中華風 卵のコーンスープ(ゲスト:今井真実さん)
スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。今回はキッチンを飛び出して、キャンプ場からの特別編です!最近、キャンプやベランピングを楽しむ人が増えていますので、テーマは「アウトドアで楽しめるスープ」。「キャンプに行くのが家族の楽しみ」だという、料理家の今井真実さんをゲストにお迎えして、前編と後編で一品ずつレシピをご紹介します。前編では今井さんが、鍋一つでササッと作れて、子どもたちに大人気の味!「中華風 卵のコーンスープ」をご紹介。いつもは音声のみでお届けしていますが、今回の特別編はぜひ映像を見ながら、アウトドアへ行った気分で作ってみてくださいね!
中華風 卵のコーンスープ
材料(4人分)
作り方
- 1. クリームコーン缶の中身を鍋に移し、水600mLを加える。
- 2. ナンプラー、塩、ごま油、はちみつを加えて混ぜたら、火をつけて、沸騰するまでふたをする。
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- 3. 沸騰するのを待つ間に、青ねぎを細かく切っておく。水溶き片栗粉を作っておく。
- 4. 沸騰したら、一旦火を止めて、鍋に水溶き片栗粉を少しずつ流し入れ、よく混ぜる。再度火にかけて1分ほどグラグラと沸騰させる。
- 5. 溶き卵を細く流し入れ、かき混ぜる。ある程度固まったら火を止める。
- 6. 仕上げに青ねぎを散らして、完成!
お待ちかねの試食タイム!
はちみつが入っているから甘いですね!でも、とうもろこしの味と香りが先にくるので、とうもろこしの甘さだと錯覚します。とってもおいしいです!
ごま油と水溶き片栗粉が入っているので、かき玉がふわっと仕上がっていると思います。キャンプ場って季節問わず早朝、肌寒いですよね。このスープはとろみがついていて冷めにくいため、ホッと温まることができます。前日のあまりの冷やごはんにかけて、スープかけごはんにするのもおすすめです!
野菜は「役者」。その野菜(役者)の良さが輝く料理(芝居)を
今井さんのレシピって、すごくユニークで親しみのあるレシピが多いのですが、いつもどうやってレシピを考えているのですか?
今回のコーンスープもそうなんですが、例えばとうもろこしを使いたいと思った時に、とうもろこしの特徴を一番最初に考えます。「甘い」「プチプチしている」「じゅわっと弾ける」など、食感や見た目から、その食材の特徴が生きる調理法や組み合わせを考えます。調理法や味付けを変えて、とうもろこしの特徴である「甘み」を控えめにしたり、隠し味にしたり、逆に前面にもっていったりしています。
同じ野菜でも、その野菜のどのおいしさを、どうやって前に出すかですよね。今回のスープは、はちみつを足して、甘みをさらに感じさせるようにしているんですね。
コーンスープが甘くないと、少しさみしい気持ちになりませんか?
わかります!少し甘くすることで、みんなが喜ぶような味になるな、というところに、今井さん流の味の作り方があるんですね。
そうですね。有賀さんはそのあたりいかがですか?
お話を聴いていて、すごく似ている部分があるなと思いました。私も野菜1種類でスープを作ることが多いので、野菜を「役者」みたいに考えています。今日はこの役者さんに、どんなお芝居をしてもらおうかなと。例えば、大きく切ってガツンと食べてもらったり、細かく刻んで繊細な味にしたり。切り方を決めたら、それに合う調味料やだしを考えて、その野菜の輝きやおもしろさを引き出せるように工夫しています。役者さんもいろいろなお芝居や役を演じることで幅が広がるのと同じように、野菜もいろいろな調理法を考えれば幅が広がっていくと思います。
やっぱり野菜の特徴を知る、よく観察することが大切ですよね。特にスープでは、色の出し方も気にしています。
今井さんも、生の野菜を刻んで、つまみ食いとかしますよね?
はい、しますね(笑)。
しますよね(笑)。生の野菜を食べるのが重要ですよね。今日はこの野菜が甘くないなと思ったら、それに合わせて調味料を変えたりしますよね。
はい、今日はこの野菜の味が濃くないなと思ったら、少し変わった調理法にしてみたりします。
後編では、有賀さんが「魚介たっぷりトマトスープ」を作ります!お楽しみに!