疲れた日に食べたい「シンプル生姜塩ラーメン」と「肉味噌キャベツサラダ」
日々、自炊の様子をブログに綴るつばきファクトリーの八木栞さん。具なしのインスタントラーメンから始まった通称・八木メシの成長ぶりは、「カット野菜を使うなど、かざらない姿がいい！」「リアルで応援したくなる」とファンの間で話題です。（八木さんのインタビューはこちら）
そんな八木さんが、料理家さんから料理を教わる新コーナー「八木メシ、進化中！」がスタートします。管理栄養士の資格を持つ料理家の長谷川あかりさんから、八木メシの「具なしラーメン」にちなんだ、疲れた日の簡単＆栄養満点ごはん「シンプル生姜塩ラーメン」と「肉味噌キャベツサラダ」を教わります。
「シンプル生姜塩ラーメン＆肉味噌キャベツサラダ」
今回調理するのは2品です。鶏ひき肉と昆布を使ってラーメン用のスープを作り、取り出したひき肉と昆布を炒めて、カット野菜の上にのせるだけ！の簡単サラダも作ります。
シンプル生姜塩ラーメン
材料（1人分／スープは作りやすい量※2人分）
※必要であれば小口切りにした小ねぎ
作り方
- 1. 鍋にAをすべて合わせ、強めの中火にかける。沸騰直前で弱火～弱めの中火にし、ひと混ぜしたらそのまま煮立たせないように気を付けながら、ふたをせず10分煮る。
- 2. アクを除いたら、穴あきお玉でひき肉と昆布をすくいボウルにとっておく。塩を加えて味を調える。
- 3. 別の鍋に湯をたっぷり沸かし、中華麺を袋の表示通りに茹でる。湯をしっかり切ってどんぶりに入れ、スープを注いだらバターと黒こしょう、小ねぎをトッピングして完成。
肉味噌キャベツサラダ
材料（甘辛ひき肉は作りやすい量※2人分）
作り方
- 1. 昆布を細かく刻む。Aを合わせておく。
- 2. フライパンにごま油を熱し、ひき肉と刻んだ昆布を加え、中火で肉をほぐしながら軽く炒める。ひき肉と昆布が馴染んだら、Aを加えてさらに炒める。汁気が飛んだら火を止める。
- 3. 市販のサラダミックスまたは千切りキャベツをお皿に盛り付け、ごま油（分量外）を回しかける。2を熱いうちにのせて完成。よく混ぜていただく。
スープ作りでは、水と塩の分量が決め手
八木さんは自分で作ったラーメンを、ブログによくアップしていますよね。その様子を拝見して、今回のレシピを考えました。
「八木メシ」一作目のインスタントラーメン（2021年8月27日の公式ブログより）
ブログを見ていただいてありがとうございます！
ラーメンは、麺とスープだけで味わいたい派なんですよね？
そうなんです。具がのっているラーメンも好きなんですけど、麺とスープだけで味わって、具は別にいただきたいです。
なので、今回はラーメンをスープから作って、取り出した具でもう一品作ろうと思います！
よろしくお願いします！
さっそく、お水を800mLはかってお鍋に入れましょう。はかるのって面倒だけど、水と塩の分量で味が決まりますから、これだけははかってほしいです。
はい！（真剣にはかる）
もし水が多くなっても、味見して調節できるので安心してください。そうしたら、鶏ももひき肉を200g入れます。スーパーでだいたい200gのひき肉を買えば、そのまま使えますよ。
はからなくて済むので、楽ですね。
ひき肉はあとで取り出しやすいように、かたまりのまま入れるのがコツ
昆布は、丁寧にやりたいときはキッチンバサミで切るんですけど、今回は自炊なので、手で折っていれちゃいましょう。生姜も、チューブからそのまま20㎝くらい絞り出してください。
20㎝ってどのくらいですか？
鍋に一周半くらいかな。ざっくりで大丈夫です。
どこか「八木メシ」らしい豪快さを感じるスープ
ひき肉はすくいやすいようにかたまりのままで
そうしたら強めの中火にして、沸騰直前に弱火～弱めの中火に戻します。
すごい！白くなってきました！
ふたは、しない方がいいんですか？
お肉の臭みが揮発するので、このレシピでは開けておいた方がいいんです。沸騰直前になったらひと混ぜして、煮立たせないように気を付けつつ、ふたをせずに10分間煮ましょう。ゆっくり加熱したほうがひき肉がボロボロになりにくいです。
わかりました！
