たらと白菜の塩スープ/あまからえのきバター
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。今年も一緒に作りながら楽しんでいただければ嬉しいです!2022年最初となる今回は、冬の味覚を味わう「たらと白菜の塩スープ」を作ります。この時季が旬のたらと白菜は、旨みがたっぷり!さっぱり食べられて、低カロリーなのも嬉しい一品です。たらと白菜というと、寄せ鍋が思い浮かぶかもしれませんが、今回はガラリと違う印象のスープになりますのでお楽しみに!さらに、箸休めにもなる「あまからえのきバター」の作り方もご紹介します。
たらと白菜の塩スープ
材料(2~3人分)
作り方
- 1. たらは軽く塩をふって5分ほど置き、水気をふきとって3等分する。
- 2. 白菜は、葉(緑色の部分)を3cmのざく切り、芯(白色の部分)をそぎ切りにする。
- 3. エリンギはヨコ2つか3つに切り、タテ4つに割る。
- 4. にんにく1片をつぶす。鷹の爪は種を抜き、少しちぎる。鍋にオリーブオイルとつぶしたにんにく、鷹の爪を入れて弱火にかける。
- 5. 香りが出てきたら、白菜とエリンギ、水200mLを入れる。
- 6. たらを上に乗せたら、ふたをして中火で5分蒸し煮する。
- 7. 蒸し煮にしている間に、にんにくマヨネーズを作る。にんにく残り1片を半分くらいすりおろし、マヨネーズと混ぜる。
- 8. 鍋に水をさらに300mL加えて3~4分煮込む。味見をして、塩とこしょうで味を調節する。器に盛り、にんにくマヨネーズを添えたら完成!
あまからえのきバター
材料
作り方
- 1. えのきだけをヨコ半分に切り、少しほぐしておく。
- 2. フライパンにバターを熱し、えのきだけを炒める。
- 3. 砂糖を加え、続いて醤油を加えて少し炒めたら、完成!
おいしいポイント
鍋の具材が余ったら、翌日はアレンジスープがおすすめ!
冬になると、週2~3回鍋料理を食べるおうちもあるのではないでしょうか。白菜、ねぎ、きのこ、豆腐など、定番の具材を家に常備されている方もいらっしゃるかもしれません。「昨晩鍋だったけど、お父さんの帰りが遅くて食材が余ってしまった、どうしよう」ということもあるのでは?皆さんはそんな時、どのように余った具材を使っていますか?
次の日もまた鍋というのは、あまり気が進みませんよね。そんな時はやっぱりスープがおすすめ!ただし、鍋と同じ味にならないように、にんにくやしょうが、スパイスなどを効かせたり、トマトやミルクなどを加えて味に変化をつけたりするといいですよ。食べ飽きずに新鮮な気持ちで食べられると思います。今回のスープをさらにアレンジするとしたら、仕上げにオレガノやバジルを使うと、イタリアン風になります!
ちなみに、私が好きな鍋は、水炊きですね。骨付きのぶつ切りの鶏肉を水からコトコト煮て、鶏のおいしいスープをとり、そこに白菜やきのこを入れていきます。鶏のスープだけでお酒が飲めるくらい好きですね(笑)。骨付きの鶏肉って、冬にならないとお店に並ばないこともあり、冬の楽しみの一つになっています。
皆さんの今年の抱負は何ですか?
皆さんは今年、どんな抱負をお持ちですか?私は昨年12月に初めてのエッセイ集を出版しました。タイトルは『こうして私は料理が得意になってしまった』(大和書房)。
私は50歳を過ぎてからスープ作家になったので、最近になって一生懸命に料理の勉強をした話、子ども時代からの食の話など、これまでの出来事をいろいろ拾い集めながら書きました。ちょっとした経験が積み重なって、スープ作家としての今があるんだなぁと、書きながらしみじみ思いました。今年はエッセイもどんどん書けたらと思っています!皆さんの抱負もぜひ聞いてみたいです!