アレンジできて一年中楽しめる。薬味がおいしい「ささみカツのさっぱり茶漬け」
元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」や「暮らし」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。
第41回のテーマは、「冷凍食品」について。お気に入りやこだわりなど、冷凍食品の魅力をお話します。またコラムの最後では、おうちで簡単に作ることができる「ささみカツのさっぱり茶漬け」の作り方も。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。
筋肉に夢中!?スポーツの秋が到来
みなさんいかがお過ごしですか?以前、この聴くコラムでパーソナルトレーニングのジムに通い始めたというお話をしたのですが、その続編を今日はお話ししようと思います。
私は運動に関しては、三日坊主も尊敬するほど、なかなか続けることができなかったのですが、今回はなんと四か月ほど続けていまして、週三日がっつりとトレーニングに通っています。 体重もちょっとは減ってきたのですが、それ以上に姿勢や肩と首の凝りが良くなったり、疲れにくくなったりしていて、体がすごく健康だな!という感じがしていて、とても気持ちがいいです。
筋トレにすっかりはまったなあと思うのが、”筋肉は私を裏切らない”と思うようになっていること(笑)。手をかけたらかけた分だけ、ちゃんと答えてくれるんですよね。今まで重くて持ち上げられなかったものが、練習を続けていくと持ち上げられるようになったり、10回しかできなかった腹筋が30回、50回とできるようになったりと、手応えをすごく感じるんです。
子育てって思い通りにいかないことも多いですよね。例えば、野菜を自分で育てたら、子どもたちが野菜に愛着を持っておいしいって食べてくれるかな?と期待をして手間をかけて育てるんだけど、いつもと同じリアクションだったとか。喜ぶかなと思ってどこかに連れて行ったのに、そこでケンカしちゃって、早く帰りたいって言われたとか。なんというか、裏切られた気分になってしまうことがあると思うんですけども…筋肉は、私を裏切らない(笑)。
今、本当に筋肉がかわいくて仕方ないです。最近は、食事もささみや鶏胸肉などちょっとヘルシーなものを選ぶようになってきて、「あらやだ、私、心もアスリートだわ」と思いながら、めずらしく「スポーツの秋」を過ごしています。みなさんはどんな秋を過ごされていますか?
少し罪悪感を感じていた冷凍食品
みなさんは冷凍食品を活用していますか?
私は正直、結婚した当初は冷凍食品は使わない主義でした。アスリートの夫を支えるために広島に来たという中で、冷凍食品を使うとなんとなく手抜きのイメージと直結してしまうような気がして…手を抜いてはいけない、ていねいな暮らしをしなきゃいけないと、自分で強く思い込みすぎていて。冷凍食品売り場にいるのを見られるのも、嫌だなと思ってしまうような時もありました。
でも、子どもが一人増え、二人増えていくうちに、徐々に「これって誰に向かってのプライドなんだろう?」「何で私はこんなにこだわりを持っているんだろう?」と考えるようになりました。そこで実際に冷凍食品を使ってみたら、すごく便利だし、おいしい。もちろん手作りも大事ですけれど、今は上手に冷凍食品を活用しながらお世話になっています。
私が冷凍食品でよく買うもの、一つ目は野菜など素材そのものの「食材」。二つ目が「お弁当用のおかず」。そして三つ目が、夕飯時などに”今日は元気ないよー”という時に食べる「メイン」のものです。
食材に関しては、Oisixの「みじん切りにんにく」と「玉ねぎのみじん切り」は本当に便利で、なくてはならないものとして常にストックしています。
にんにくは、包丁も手も臭くならないですし、使いたい量だけをパキッと折って料理に使うことができます。玉ねぎは、一回冷凍されると火が通りやすくなるのか、あっという間に飴色になって甘みが出るんです。すごく時短になるんですよね。
ほかにも、いんげん、コーン、枝豆などを常にストックしています。彩りが良くなるようなものを冷凍ストックしておくと、普段の食事やお弁当で困った時にそれをパッと足すだけで華やかになるので、切らさないようにしています。