鍋を見守る二人
10分経ったらひき肉と昆布をすくいます。穴あきお玉ですくうので、アクも取れますよ。
お玉って、穴が開いているものと、ざる状のものがあるじゃないですか。どう違うんですか？
すくうものに寄ると思うんですけど、網目が細かいざる状のお玉は、洗うときにつまりを取るのが大変なんです。だから、個人的には、穴あきお玉がおすすめです。
そういう違いなんですね。
わっ、すごい！スープの色が白色から黄色っぽい色に変わっておいしそうです！
できたスープには、塩を小さじ1と1/3入れましょう。麺を入れる前提で作っているので味付けは濃いめです。濃すぎると感じたら、水を足してください。
昆布はキッチンバサミを使って切ってもOK
スープが出来たら、出汁に使ったひき肉と昆布で肉みそを作っていきましょう。まず、昆布を細かく刻みます。今回は包丁を使いますが、キッチンバサミでもいいですよ。
（真剣な表情で切る）長谷川さんが切ってくださったお手本と比べると、すごく太く切れちゃいました…。
後からみじん切りにするので大丈夫ですよ。
私、みじん切りが苦手で時間がかかるタイプなんです。今度、フードプロセッサーを買おうかなって考えてるんですけど、それを使ってもいいですか？
道具に頼るのも、アリだと思います。おうちで作るときはぜひフードプロセッサーを使ってみてください。
昆布をみじん切りにしたら、ひき肉と昆布を炒めて、調味料を入れていきます。
ひき肉は火を通してあるので、ほぐすイメージで混ぜる
八木さんは、調味料を事前に合わせてから入れる派ですか？
いいえ、はかりながら直接入れちゃってます。
じゃあ、今回もそうしましょう。調味料をはかりながら入れる場合は、一度火を止めてから入れましょうね。そうすると慌てないで済むし、揮発によって味が変わるのを抑えられます。よーく炒めたら、肉みその完成です。アツアツのうちにキャベツの上にのせるとしんなりしておいしいですよ。仕上げに、ごま油をキャベツにまわしかけたら出来上がりです。
わぁ、音がすごくいいですね。色が変わって、おいしそう！
麺は軽く洗ってぬめりを取るのがコツ
肉みそが完成したら、ラーメンを仕上げていきましょう。スープを温め直しつつ、麺を指定の時間だけ茹でます。
麺はよくほぐします
IHコンロだと、お湯がボコボコと沸かないので、麺が踊らないですよね。そうすると麺がぬるぬるしちゃうことがあるので、ゆでた後に水道水で軽く洗うと良いです。ぬめりが取れて、おいしくなります。出来上がったら、盛り付けていきます。湯切りした麺をどんぶりに入れてスープを注いだら、バターと黒こしょうをトッピングしましょう。
…アンバランスな盛り付けになっちゃいました。
大丈夫！小ねぎを盛り付ければ見た目がカバーできるのでおすすめです。
ラーメンのスープは、うどんやそうめんにも合う味
出来ました！まずはラーメンから、いただきます！
おいしい！スープには出汁のうまみが詰まっていて、じんわりと温まる味ですね。
バターと麺でまろやかになってちょうどいい味わいです。
臭み消しと風味付けの役割で生姜をかなり入れていますから、体が温まると思います。今回はラーメンですけど、うどんやそうめんを入れてもおいしいですよ。甘辛ひき肉サラダもぜひ食べてみてください。
お肉のうまみとキャベツの甘みが合わさってすごくおいしい！ガッツリしたものを食べたいときに作りたいですね。
肉みそはごはんにかけてもおいしいですよ。
それもおいしそうです！鶏ももひき肉ならお財布にも優しいし、生姜もチューブを使えばいいから挑戦しやすそう。家にあるもので手軽においしく作れるのがいいですね。
ラーメンのスープは冷蔵で3日間、冷凍で2週間ほど保存ができます。味が濃いめなのでスープとして食べる時は水で少し薄めてください。野菜や卵、わかめなどを加えると中華スープになりますよ。
私、材料を切るのが面倒に感じるタイプなんですけど、今回のお料理は包丁をあまり使わないから、すごく手軽でした。自宅でも試してみようと思います。
つばきファクトリー・八木栞さんの「八木メシ、進化中！」、第二回は10月に更新予定。お魚料理に挑戦します。お楽しみに。
