栄養と味と好きなもの、三つの「体が喜ぶごはん」
主夫は毎日、家族の「身体」や「健康」のことを考えて、家族が「喜ぶ」ごはんを作っています。でも今回は「体が喜ぶごはん」ということで、あえて家族ではなく自分のごはんについて書いてみたいと思います。
「体が喜ぶ」と言っても色々とありますよね。「栄養的」に体が喜ぶ、「味的」に体が喜ぶ、「好きなものを食べて」体が喜ぶ、と言ったところでしょうか。ちなみに「味的に喜ぶ」と「好きなものを食べて喜ぶ」は似ているようで、若干違うのです。
まず「栄養的」に体が喜ぶごはんについて。
子どもが生まれてからは一応栄養面などを気にするようになりました。でも毎回栄養バランスを気にしてごはんを作っていたかと言うとそうでもなかったのが正直なところです。
ところが30代になった頃から、栄養面を意識するようになりました。いや厳密には、「偏った食事に違和感を覚えるようになった」という方が正しいでしょうか。
ではどういうごはんで体が喜ぶようになったのか。それは、野菜をたくさん使ったごはんです。特に生野菜のサラダ。レタスを洗って皿に敷いて、その上にきゅうり・トマト・たまねぎ・水菜・大根をのせただけのサラダです。
また、たっぷりの野菜を煮込んだうどんにも体が喜びます。20代の頃は恥ずかしながら夕食にうどん!?と思っていました。が、鍋一つで済む手軽さと、好きな野菜を好きなだけ煮込んで食べられる手軽さに、今では自分の中で「神料理」となっています。子ども達も喜びますしね。
次に「味的」に体が喜ぶごはんについて。
これは二つあり、一つは何と言ってもにんにくがガッツリきいた味付けです。お肉や野菜を炒める前に、スライスしたにんにくを香りが出るまで炒めます。にんにくをまず炒めるのはよくあるレシピですが、この場合は量が違います。
一般的なレシピだとにんにくは一かけとか二かけ使いますが、私の場合は一つのにんにくを半分以上使います(丸々一個使ったことも多々あります)。こうするとその後にどれだけ食材を入れてもにんにくの風味はしっかり残るのです。このにんにくで「味的」に体が喜びます。もっとも、普段からこんなににんにくを使っているわけではなく、平日の昼など、自分一人で食べる時にたまに作るごちそうです。
にんにくといえば、にんにく風味が強めのタイプの市販の焼き肉のタレで豚肉をただ焼いただけの料理にも、体が喜びます。これは手間がかからないのに子ども達にかなり好評なので、夕食にもよく作っています。
もう一つは甘めの卵焼き。子ども時代に母親がよく作ってくれたものです。いわゆる「おふくろの味」で、教えてもらったレシピでたまに作ります。食べると気持ちが子どもの頃に戻る気がします。それくらい、子ども時代によく食べた料理なのです。皆さんにもそういう料理があるのではないでしょうか?
最後に「好きなものだけを食べて」体が喜ぶごはんについて。
「味的に喜ぶ」と「好きなものを食べて喜ぶ」は似ているようで違うのです。私は「味付け」としてはにんにくガッツリが好きですが、「料理」として好きなものは、寿司とラーメンです。
また、ラーメンは自分でも作ることができますが、それではダメなのです。外食、つまり「自分以外の誰か」が作った寿司やラーメンでなければダメなのです!スーパーで売っている寿司や、コンビニで売っているチルドのラーメンでも体は喜びます。
これはもう、体が本能的に求めているようなもので、定期的に食べないと不調をきたすのではないかと思えるレベルで好きです。パスタを一年食べなくても何ともないのですが、好物というのは不思議なものです。
でも、それだけ好きなものがあるというのは幸せなことなのかもしれません。どんなに落ち込んでいても、寿司やラーメンを食べると不思議と落ち着くのですから。
番外編としてもう一つ。
妻が作った料理にも、体が喜びます。「自分以外の誰か」が作った料理であること、そして長年一緒にいるので自分の好みの味を知り尽くしてくれていること、あとは…愛情でしょうかね。そんな妻の作った料理を食べた時が、一番体が喜ぶかもしれません。