堂林家の定番レシピ。疲労回復にもおすすめの「とろろ豆腐ステーキ」
元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」や「暮らし」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。
第37回のテーマは「お買い物」について。枡田さんの「推しスーパー」や普段の買い物の仕方、お子さんとの買い物エピソードなどをお話しています。またコラムの最後では、おうちで簡単に作ることができる「とろろ豆腐ステーキ」の作り方も。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。
スーパーに行くのが大好きです
だんだんと日が長くなり、夏を感じられるようになってきましたね。みなさん、夏を過ごす準備は済んでいますか?
わが家は主人がアスリートですので、これからの時期は疲れやすくなり、寝ても疲れが取れなかったりするので、管理栄養士さんに相談をしながら食事を切り替えていく時期です。みなさんもぜひ食事からも夏バテ対策してみてくださいね。
みなさんは普段行くスーパーやそこでのお買い物にこだわりはありますか?前にアイスム番外編のVoicyでちらっとお話しましたが、私、本当にスーパーが大好きなんです。私の「推しスーパー」についてなど、今日はいろいろとお話しできたらと思っています。
普段は家から一番近いスーパーに買い物に行ってるので、そこで日々お買い物をしているんですけども、その時に気をつけていることの一つに”買いすぎない”があります。
娘が幼稚園に行く前までは一緒に買い物に行っていたので、ベビーカーにたくさんフックをつけて荷物を下げたり、ベビーカーの下の段も使ったりと、いろんなところに荷物置き場があったんですよね。ベビーカーって本当に便利だなと思いつつ、好きなだけお買い物ができました。
でも今は、娘も幼稚園が始まって一人でスーパーに行くことが多いので、手ぶらで行くんです。
すると、ついつい買い物をしすぎてしまって…帰り道、手がちぎれるのが先か、ビニール袋がちぎれるのが先か、みたいな状態になって。手首を痛めながら家に帰る、という失敗を何度もしています。なので、最近はちょっと買い物の仕方が変わってきました。
最近の買い物は、「ゆめタウン広島」という大きなスーパーでまとめ買いをして、日々の足りないものを近所のスーパーでちょこちょこ買うというルールにしています。また、スーパーの中でもできるだけカートを使わずに、手で持てる量しか買わないように気をつけています。
食材の宝庫、私の夢の街「ゆめタウン広島」
ゆめタウン広島、「夢の街」という名前ですけれども、私にとってまさにそうで。広島に引っ越してきて、初めてゆめタウンの食料品売り場に行った時には「なんじゃこりゃー!」と思ったぐらい、もう本当に食材の宝庫なんです。
その日の朝に採れた地場野菜がずらっと並んでいて、さっきまで土にいましたという生命力を感じるほど生き生きとしています。野菜売り場の奥には、瀬戸内海の獲れたてのお魚が並んでいて、あんこうなんかが売っていることもあるんですよ。あんこう、ハマグリ、サザエ、のどぐろなどなど、高級な食材もすごく安い値段で売られています。
あと、季節によってタイやブリ、タコやイカなど、本当にいろいろな種類の海鮮のしゃぶしゃぶセットがあって、「どれにしようー」とうっとりしてしまうような感じなんです。
お肉は「コウネ」という、広島ならではのお肉の部位とか、あと広島ってホルモンがすごく充実しているんですけれども、大腸(テッチャン)、小腸(コプチャン)、シマチョウ、ミノとか、いろんな部位のお肉が普通に売られているんです。その上カモ肉や馬肉もあったりして。
もう毎日ワクワクが止まらなくて、ゆめタウンに行きさえすれば、わが家の食卓はマンネリしないんじゃないかなというくらい、すごく魅力的な食材が揃っています。
しかも、ゆめタウンは商品1個だけでも、トラック1台分でも、配達料を100円払えば家まで届けてくれるんですよね。とても便利なので、月に数回ゆめタウンへ行く時は、1〜2万円分くらいどっさりと買って、家に届けてもらうようにしています。そして、日々足りなくなったものを近所のスーパーで買い足すようにしています。
そんな大好きなゆめタウンですが、一つだけ難点があります。それが、店内が広すぎるので買い忘れた時に取りに行くのが面倒くさいということなんですよね。卵を買うのを忘れたと思っても、卵売り場まで戻るのがちょっと億劫になってしまったりするので、そういったものは近所のスーパーで買ったりしています。
それから地元のお友達が、「ご当地スーパーに連れて行ってあげるよ」と言って教えてくれたのが「リアル」という超激安のスーパー。このスーパーはカートを置いていないんですね。それで、お客さんはカゴが重たくなってくると、おもしろいことにカゴを店内の床に置くんですよ。
買い物途中のカゴをお客さんみんなが、ボンボン置いていて、会計の時にそのカゴを運んでレジに持って行くという、そのローカル感にもすごくときめいています。
子どもと行くスーパーで工夫していること
子どもと一緒にスーパーへお買い物に行くのも大好きなんです。スーパーって子どもにとって、いろんな学びが隠れているなと思っていて。
野菜や食材の名前を覚えることはもちろん、季節感を養うことができるのがとてもいいなと思うので、「夏が近づいてきたから、とうもろこしが並んでるね」なんて話をしながらスーパーを回るようにしています。
