夏の名残のカレースープ
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。夏野菜がおいしく食べられる季節もあと少しとなりました。夏野菜は、出始めの頃は瑞々しく生で食べてもおいしいのですが、夏の終わりになると水分量が減って皮が硬くなってくるため、加熱料理がおすすめです。そこで今回ご紹介するのが、夏野菜がゴロッと入って彩り鮮やかな「夏の名残のカレースープ」。長時間煮込まないので忙しい日のお昼ごはんにもぴったりですし、カレーの風味が食欲をそそる逸品です。ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!
夏の名残のカレースープ
材料(2人分)
作り方
- 1. なすはヘタを取り、縦半分に切ってから、3cmほどの幅に切る。
- 2. トマトはヘタを取って、ざく切りにする。にんにくは潰しておく。
- 3. 深めのフライパンにオリーブオイルを熱し、ひき肉とにんにくを入れ、中火で焼き付ける。焦げ目が付いたらひっくり返す。
- 4. なすを入れ、塩半量を加えて炒める。
- 5. なすがしんなりしてきたら、ししとうとトマトを加え、残りの塩も加える。
- 6. トマトの形が崩れてきたら、出てきたジュースを煮詰めるようにして3分ほど 炒める。
- 7. カレー粉を加えて、よく混ぜる。
- 8. 水350mLを加えて、煮立ったら、完成!
おいしいポイント
夏は「クイックカレースープ」がおすすめ!
夏はやっぱりカレーですよね!でも、コトコト長時間煮込むのは暑いので、なかなか気分が乗らないものです。でも今回ご紹介したような、野菜とお肉とカレー粉を入れるだけの「クイックカレースープ」でしたら、10〜15分くらいで完成します!もう少しスープを少なくしてスパイスカレーにしてもいいですし、野菜やお肉を変えて違うバリエーションを楽しむのも良いですね。夏の終わりに、ぜひチャレンジしてみてください!
ところで、今回使用したカレー粉と、カレールーの違いってご存知ですか?カレー粉は、カレーに合うスパイスをミックスしたもの。ターメリック、コリアンダー、クミン、チリパウダーなど、何十種類も配合していますが、塩と旨みの成分は入っていません。一方で、カレールーは、そのカレー粉に、ブイヨンやとろみになる小麦粉などを炒めたものを混ぜて固めたもので、これだけでカレーが完成します。今回のようにスープにカレー粉を使う場合には、塩を足し、肉や野菜を炒めて旨みを引き出すようにしましょう。逆にカレールーを使う場合は、塩を抜いてくださいね。
カレースープは、簡単に様々なアレンジを加えながら作ることができるので、ぜひいろいろ試してみてください!