お弁当用のおかずについては、無添加の冷凍食品を選んで使っています。子どもが入園したての頃、おかずにすごく気をつけていて、ミートボール、唐揚げ、ひじきなんかをすべて手作りでがんばっていたんですね。けれども「なんか疲れたな…」 って気持ちになってしまって(笑)、取り入れるようになりました。
和のお惣菜セットのようなものがすごく便利で、きんぴらごぼう、ひじき、ほうれん草のごま和えなどが入っているので、それらを使って彩りも気にしつつ、お弁当のスペースを埋めています。
それから、私自身が子どもの頃から大好きな冷凍食品があって、それが「鶏マヨ」です。以前の聴くコラムでもそれを再現したレシピをご紹介しましたが、鶏の中にマヨネーズが挟まれていて、そこに衣をつけて揚げて、さらに照り焼きのたれをかけているという超ハイカロリーなものなんですけども(笑)。子どもたちも好きなので、いつもストックしています。あとは、ちくわの磯辺揚げやたこ焼きなんかも便利ですね。
熱く語りたい。メイン食のおいしい冷凍食品
三つ目の食事のメインとしての冷凍食品を使う時は、「自分が作るよりもおいしくなるもの」を基準に選んでいます。買った方がいいと開き直れますしね(笑)。
おすすめ冷凍食品は「トンデンファーム」という会社のギョウジャニンニク入り餃子です。
実はこれ、北海道に住んでいる私の親戚が作っているものなんですが、本当にめちゃくちゃおいしいんです。お肉の甘みと旨味がぎっしりと詰まっていて、そこにギョウジャニンニクの薬味がアクセントになっていて。
醤油や酢醤油じゃなくて、塩につけて食べるんですけども、本当に絶品です。お友達に差し入れでプレゼントすると、「次買う時に一緒に買わせて」と必ず頼まれる品です。
ていねいな処理がうれしい。魚系の冷凍食品
もう一つ、メインになるおすすめ冷凍食品はアジフライです。鳥取県にある角屋食品さんの「アジフライカンパニー」というアジフライ専門のお店なのですが、そこのアジフライがかなりおいしくて愛用しています。
みなさん、家でアジフライを作ったことはありますか?私はあるんですが…小骨を取り除くのがとにかく面倒くさくて、取ったはずなのにまだあった!という感じで大変でした。しかも子どもたちがその小骨を見つけるとあまり食べてくれなかったりもして。大変なわりに、残念な結果になることがあったんです。
この角屋さんはクラウドファンディングで「最高においしいアジフライを作ろう!」という企画をされていて、その時のものが商品化になっています。アジの王様と書いて「 鯵王」という商品で4枚で4000円するんですが、ものすごくふっくらとしていて、まったくくさみがなくて、本当にていねいに小骨が取り除かれています。
しかも、このアジを作る専任の職人さんもいるそうで、その人たちしかこの商品は作れないと言われていて…。これは超絶品!なので、ぜひ召し上がってみていただきたいと思います。
ただ、期間限定商品ということで、立派なアジが取れた時にしか商品化しないものなんですね。ですので、普段は角屋さんの「ていねいな仕事のあじふらい」という冷凍食品を買っています。
これは、パッケージがなんと!すみっコぐらしのアジフライちゃんなんです。そのパッケージを見ただけで、子どもたちは「わあーすみっコぐらしのアジフライだ!」ってなるんです(笑)。もちろんていねいに小骨を取ってくれていて、すごくおいしい。サイズ感もちょっと小さくて、子どもが食べやすい大きさになっています。
そしてもう一つ、すごいポイントがあって。すみっコぐらしのキャラクターが書かれた「あげっコBox」という紙の入れ物がついてきて、そこに揚げたアジフライを立てて置けるんです。これを食卓の真ん中に置くと、私がほかの食事を出す前にアジフライが全部なくなっちゃうくらいで。子どもの食って、やっぱり気分がすごく大事なんだなあと思いました。
すみっコぐらしとコラボした角屋さんのアジフライちゃんというキャラクターは、しっぽの部分が固くて食べてもらえないという設定があって、その話をすると、子どもたちも「かわいそうだから」と言って、尻尾の際までしっかりと食べてくれます。タルタルソースでも、ソースでもお塩で食べてもおいしいです。子どもたちも大喜びで食べてくれるので、ぜひ試してみていただけたらと思います。