それから、子どもたちと一緒の時は、なるべくそのままの形の食材を買うようにしています。たけのことか、ごぼうとか、本当は調理してある方が楽なんですけども、野菜を原型で買ったり、土がついた自然に近いような形のものを買ったりして、家で子どもたちと一緒に料理の準備をしながら、「この野菜はこうやって育って、こういう部分を食べているんだね」と会話をしています。
あと、「左から3番目、上から2段目のあれを取ってきて」という感じで、子どもたちにお願いもします。そうすることで列の配置や順番なんかも少しづつ覚えてくれるようになって、いい勉強につながっているなと感じています。
最近は、スーパー内で手分けして買い物したりもします。「こういうパッケージのチーズを取ってきて」と頼むと、子どもたちもがんばって探してくれています。
小学生の息子には、「ピーマンが欲しいんだけど、新鮮なピーマンはこういう感じだから、それを選んで取ってきてね。値段はなるべく安いものがいいよ」とか、そういうことまで伝えて取ってきてもらうようにしています。
子どもたちはゲームのような気持ちで楽しんでくれますし、責任感を持つようになってくれるんじゃないかなと思うので、子どもと一緒にスーパーでお買い物をする時間というのは大切にしたいなあと思っています。
本当は一人でスーパーに行った方が早いし、余計なものをおねだりされなくて済むのでスムーズなんですけども(笑)。お買い物のこだわりって人それぞれだと思うんですが、みなさんのこだわりやエピソードもぜひ聞かせていただけたらと思います。
疲れた時に試してみて。あっさり味がうれしい「とろろ豆腐ステーキ」
聴くコラムで毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回ご紹介するのは「とろろ豆腐ステーキ」です。
だんだん食欲が落ちてくるこの時期にすごくあっさりしていて、体にもいいメニューになっています。ぜひ作ってみてくださいね。
材料
作り方
- 1. 木綿豆腐を水切りして適当な大きさに切る。
- 2. 山芋をすりおろしてめんつゆを適量混ぜておく。
- 3. 油を引いたフライパンや鍋に豆腐を並べ、その上にとろろをかけて焼く。
- 4. いい感じに焼き色がついたら、お皿に盛り、海苔と長ねぎをかけたら完成!
豆腐はたんぱく質も豊富でヘルシーです。山芋は、疲労回復にすごく良い食材なのでこの時期におすすめです。ただ、とろろは加熱すると栄養素が少し減ってしまうので、あまり加熱しすぎないよう気をつけて、生の部分があっても食感を楽しむ感じで作ってみてください。
このメニューは、試合終わりの主人の疲れた体、疲労回復にとてもいいので、この時期は夜ごはんの定番になっています。
スキレットを使うとそのまま食卓に置くことができますし、食卓もなんとなくおしゃれな感じになるので、もしスキレットをお持ちだったらぜひ試してみてください。(ちなみに、上の写真で使っているのは、長谷園のキャセロールマインという小さな土鍋です。)
さいごに
枡田絵理奈の聴くコラム、今回は「お買い物」についてお話ししました。推しスーパーの話など、まだまだ話したいことがあるので、ぜひまたこのテーマでお話できたらなあと思います。
ここでいただいたコメントをご紹介します。
いつも楽しいお話をありがとうございます。枡田さんの声が大好きで、毎回癒されています。私は忙しい時には丼ぶりを作ることが多いのですが、レパートリーが少なくて困っています。枡田さんおすすめの丼ぶりがあれば教えてもらいたいです。
本当に大好きな「豚しそバター丼」というレシピがありまして。料理研究家の井上絵美さんから教えていただいたレシピなんですが、それが簡素化していき、堂林家流になったものがあるので、それをご紹介しますね。
材料は、ごはんと豚ロース肉の薄切り、大葉とみょうが。バター、醤油、こしょう、オリーブオイルです。
まずは豚ロース肉にこしょうだけしておいて、オリーブオイルでいい感じに焼き色がつくまで焼いていきます。
そうしたら一旦フライパンからあげて、豚ロース肉を焼いた油にバターを入れて溶かし、そこに先ほどの豚ロース肉をハサミでチョキチョキ刻みながら戻し入れて、混ぜ合わせます。
そこに醤油を入れます。だいたいバターと醤油が同じぐらいの量で、豚肉200gに対して大さじ2ずつぐらいですかね。
そこに刻んだ大葉とみょうがをかけたら、もう完成です。すっごいおいしい丼ぶりになります。バター醤油が食欲をそそりますし、そこに薬味がさわやかにマッチするんです。
主人は3日に1回ぐらい「朝ごはん、あれがいい」と言っています。大事な試合の前や遠征から帰ってきて久しぶりにおうちごはんを食べる時にも「とりあえず豚しそバター丼お願い」と言われるメニューです。
わが家では、豚しそバター丼とサラダと赤だしのお味噌汁というのが、朝ごはんの定番セットになっています。
豚の丼ぶりというと、甘辛とか塩だれのイメージがあると思うんですけど、この豚のバター醤油と薬味も本当に最高の組み合わせなので、ぜひやってみていただけたらと思います。
いつもみなさんからいただくコメント、すごく励みになっています。感想やリクエストを通して、もっとみなさんとやりとりができたらうれしいです。アイスムの感想・リクエストフォームやVoicyのコメント欄からぜひ気軽に送ってみてくださいね。お待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした!