初心者にもやさしいブルーベリーでジャム作りを始めてみよう
みなさんは最近、「旬の食材」を楽しんでいますか?外出や外食が自由に楽しみにくい今だからこそ、意識的に旬を食卓に取り入れていきたいですね。そこで、季節のフルーツを使ったジャム作りに挑戦してみませんか。ジャム作りの名人として評判の堤人美さんに、ビギナーでも作りやすいレシピを教えてもらいました。初夏においしいブルーベリーで、ジャム作りデビューはいかがでしょう。
材料(作りやすい分量)
はじめての方、またひとり暮らしの方でも作りやすいよう、「なるべく最小限で」をポイントに量を考えていただきました。
堤さんポイント1
用意するもの
- 鍋
「ホーロー鍋かステンレス製の鍋がジャムづくりには向いています。厚みのある鍋がいいですね。ミルクパンでも作ることができますよ。」
- できたジャムを入れる瓶
「私は瓶専門のネットショップでいつも購入しています。ジャムを入れる前に、必ず煮沸殺菌をしましょう。と言っても、難しいことをするわけではありません。
水から瓶を入れて、沸騰したら20分ほど煮ます。ふたは3分ほど煮ればOK。」
「お湯から上げるときは、シリコンのカバーがついたトングがおすすめ。金属製のトングでふたをさわると傷がつくことがあり、そこから錆びて腐敗の原因にもなるんです。」
「煮沸したあとは、拭いてしまうと菌がまたつく原因にもなるので、瓶もふたも自然に乾くように置いておいてください。」
作り方
- 1. ブルーベリーは洗って、水気をよく切っておく。
ヘタがついているものがたまにあるので、あれば取る。 - 2. ブルーベリー、グラニュー糖、レモン汁を鍋に入れてさっと混ぜ、そのまま30分ほどおく。
堤さんポイント2
- 3. グラニュー糖が溶けてきたら強めの中火にかけ、約10分ほどざっくりと木べら、またはゴムべらで混ぜながら煮て、混ぜたときに鍋底がすっと見えるくらいまで煮詰める。
「ブルーベリージャムは煮詰める時間も比較的短く、初めてジャムを作る人にもおすすめ」と堤さん。
さあ、完成したジャムを瓶に詰めましょう。熱いので手袋やタオルなどを使ってください。
堤さんポイント3
堤さんポイント4
「きょうはスコーンを用意しておきました。手作りのおいしさをぜひ味わってみてください。ヨーグルトにかけるのもいいし、クリームチーズやバターと合わせても格別のおいしさですよ。」
煮始めてからは30分もかからず完成したブルーベリージャム。取材していて、実はちょっと驚きました。ジャムって、長い時間じっくり煮詰めたり、手間がもっとかかったりするもの、というイメージがあったんです。
「そういうものもありますが、ブルーベリージャムは果物の中でもかなり手軽に作れるもの。だから初めての方にはぴったりだと思うんです。」
完成品のジャムを持ち帰り、翌日いただいてみたら、そのフレッシュなおいしさにまた驚きました。あんなにしっかりと加熱したのに、みずみずしいフルーツの味わいが鮮やかに残っている。そう、良いジャムって果物本来のおいしさを凝縮した魅力がありますよね。
堤さん、ありがとうございました。また次の季節に、旬のフルーツを使ったジャム作りを教えてください。
みなさんもぜひ、堤さんレシピのブルーベリージャムを作ってみてくださいね。