リモートで一緒に作る「ゴーヤキーマカレーと簡単ヨーグルトナン」

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #5 ゲスト:りおなり&桜 稲垣早希

FOOD
2020.08.26

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芸人ボルサリーノ関好江さんに料理を作ってもらいながら、おいしさのポイントなどを伺う本連載。前回に引き続き、子育て中の夫婦を代表して、関さんと同じ吉本興業所属の芸人・桜 稲垣早希さんとその夫でYouTuberのりおなりさんをゲストに迎え、一緒にリモートで調理を進めていきます。

作るのは、苦味とサクサクの歯応えがたまらない夏野菜・ゴーヤ入りのキーマカレーとヨーグルトを使って簡単に作れるナン。暑い日こそ食べたい、お子さんと一緒に作るのにもおすすめなレシピです。


材料(2人分)

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  • 【ゴーヤキーマカレー】

  • ゴーヤ…1/2本
  • 玉ねぎ…中1個
  • 合い挽き肉…200g

  • (あれば)クミンシード…大さじ1
  • にんにく…1片
  • しょうが…1片

  • 無塩トマトジュース…150cc
  • コンソメスープの素…小さじ1
  • カレー粉…大さじ2(※3回に分けて入れる)
  • しょうゆ…小さじ1
  • 砂糖…小さじ1/2
  • 塩こしょう…少々

  • オリーブオイル…適量
  • 温泉卵…1個
  • パプリカ…お好みで

作り方

1. ゴーヤは縦半分に切って、種と白いわたを取り、2ミリ程の薄切りにし、カレー粉大さじ1/2をまぶし、10分位置いておく。
2. にんにくとしょうがはみじん切りにし、玉ねぎはすりおろす。
3. 深めのフライパンにオリーブオイルを敷いて、にんにく、しょうが、(もしあればクミンシード)を炒め、香りが立ったら、玉ねぎ、合い挽き肉を加え、さらに炒める。
4. 肉の色が変わったら、カレー粉大さじ1と塩こしょうを加え、よく炒める
5. なじんだら、無塩トマトジュースとコンソメを加え、しょうゆ、砂糖、カレー粉大さじ1/2で味付けをし、水分を飛ばしながら炒め煮し、水分が減ったら、1.のゴーヤを加えてさっと炒める。
6. お好みで温泉卵や型抜きしたパプリカをトッピングして完成。

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  • 【簡単ヨーグルトナン】

  • 無糖ヨーグルト…100g
  • 強力粉…200g
  • ベーキングパウダー…小さじ1
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 塩…小さじ1/2

作り方

1. ビニール袋にすべての材料を入れてこねる。
2. 手で伸ばし、オリーブオイルを敷いたフライパンで両面を焼く。

ゴーヤは夏の栄養補給にぴったりの野菜

夏まっさかり。体温よりも気温が高い!……なんていう現象も各地で巻き起こっていて、ぐったりしている人も少なくないのではないでしょうか。

今回紹介するのは、そんな暑い時期だからこそ、おいしさが一層高まるキーマカレー。発酵なしで簡単に調理できるナンも一緒に作っていきます。

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メインの具材は、疲労回復に効果があるといわれる夏野菜・ゴーヤ。スパイスと合わせると、ぐっと食べやすくなるので、苦いのは苦手……という人もどうぞご安心ください。

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ゲストは、前回に引き続き、今年2月に第一子が誕生したばかりのYouTuber・りおなりさんと芸人・桜 稲垣早希さんご夫婦。WEB会議システム「Zoom」を介し、関さんが都度調理法をレクチャーしていきます。

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まずは、ゴーヤのワタをスプーンで取り除くところからスタート

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“りおなり”

ゴーヤ、初めて自分で切りました!苦いのが苦手なんです。ブラックコーヒーも飲めないんで……。

“関”

あら。でも、カレーに入れば大丈夫かな。

“稲垣”

ワタの部分、めっちゃとってる(笑)。すごい緑だ。

“りおなり”

きれいになりました!

“関”

すごいすごい。ピーマンのようになっている(笑)。

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ワタを取り除いたゴーヤを見せあう両者。続いては2ミリ程の薄切りにしていきます。苦味が苦手ならば、さらに薄く切るのがおすすめ。逆に苦みが好きな人は、厚めに切ってもOKです。

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“関”

(一生懸命ゴーヤを切っているりおなりさんの様子を見ながら)なんだか、離れている息子を見守るお母さんのような気持ち……。

“りおなり”

がんばります!

刻み終わったら、カレー粉をまぶして少し置いておきます。

“関”

こうすると、カレー味がゴーヤに馴染むんです。

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近所のスーパーの気合がすごい

続いては、にんにくとしょうがを1片ずつ、みじん切りにしていきます。しょうがの皮は、全部剥くと香りが飛んでしまうので、適宜残すのが関さん流。

“関”

早希ちゃんちの野菜、すごくしっかりしているね。

“稲垣”

近所のスーパー、仕入れにすごく気合が入っているんですよ。にんにくのひと片もこんなにでっかいんです。

“関”

わー、立派!

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“稲垣”

すごいんですよ。鮮魚コーナーに、うつぼが1匹まるごと売っていたりすることもあって。ちなみに、うつぼは私が買いました。手にとったら、鮮魚担当の店員さんがめちゃくちゃうれしそうにしていて。「うつぼ、好きなの?」って聞かれました(笑)。

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“関”

どうやって食べたの?

