になるけど、本当はどんなことが起きても大丈夫なんですよ。料理は自由なので、怖がらずに楽しくやるのが一番です。

アドバイスをするとしたら、人間がおいしく感じる塩分濃度は、全体の質量の1%(0.9~2%)ということ。これを知っておくと、料理の幅が広がりますよ。

今日は「塩を入れすぎた」と心配していましたよね。今回は全体で200gほどの量だったので、塩を2つまみ(2g)入れればちょうどいい塩加減のはず。ケチャップの塩分が入るから多少控え目にする必要はあるけど、その比率だけ忘れなければ自由に料理した時も怖くないと思います。

八木

とても参考になります!

長谷川

自炊は料理初心者も経験者も関係なく、みんな等しくえらいんです。そこに上も下もないから、無理のない範囲で続けてもらえるとうれしいです。

八木

ありがとうございます!

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つばきファクトリー・八木栞さんの「八木メシ、進化中!」、次回はいよいよ最終回!八木さんが「照り焼きチキン」を作ります。お楽しみに!

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取材・編集:小沢あや(ピース株式会社)
構成:結井ゆき江
撮影:小原聡太