神尾晋一郎さんの声で作る「シンガポールのカヤトースト」

ボイレピ♪ 朝ごはん #20

FOOD
2021.11.07

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休日の朝にぴったりの“聴くレシピ”をお届けする「ボイレピ♪ 朝ごはん」。

第20回は、声優の神尾晋一郎さんをナビゲーターに迎えて「シンガポールのカヤトースト」を作ります。ココナッツミルクを煮詰めた「カヤジャム」と厚切りバターを挟んだカヤトーストは、シンガポールの朝食の定番。世界各地の家庭の台所を訪れ、一緒に料理をしてきた岡根谷実里さんのレシピです。

料理の音は「しあわせの音」。世界の台所を探検する気分で、いつもとちょっと違う朝ごはんをお楽しみください。


材料(2人分)

  • ココナッツミルク…100g(缶は振らない!)
  • 卵黄…1個
  • きび砂糖…40g(または三温糖、黒糖)
  • 食パン(8枚切)…4枚(全粒粉がおすすめ)
  • 有塩バター…適量(約20~30g)
  • 温泉卵
  • 全卵…2個

作り方

1. 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら火を止め、温泉卵用の卵(2個)をそっと入れる。ふたをせず12〜3分、そのまま放置しておいて温泉卵を作る。
2. パンをトースターにセットし、カリッと焦げ目がつく程度に焼く。バターは2〜3ミリくらいの厚切りにする。(食パンの大きさに合わせて、1人分につき2〜3切れくらい)切ったら、冷蔵庫に入れておく。
  • 包丁にバターがくっつきやすいので、はがす時は注意してください。
3. カヤジャム用の卵(1個)を卵黄と卵白に分ける。
  • 残った卵白は中華風スープに入れてかきたま汁のようにするといいですよ!
4. ココナッツミルク100gをフライパンに入れ、3の卵黄を加えてよく混ぜる。
  • ココナッツミルクの缶は振らずに開け、固まっている濃厚な部分があれば、そこを使った方が時短になります。元から混ざっている場合はそのまま使ってください。
5. フライパンを弱火で加熱する。ココナッツミルクと卵黄が均一に混ざったら、砂糖も加えて混ぜる。沸騰しそうになったら火を弱め、ダマにならないように気をつけながら約5〜6分ほど煮詰める。
  • 煮詰める間、フライパンをかき混ぜ続けることが大事です。
6. 色がくすんだ灰色から「おいしそうな茶色」に変わり、とろっとしてきたら、好みの固さの少し手前で火を止め、器にとる。
  • 冷めると固くなるため、ほどよく煮詰まってきたら固くなりすぎないうちに火を止めてください。
7. 1の温泉卵を取り出して、水の入ったボウルで冷やし、器に割っておく。トーストに6のカヤジャムをたっぷり塗る。
8. 冷蔵庫からバターを取り出して、7のトーストにのせてサンドし、半分に切る。温泉卵と甘いコーヒーを添えて完成。

おいしいポイント

  • 食パンはお好みでOKですが、全粒粉の方がココナッツの風味がより感じられておすすめです。
  • パンダンリーフを入れるといい香りになります。シンガポールではスタンダードな茶色(またはクリーム色)のものと、パンダンリーフ入りの緑色の物があります。
  • 温泉卵に醤油をたらして、そこにカヤトーストをディップするようにして食べます。バターと醤油の風味が加わり、甘じょっぱいクリーミーな味わいになります。

岡根谷実里さんの現地エピソード

カヤジャムは、インドネシアやマレーシアをはじめとする東南アジア諸国で食べられていますが、朝食の定番として定着しているのはシンガポール。「Kopi tiam(コーヒーショップ)」と呼ばれる形態のお店が至るところにあり、カヤトーストはその看板メニューです。温泉卵とコピ(コーヒー)がセットになっていて、コピは練乳入りでとても甘いものが多いです。他には、厚切りパンや蒸しパン、フレンチトーストなどにカヤジャムをのせて提供するお店もあります。

日本でも輸入食品店などでカヤジャムを買うことができます。また、カヤトーストを提供する「Ya Kun Kaya Toast(ヤクン・カヤトースト)」は東京に3店舗展開されています。

今回のレシピでは、朝ごはんとして短時間で作れるようにアレンジしていますので、ぜひおうちでもシンガポールの朝食を楽しんでみてください。


神尾晋一郎さんからのメッセージ

神尾晋一郎さんからのメッセージ

神尾晋一郎

ナビゲーター:神尾晋一郎

1月13日生まれ。81プロデュース所属。高校卒業後、ボストンへ語学留学。一般企業に勤めた後、マジシャンとして活動しながら声優を目指す。現在は声優・俳優・DJとして幅広く活躍中。主な出演作品は、『あんさんぶるスターズ!』鬼龍紅郎 役、『ヒプノシスマイク』毒島メイソン理鶯 役など。
お気に入りの調理道具は「誕生日プレゼントでもらったキッチンばさみ」。

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脚本・演出:飯村聖美
レシピ監修:岡根谷実里
イラスト:染町