にんじんと卵のカレースープ
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。今回は、彩り鮮やかな「にんじんと卵のカレースープ」を作ります。にんじんは、さまざまな料理の彩りとして使うことも多いですが、今回はにんじんが主役!カレーの風味で食欲がアップし、満足感のある一皿です。また、短時間でパパッと作れる副菜として、「セロリの甘酢炒め」の作り方もご紹介します。ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!
にんじんと卵のカレースープ
材料(2~3人分)
作り方
- 1. にんじんを千切りにする。卵2個は割って溶いておく。
- 2. 深めのフライパンに油大さじ1を入れて中火で熱し、溶いた卵を流し入れる。全体を大きくかき混ぜて、半熟状態で取り出す。
- 3. フライパンをさっと洗い、同じフライパンに再び油大さじ1を入れて、にんじんを中火で2~3分炒める。
- 4. にんじんから甘い香りがしてきたら、水600mLを加えて煮立たせる。塩小さじ1とカレー粉小さじ1~2を加える。
- 5. 卵を食べやすい大きさに切りながらフライパンに戻し、20秒ほどで火を止める。
- 6. 器に盛り付け、お好みでクリームチーズをトッピングしたら、完成!
セロリの甘酢炒め
材料
作り方
- 1. セロリを斜めに薄切りする。
- 2. フライパンに油を引き、セロリを中火で炒める。
- 3. セロリの表面が温まったら、弱火にして、砂糖・塩・酢で味付けする。
- 4. サッと炒めて、ごまを振ったら完成!
おいしいポイント
子どもの好き嫌いにはのんびり付き合おう!
ごはん作りする人の頭を悩ませることの一つに、「子どもの好き嫌い」があるのではないでしょうか。今回のスープの主役・にんじんが嫌いなお子さんもいるかもしれません。気にしすぎてもいけませんが、食べてくれないとがっかりするものですよね。
私は子どもの頃、嫌いな食べ物が割と多かったんです。今回登場したにんじんもあまり好きではありませんでした。にんじんはいろいろな料理に入っていますが、「にんじんが入っていなかったら、この野菜炒め食べるんだけどな。このシチューもっとおいしいんだけどな」と思っていました。
その体験もあって、私のレシピでは野菜を単品で使うスープが多いんです。単品で使うと、何が嫌いかがはっきりしますよね。でも、いろいろな野菜を入れると、どれか一つの野菜が嫌いでも、その料理全体が嫌いになってしまいます。子どもにはさまざまな料理を食べてほしいので、それは避けたいものですよね。
お子さんの好き嫌いはあまり神経質にならず、いろいろなものを出してみるのが良いと思います。嫌いなもの・おいしくないものを食べるという体験も、おいしいものを知るために重要なこと。私は息子に「一口だけ食べなさい。あとは残してもいいから」と言ってきました。一口だけでも食べる経験を重ねていくと、自然といろいろな食材に好奇心が湧いていき、大人になっていろいろなものが食べられるようになるはずです。
子どもの好き嫌いは、今日・明日直すものではなく、10年以上かけてのんびり好みを変えていく。そんな風に構えると良いと思います。