パッケージを開ける前には、必ず、子どもにイラストを見せることも忘れずに(笑)。食べてる時にアジフライちゃんの顔がふっと思い浮かんだら、一生懸命食べてくれるんじゃないかなと思います。
広島のおすすめ冷凍食品と
それから、広島にある鮮魚の卸売をしている三次水産株式会社さんの「 瀬戸内 との子や」も愛用しています。ここでは、取れたての魚を使ったクリームコロッケやシーフードグラタン、サーモンのカツといった洋食系を作っていて、やっぱり素材そのものが最高のものを使っているととてもおいしいです。
鮮度を落とさないために瞬時に冷凍する技術が使われていて、ものすごくていねいな仕事をして作っている冷凍食品です。しかも、社長さんがものすごくお料理上手な女性の方で、味付けのセンスが抜群なんです。無着色とか、無添加というと味がぼやけたりすることがあると思うんですけど、ちゃんと味がいい感じにはっきりしていて、レストランの味を家で楽しむことができます。熱く語ってしまいましたが(笑)、みなさんも良ければ試していただけたらと思います。
今日紹介したものは取り寄せないと買えないものが多かったので、最後に一つ、みなさんがどこでも買えるおすすめの冷凍食品をご紹介しますね。セブンイレブンの「金のマルゲリータ」です。このピザは最高に大好きです。お昼ごはんや小腹が減った時にいつも買って食べています。ぜひ試してみてくださいね。
みなさんのおすすめの冷凍食品はなんですか?教えていただけたらうれしいです。
胃もたれを控えつつも揚げ物が食べたい時に。「ささみカツのさっぱり茶漬け」
聴くコラムで毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回ご紹介するのは「ささみカツのさっぱり茶漬け」です。これは主人の大好きなメニューです。たまには、ささみをカツにして食べたいな、でも胃もたれは控えたいな、そんな時に作っています。
材料
作り方
- 1. 白だしをうどんだしより少し薄めになるよう、水で薄めて、冷やしておく。
- 2. 塩麹にごま油をたらしたものにささみをつけておく。
- 3. 小麦粉をまぶして卵を絡め、パン粉を絡める。
- 4. 3を揚げる。
- 5. 大葉をちぎり、みょうがは千切りに、梅干しはたたいて、ごはんにのせる。
- 6. ささみをのせて、冷やしたおだしをかけたら完成!
薬味がすごくさっぱりしているので、食欲をそそりますし、すっきりと食べられます。季節によってだしの温かさを変えれば、一年中楽しめるメニューかと思います。もちろん、とんかつや天ぷら、唐揚げのお茶漬けにしてもおいしいんですけども、やっぱり今のマイブームとしてささみを推したく(笑)、今回はささみカツのお茶漬けを紹介しました。
さいごに
枡田絵理奈の聴くコラム、今回は「冷凍食品」についてお話ししました。みなさん、お楽しみいただけましたでしょうか?ここで編集部からの質問にお答えしたいと思います。
これからどんどん寒くなっていくにつれて、体調が心配なことも増えますよね。そんな体調を崩してしまった時に自分の体を労るためのごはんがあったら教えてください。
消化が良くて、体を温めるとなるとお粥かなと思うんですけども…私はこの時期になると、鶏肉のお粥をよく作っています。
お米と水、鶏がらスープの素、塩をちょっとずつ入れて、そこに骨付きの手羽元と長ネギの緑の部分、しょうがをたっぷり入れて、お鍋で炊いて完成なんですが、ちょっとサムゲタン風ですね。体が温まって消化がいいだけでなく、ちゃんとたんぱく質や鶏のコラーゲンも取ることができるので、一皿でもパワーが出る食事です。冷えてくると、このメニューがすごく恋しくなります。
あとはやっぱり湯豆腐です。いろんな薬味を入れたり、食べるラー油とか肉味噌のようなご飯のともをたくさん買ってきて、それらを入れてアレンジして湯豆腐を楽しんでいます。お豆腐をレンジでチンして、湯豆腐風にサクッと食べちゃうこともあります。よかったら試してみてください。
感想やリクエストはアイスムのページからお送りいただけます。いただいたコメントにはなるべくお答えしたいと思っていますので、コラムの感想やみなさんのおすすめ、気になるトークテーマなど、気軽に送ってくださるとうれしいです。もちろんVoicyのコメント欄でもOKです。お待ちしています!
それでは、また次回お会いしましょう。枡田絵理奈でした!