きのこと豆苗、たまごのスープ/しいたけのヴィーガンそぼろ
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。梅雨シーズンは買い物へ行くのも大変ですし、野菜の価格が高騰することも。今回は、そんな時でも比較的価格が安定しているきのこと豆苗を使った、「きのこと豆苗、たまごのスープ」を紹介します。うまみと栄養がたっぷりで、ほっとできる優しい一品です。そして、サッとできる副菜として「しいたけのヴィーガンそぼろ」の作り方もご紹介します。ラジオのように聴きながら、一緒に作ってみてください!
きのこと豆苗、たまごのスープ
材料(2人分)
作り方
- 1. しいたけは石づきを切り落とし、軸とかさは手でちぎる。しめじも石づきを取り、パラパラほぐす。えのきは汚れた部分を切り落とし、3cm幅に切って、少し手でほぐす。
- 2. 豆苗は根を落とし、3cm幅に切る。カニかまぼこは手で割いて、半分に切る。
- 3. きのこと豆苗の茎を鍋に入れ、水 大さじ2、酒 少々、塩1〜2つまみを加え、さっと混ぜて全体をなじませる。鍋にふたをして、2分ほど中火にかける。
- 4. きのこがしんなりと小さくなったら、水3カップ(600mL)、豆苗の葉とカニかまぼこ、塩 小さじ1/2を加える。強火にかけ、煮立ったら火を弱める。
- 5. 煮えてきたら、水溶き片栗粉を流してとろみをつけ、卵を溶き入れる。
- 6. 仕上げにごま油をふって完成!
しいたけのヴィーガンそぼろ
材料(2人分)
作り方
- 1. しいたけは石づきを取って、軸もかさも細かく刻む。
- 2. フライパンにオリーブオイルとしいたけを入れ、しいたけが小さくなるまで中火で炒める。
- 3. すりごまを加え、醤油で味をつけたら完成!
おいしいポイント
梅雨の時季、あの食材をストックしておこう
梅雨に入ると、野菜の値段が急に高くなることがあり、家計には大打撃ですよね!また、雨が降ると買い物に行くのも大変。さらに、食材が傷みやすくなるのもこの時季からです。そんな季節には、今回のレシピでも使ったような「ストックできる食材」を活用するのがおすすめです。食材ごとに解説していきますね。
・きのこ:冷凍もできるので、多めに買って、調理後に余った分を冷凍するといいですよ。一年中値段がほぼ変わらないのも有難いですよね。
・豆苗:根が付いているので家に置いておける野菜です。料理に使った後、残った根の部分はそのまま栽培できます。トレーなどに水を張って窓際に置いておくと、3回ほど新しい芽が出てきて、おいしく食べられます。
・カニかまぼこ:野菜炒めやお弁当にも使えるので、買い置きしておくと便利です。味に変化を出しづらいスープに入れれば、食感に変化を付けてくれます。
雨で野菜の値段が上がるこの季節、安定した価格の野菜を選ぶのもいいですね。「きのこ」「豆苗」「もやし」など、ハウス栽培で人工的に作られているものは、値段の変動が少ないです。
さらに、私は缶詰もよく使います。「サバ缶」「ツナ缶」、おすすめなのが「ホタテ缶」。ホタテの水煮缶は、サイズが小さめではありますが、ものすごくうまみが出るので、スープにおすすめです。今回のレシピなら、カニかまぼこの代わりに、ホタテ缶を汁ごと入れてもおいしいです。
梅雨の時季は、肌寒い日もあるので、つい気を抜いてしまいがちですが、食材が傷みやすく、春頃よりも早く悪くなってしまいます。どんどん新しく買い足すよりは「ストックできる食材」をうまく使えるといいのではないでしょうか。