食べた人が笑顔になるのが一番大事
主夫となり料理を日常的に作るようになって早8年。これだけ長い期間毎日料理を作っていれば色々と感じることがあるものです。
料理の好きなところ
まず、料理の好きなところを二つ。
1. 「おいしい!」と言われるとうれしい
この一言のために毎日料理を作っていると言っても過言ではありません。あとは「おかわりある?」もうれしい一言ですね。おいしいからもっと食べたい、だからおかわりしたい、ということですから。
2. 作る工程が楽しい
自分の手で食材が形を変えて料理になっていく光景でしょうか。食材をカットしたり準備する工程よりも、調理する工程の方が楽しく感じます。さらに見栄えよく盛り付けることができた時は最高にうれしいですね。まあ、食べるのは一瞬ですが…(笑)。
あと、完食された皿を見た時、「この料理を作って良かった」と思います。そういう意味では「おいしい」と完食はセットと言えるかもしれません。
また料理を作っている最中は無心になれるところ。子どものこと、夫婦のこと、家族のこと、親のこと、学校のこと、子ども達の宿題・勉強のことなど、日々考えることが山積みなので、無心で何かに打ち込む時間は意外と貴重なのです。思考のリセットタイムとでも言いましょうか、考え疲れた頭に、何も考えないで良いというのは最高の時間ですから。
料理の苦手なところ
次に料理の苦手なところ。こちらは多々ありますが、そのうちの三つほど。
1. 必ずしもうまくできるとは限らないところ
適当に調味料を入れて作った場合はもちろんのこと、レシピ通りに調味料をはかっても。火加減、混ぜ加減などのちょっとした差で、おいしくできるか、イマイチになるかがわかれます。
調味料の量を劇的に間違わなければ、基本的に大失敗することはありませんが、大成功・成功・普通・イマイチは、ころころ変わります。
前回とまったく同じように作ったつもりでも味に差が出る、それが料理の苦手なところですね。だからこそ毎回おいしくなるように工夫するわけであり、それが楽しくもあるので、表裏一体でもありますが。料理は本当に奥が深いです。
2. 必ずしも「おいしい」と言われるわけではないところ
まったく同じ料理を作っても、日によって家族から「おいしい」と言われないことがあります。食べる側にも気分があり、「今日はこの料理の気分ではない」ということもあります。これはどうしようもないことです…。が、だからといって「仕方ない」とはなかなか思えません。
料理を作るというのは、今ある食材と相談し、献立を考えるところから始まり、食材の準備・調理・盛り付け・洗い物と、ただ「作る」だけではないからです。だからこそ「おいしい」と言ってもらいたくなるわけですが、そううまくいかないのが料理というもの。特に家庭料理は毎日ですから…。
3. 単純に疲れるところ
自分一人分を作るくらいではそんなに疲れませんが、家族が増えれば作業量も増えます。
特にフライパンを使う場合、家族が多いと食材の量も多いわけですから、フライパンをかえすのも一苦労です。うちは四人家族ですが、長女は日によっては私より食べたりしますし、実質六人分くらいの量を作っています。
料理の失敗談
最後に料理の失敗談を。
毎日料理を作っていると、たまにまったく作ったことのない料理を作りたくなります。そしてこれがもう失敗の始まりです。最初から料理がうまい人がいないように、作ったことのない料理をいきなりうまく作ることは難しいです。特にそれが普段使わない調味料を使うような料理の場合は、100点の料理を作れるわけがありません。
それでも作っちゃうんですよね…(笑)。
かつてそうやって手を出しては失敗した料理が多々あります。失敗せずとも「苦手な味」と言って子ども達が食べなかったり。その場合は再度作ることになるので、苦労は倍です。ただその場合、子どもが必ずおいしいと言う料理を作るので、それはそれで良いのかもしれません(笑)。
最近は普段作らない料理を作る時も、使ったことのない調味料や食材を避けて作るようにしています。おかげで、かつてのような「夕食をもう一度作る」というようなことはなくなりました。
「作ったことのない料理を作りたい」という自分の欲を優先するか、「家族が満足する料理を作る」方を優先するか。かつては前者だったわけですが、最近は後者となっています。なぜなら食べた人が笑顔になるのが一番うれしいですからね。