“稲垣”

さばいて煮付けにしました!

“関”

すごい!

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急に飛び出たうつぼトークに沸く一同。続いては玉ねぎをすりおろしていきます。

“りおなり”

ミキサー使おう。文明を……。

“関”

でた!ミキサー!

この工程、最終的に玉ねぎが液状になれば、手動でも電動でも、どんな方法でもOKです。

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炒め合わせていくうちに出来上がるカレー

さて。材料をすべて切ったりすったりし終わったら、いよいよ炒めていきます。

“関”

フライパンにオリーブオイルと、にんにくとしょうがを入れて、香りが出るまで炒めます。

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クミンシードがあれば、ここでクミンシードも投入。香りが出てきたところで、玉ねぎを汁ごとドバッと入れます。

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玉ねぎの水分が飛んで、もたっとしてきたら挽肉を投下。火が通ったら、カレー粉大さじ1、塩胡椒、しょうゆ、砂糖、コンソメ、トマトジュースを加えていきます。

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“りおなり”

すごくいい匂いがしてきました!遠隔で同じ匂いが立っているのはおもしろいですね。

“関”

ね!同じ匂いなはず。

“りおなり”

(味見をして)わー!めちゃくちゃおいしいです!……早希ちゃん!

“稲垣”

わ!うま!!

“関”

おしょうゆを入れると、すごく馴染みがよくなるんです。日本人に広く好まれる味になるというか。

“りおなり”

たしかに!しょうゆがいい味出しています。子どもがよろこびそう。

“稲垣”

ね!

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キーマの水分が飛んできたら、ゴーヤを入れます。炒め時間は少なめでOK。サクサクっとした食感が残るくらいがおすすめです。

“りおなり”

おなかすいてきた……。

完成したら、今度はカレーの上にのせる飾りづくりに着手。パプリカを、クッキー型で型抜きしていきます。

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“稲垣”

楽しそう。やりたくなっちゃった。

と、ここで稲垣さんも調理に参戦。真剣な面持ちで仲良く型を抜き始める夫婦……。

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“関”

いいね!学園祭っぽい。

“りおなり”

学園祭の準備している時って楽しいですよね。

“稲垣”

できました〜!

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ナンは専用の粉や調理具がなくても作れる

“関”

さて、次はナンを作りましょう。

“りおなり”

すごい!ナン、家で作れるんですね。

“関”

はい!簡単です。ビニール袋に材料を全部いれて。こねこねしちゃってください。

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“関”

もし、パサパサしすぎだったりトロトロしすぎだと感じたら、材料を足して、調整をしてみてください。

“りおなり”

(すごく真剣にナンをこねながら)……ちょっといま微調整しています。

“関”

もくもくとこねてる。職人みたい(笑)。うどんとか作ってそう。

“りおなり”

……打ち粉してもいいですか?

“関”

打ち粉!

“りおなり”

おお、打ち粉したら一気にやりやすくなりました!

“関”

いいね。良い感じになってきた。ちょっと嫉妬すら感じる(笑)。

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夏にぴったりの味

さてさて、キーマカレーとナンが無事完成。

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撮影:りおなりさん

“りおなり”

あ〜おなかすいてきた!

“稲垣”

いただきま〜す!

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“りおなり”

まずはナンを……うまい!ちゃんとナンだ!

“稲垣”

わあ!もちもち!……ヨーグルトを入れるから、もちもちになるんですか?

“関”

ですね。あと、発酵させなくても焼けるようになる。

“稲垣”

時短できるんだ!

“関”

真ん中にチーズはさんで、チーズナンにしたり、ピザみたいにしたりもできます。

“稲垣”
“りおなり”

(顔を見合わせながら)うーーーん!おいしい〜〜!

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“稲垣”

カレーがすごいやさしい味!ゴーヤのちょっとした苦味がいいですね。

“りおなり”

僕、ゴーヤがけっこう苦手だったんですけど、これだったら食べられるかもしれません。カレーのスパイスと相まって、苦味がちょうどいいというか。食感も、めちゃくちゃいいです。うんめえ!夏にぴったり!

“関”

ほっ。よかった。

“稲垣”

温玉いこうよ。

“りおなり”

いこうか。

“稲垣”

(温玉をくずしながら)あ〜〜〜ゴールデンタイム♡

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「がっつり食べたい時にいい」

“りおなり”

今日はナンでしたが、がっつりお米を食べたいときにもいいですね。

“稲垣”

いま息子の夜泣きがすごくて、2人とも寝不足だったりするんですが、そこに夏バテも加わってクラッときそうなとき、さらっと食べられるカレーはありがたいです。

“りおなり”

キーマカレーを作るのって、もっと大変だと思ってました。もう、おせじ抜きでリピートします。それに、大量に作って、作りおきできるなって思って。タッパーに入れて冷凍しておけば、チンするだけですぐに食べられますよね。

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“関”

辛いのが好きな人は、にんにくやしょうがを炒めるとき、唐辛子やスパイスを追加で入れてもいいし。具材をなすや他の野菜に変えてもいいし。いろいろアレンジもできます。

まだまだ続く暑い夏。食欲が落ちてしまいがちな時期だからこそ、作り置きしやすく、アレンジ自在なキーマカレーは、しっかり栄養を取りたいときの強い味方になるはずです。

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取材・文・イラスト:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:松井あゆこ(Smile meal)