辻希美さんのための「ごほうびお弁当」

よくばりアジア三段弁当

あれもこれも食べたい！という辻さんのリクエストに合わせて、和食をベースにしながらも、いろいろな味が楽しめる工夫をしています。生姜みじんをたっぷりのせた牛丼は、コチュジャンを添えて韓国風に味変できるように。鶏肉は唐揚げにして、飛騨山椒を利かせたピリ辛の油淋鶏風に。干しえびと野菜の冷や汁は、マロニーを入れて東南アジア料理のパッタイ風に。生春巻きは時間が経ってもおいしく食べられるように、ライスペーパーを酢でもどし、油揚げとねぎダレを包んでいます。彩り野菜は、箸休めになるようにあえて味付けをせず、茹でただけ。野菜をたくさん食べてもらえるよう、食卓のごはんをそのまま箱に詰めたようなお弁当です。

たっぷり薬味牛丼

作り方

1. 玉ねぎは薄切りにする。

2. フライパンで玉ねぎと牛肉を炒め、(A)を加えて混ぜ合わせる。

3. 器にごはんを盛り、上に生姜みじんをのせる。2を盛り付け、コチュジャン、小ねぎ、紅生姜をお好みでのせる。

• 水溶き片栗粉を加えることで、冷めても肉がパサつきません。
• 生姜みじんやコチュジャンの風味で、食べながら味の変化を楽しめます。

干しえびと野菜の冷や汁

作り方

1. ニラは3cm幅に切り、にんじんは同じ長さの細切りにする。

2. 鍋にだし汁とにんじんを入れて火にかけ、沸いたらニラ、マロニー、桜えび、ナンプラーを入れて火を止める。粗熱をとって器によそう。

• だし汁は市販の顆粒だしをお湯に溶くだけでもOK
• ニラやマロニーは余熱で十分火が通るので、鍋に入れたらすぐに火を止めます。

鶏肉の甘辛山椒

作り方

1. 鶏もも肉を一口大に切って薄力粉をまぶし、170度に熱した油（分量外）で揚げる。

2. (A)の調味料をすべて混ぜ合わせ、1と和えたら、白炒りごまをまぶす。

油揚げとねぎダレの生春巻

作り方

1. ボウルでねぎダレの材料を混ぜ合わせる。

2. 油揚げをさいの目切りにして耐熱皿にのせ、電子レンジ（600w）で3分程加熱する。

3. ぬるま湯にお酢（分量外）を入れ、ライスペーパーをもどして、1と2をのせて巻く。

• ライスペーパーを水でもどすと傷みやすいので、お酢を使ってもどします。

彩り野菜

作り方

1. 大根とにんじんの皮をむいて、さいの目切りにする。

2. 小鍋に1とひたひたの水（分量外）を入れて火にかける。沸いたら5分程待って火を止めて取り出し、粗熱をとる。

山崎志保

広告やテレビ番組、雑誌などの料理監修やコーディネート、レシピ開発を手がける他、食材に拘った商品開発を行う。東京都文京区に生産者のアンテナショップを兼ねた、食材と季節を楽しむ店「つくる。」を開店。オリーブオイルソムリエの資格を持ち、飛騨高山アンバサダーとしても活動している。