豚ひき肉とれんこんのあんかけごはん

耳で楽しむおいしいスープレシピ #28

FOOD
2022.11.04

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旬のれんこんをおいしく仕上げた、ごま油と醤油が香るとろ〜り温かいあんかけを、ごはんにかけて召し上がれ!

スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。秋も深まり、根菜がおいしくなる季節になりましたね。今回作るのは、秋から冬にかけて粘りと甘みが強くなるれんこんを使った、「豚ひき肉とれんこんのあんかけごはん」。朝晩冷え込むこの時季に体をほっこり温めてくれる、秋らしくて満足感のある一品です!さらに、余ったしいたけで作る副菜「しいたけの焼きびたし」のレシピもご紹介。ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!

 

豚ひき肉とれんこんのあんかけごはん


材料(2人分)

  • 豚ひき肉…100g
  • れんこん…150g
  • 生しいたけ…3枚
  • ごま油…小さじ2
  • しょうが(すりおろし)…小さじ1(チューブでもOK)
  • 塩…小さじ1/2
  • 醤油…少々
  • こしょう…少々
  • 片栗粉…大さじ1
  • ごはん…適量

作り方

1. れんこんとしいたけを1cm角に刻む。れんこんはサッと水につけてザルに上げる。

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  • れんこんは少し固いので、包丁のみね(背の部分)を上から押すと切りやすいです。でんぷん質を洗い流すため、少しだけ水につけておきます。
  • しいたけの軸は、石づきと汚れのあるところを切り落とし、薄切りにします。かさはれんこんと同じ1cm角に切ります。しいたけは火を通すと縮むので、れんこんより少し大きめに切っても大丈夫です。
2. 鍋にごま油を熱し、豚ひき肉を中火で炒める。

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  • ひき肉は、入れてすぐかき混ぜると水分が出てしまうため、へらで軽くほぐしながら広げるようにして焼きます。色が変わったら、へらで大きく動かしながら炒めましょう。
3. ひき肉の色が変わったら、しょうがを加えて炒める。しょうがの良い香りがしてきたら、れんこんとしいたけも加えてさらに炒める。

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  • しょうが好きな方は分量より多めに入れてもOK。お子さんも食べる場合には少なめにしても大丈夫です。
  • れんこんの色に少し透明感が出て、しいたけがしんなりするまで、フライパンを揺すりながら火が均一に通るように炒めましょう。
4. 水500mLを加えて煮立て、ふたをして3〜4分煮込む。

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  • アクが出たらすくってください。
  • 3分半ほど煮込んだところでれんこんを食べてみて、かたさをチェックしてみても。あと少しかなと感じるタイミングで、次の工程へ。
5. 塩と醤油(ひと回し)で味をつけ、水溶き片栗粉でとろみをつける。

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  • 味見をして調整してください。ごはんにかけるため、少し濃いめがおいしいです。
6. 最後にこしょうを振り、ごはんにかけたら完成!

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  • こしょうを振ることで味が引き締まります。最後にごま油やラー油をかけるのもおすすめです!

おいしいポイント

  • ほんのりごま油が香って旨みがたっぷり、とろみもいい感じで、ごはんが進む味に仕上がりました!
  • れんこんとしいたけは火の通りがいいので、意外と早く煮えます。今回はサッと煮てシャキシャキとしたれんこんの歯ざわりを楽しむレシピにしましたが、20分くらいしっかり煮込んでれんこんをもっちりさせてもおいしいです。
  • れんこん以外の根菜で作るとしたら大根がおすすめ。彩りに、にんじんを加えても良いですね。

しいたけの焼きびたし

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材料

  • 生しいたけ…4~5枚
  • 白だし…大さじ1
  • 酢…小さじ1
  • すだち or レモン…適量(お好みで)

作り方

1. しいたけの軸を取り、かさの大きさによって2等分か4等分に切る。
2. 1をグリルまたはオーブントースターで10分ほど焼く。
3. しいたけが熱いうちに、白だし、酢、水大さじ2を混ぜたものに漬ける。
4. お好みですだちやレモンを添えて、完成!

根菜と新米で秋のおいしさがぎゅっと詰まったメニューを

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秋から冬にかけては、根菜の季節。今回使ったれんこんの他に、ごぼう、にんじん、里いもやさつまいもなどのおいも類、12月に入ると大根やねぎがおいしくなりますよね。根菜というと、煮込む時間が長い、下ごしらえが大変という理由で敬遠される方や、冷凍食品を使うという方もいらっしゃると思います。冷凍食品も便利でいいなと思いますが、素材の扱い方さえ覚えてしまえば、根菜料理も意外と難しくありません。季節の根菜をたっぷり使った料理は、おなかの持ちもいいですし、満足感が高いメニューになります。

根菜は、煮物やおせちといった和食のイメージが強いかもしれませんが、意外と洋風やエスニックにも使えます。また、彩りがカラフルな夏野菜と比べると、地味なイメージもあると思いますが、私はその地味さが良いなあと思うんです。今回のレシピもそうですが、“茶色いごはん”って魅力的ですよね。季節がら、ごはんがモリモリ進むようなおかずを根菜で作ると、秋のおいしさがぎゅっと詰まった、満足感の高い献立になると思います。

さまざまな根菜の中でも、今回使ったれんこんは特に使いやすい食材です。皮つきのまま2cmくらいの厚切りにして、じっくりとフライパンで焼き、塩とわさび、あるいは醤油をかけて食べるととてもおいしいです。あと、私はれんこんだけで豚汁を作ることもあります。れんこんの場合は、少し水にさらすことによって炒め物はシャキッと、スープもサラッと仕上がります。逆にとろみをつけたい場合は、水にさらさずに使ってOK。火を通す時間によっても、短ければシャキシャキで、長めならもっちりします。火を通しやすい根菜なので、カジュアルに使えます。れんこんをはじめ、秋の根菜をぜひ楽しんでもらえたら嬉しいです!

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撮影:木村琢也