「よく見るけど使ったことない!」エリンギのおいしいレシピ、井原裕子さんに教わります
「よく見かけるけど、実は使ったことない野菜」ってありませんか。そんな野菜のおいしい使い方を、井原裕子さんに教わります。第3回目のテーマは「きのこ」で、エリンギにクローズアップします。きのこの中でも使い勝手がかなりいい優れものなんですよ!
今回の食材:エリンギ
香りもよく、何より食感が魅力のきのこですね。そこを活かすために、厚く切って使うのがポイントです。薄切りにして炒めてもいいのですが、食感を楽しまないのはもったいない!エリンギが味の中心となる炒めもの、オーブン焼き、肉巻きの三つのレシピを考えました。
エリンギと鶏むね肉のバジルオイスター炒め
材料(2人分)
作り方
- 1. エリンギは石づきを切り落とし、縦半分に切って、2cm幅に切る。鶏肉は2cm角に切る。
- 2. 切った鶏肉に塩こしょうを加え、軽く揉み込む。
- 3. フライパンに油を引いて中火で熱し、エリンギを入れて2分ほど炒め、少し焼き色がついてしんなりしたら鶏肉を加えて炒める。
井原さんポイント
エリンギも鶏むね肉も脂分のないものなので、炒めづらいようならサラダ油を小さじ1程度足してください。
- 4. 鶏肉の色が変わったら、A、バジルを加えて炒め合わせる。
- 5. 器に盛り、レタスを添える。
「鶏肉とオイスターソース、そしてバジルの組み合わせって、意外なおいしさがうまれます。レタスに巻くとさっぱりして、暑い時期にもぴったり。エリンギに限らず、きのこはしっかり炒めることで水分が抜けて、香りも味も強くなりますよ。」
エリンギと鶏肉のハーブパン粉焼き
材料(2人分)
作り方
- 1. ボウルにAの材料を入れて、混ぜておく。
- 2. エリンギは石づきを切り落とし、縦2等分に切って、ななめ7㎜幅に切る。鶏肉は一口大に切って、塩こしょうをふる。
- 3. 1に2を加えて全体に混ぜ、耐熱容器に入れ、ミニトマトも加える。
- 4. ふんわりとラップをして600wレンジで2分加熱し、ラップをはずしてオーブントースターで15分ほど、こんがりとするまで焼く。(オーブンの場合は200度で20分)
「一度レンジにかけるのは、鶏肉を八割方まで加熱するためです。オーブントースターにかけて仕上げの加熱をし、表面をカリッと香ばしく焼き上げれば完成。あればで構いませんが、乾燥オレガノがあるとグッと本格的なイタリアンの風味になりますよ。」
エリンギのチーズ肉巻き
材料(2人分)
作り方
- 1. エリンギは石づきを切り落とし、縦4等分に切る。スライスチーズは2等分にする。
井原さんポイント
とろけるタイプではなく、一般的なプロセスチーズを使ってください。とろけるタイプで作ると全部溶けて流れてしまうので、この料理には使わないでくださいね。
- 2. エリンギにスライスチーズを巻き、さらに豚肉を巻いて、巻き終わりを軽く握り、密着させる。
- 3. フライパンに油を入れて中火で熱し、巻き終わりを下にして並べ、2~3分焼く。
井原さんポイント
2分ほど触らずにそのまま焼いてください。焼き色が付かないうちに触ると形が崩れるもとに。
- 4. 焼き色がついたら、転がしながら3分ほど弱めの中火で焼き、全体に火を通す。
- 5. ポン酢を加えて全体にからめ、こしょうをふる。
井原さんポイント
チーズが溶け出てしまった場合は、転がしながら肉巻きにからめましょう。
「豚肉だけでなく、チーズを加えることでしっかりとしたコクが生まれ、エリンギのうまみと合わさって満足感のある主菜になります。味つけはポン酢のみ。チーズとポン酢の組み合わせは意外かもしれませんが、この“チーポン”がおいしいの!ぜひお試しください。」
井原さん、今回もありがとうございます。実は井原さん、お酒も大好き。今回ご紹介した三品はどれもビールやワインのおつまみにもおすすめですよ。
次回は冬が旬の野菜をテーマにご登場いただきます。どうぞお楽しみに。