梅ごま風味がクセになる!料理研究家・堤人美さんに教わる絶品鍋レシピ
冬も本番、鍋のおいしい季節ですね。全3回にわたってお送りしている鍋特集、第2回は「おうちで作って楽しむ」をテーマに、料理研究家の堤人美さんにレシピをうかがいました。
鍋料理って「マンネリになりやすい」なんて声もよく聞かれます。堤さんは日常的な食材で、意外性のあるしゃれた料理を作る名人なんですよ。今回教えていただいたのは「鶏肉と香り野菜の梅ごま鍋」。さっぱりしていて、とても満足度の高い味わいです。それでいて手間は少ないのも嬉しい一品、ぜひお試しください。
堤人美(つつみ ひとみ)さん
京都生まれ。大学卒業後、食堂経営を経て上京。テレビやCMのフードコーディネートに長年携わる。ごく日常的な家庭料理からハレの日のごちそう、和洋中にスイーツまで幅広いジャンルに造詣が深い。
鶏肉と香り野菜の梅ごま鍋
材料(2人分)
作り方
- 1. 鶏もも肉は1㎝幅に切って塩少々をふる。
- 2. 細ねぎは4㎝の長さにななめ切り、パクチーとせりも4㎝の長さに切る。
- 3. 2を冷水に5分ほどさらして、水気をよく切る。大きめのボウルに移し、白炒りごまとごま油でさっくり和える。
- 4. 鍋に鍋つゆの材料を煮立て、1の鶏もも肉を加えて中火で4~5分煮る。
- 5. 3を食べる分だけ加え、しゃぶしゃぶの要領でサッと煮て、鶏と一緒にいただく。
――鶏と梅のおだし、さっぱりしててとてもおいしいです。フレッシュな香り野菜をゴマ油で和えて加えるの、新鮮でした。
ごま油がスープにほどよいコクを加えてくれます。香り野菜はパクチーやせりのほか、三つ葉、クレソンなどでも。完全に煮てしまってもいいですが、サッとおつゆにくぐらす程度で、シャキシャキの食感を楽しむのが私は好きなんです。
またレタスを太めの千切りにして加えるのもおすすめ。細切りピーマンを具にしてもおいしい。サラダ感覚で食べられるお鍋ですね。そのほか、きのこやお豆腐を加えてもいいですよ。
――シメに加えるとしたら、何でしょうか?
そうめんやひやむぎをゆでて入れて、にゅうめんのようにするのがいいですね。またフォーを入れてもおいしいです。
――そのほかポイントがあれば、教えてください。
酸味がお好きな方は、梅干しを入れるときにちょっと切れ目を入れてもいいですね。また水ではなくカツオだしでやると、よりごちそう感が増します。もし香り野菜があまったら、塩か醤油を少々加えて和えるとナムルとしても楽しめますよ。「鶏肉と香り野菜の梅ごま鍋」、この冬ぜひお試しください。