気付かない「不便さ」を解消してくれる調理道具たち
調理器具は主夫の私にとって、もはや相棒のようなものです。1年365日、家にいて調理器具を触らない日はまずありません。
最近お気に入りの調理器具があるんです。「鍋」です。
と言っても特殊な鍋ではなく、高級品でもありません。ホームセンターに売っている、至って普通の鍋です。
ただ一点違うのは、ふたが立てられる点。
ちなみに皆さんは鍋のふたを置く時どうしているでしょうか。100均などに立てかける便利グッズもありそうですが、今まで特に困ったことがなかったわが家にはそういうものがなく、いつもふたを裏返して置いていました。
ある日、味噌汁を作っていたのですが、いつもと同じようにふたを取って、裏返して横に置こうとしたときに、ふたについた熱湯が腕に落ちてしまい、思わず床に落としてしまったんです。幸いにも私自身は火傷をしなかったのですが、ふたの取っ手が割れてしまいました。
ふたは割れたものの、鍋自体は使えないこともなかったのですが、結構長い間使っていたものなので新調することにしました。そこで今回取り上げた鍋と出会ったわけです。
ふたを置かずに立てられる、その衝撃たるやすごかったです。
何をいまさら…と思う人も多いと思いますが、自分が不便に思わなければ不便さを改善しようとは思わないので、衝撃でした。
最近お気に入りの調理器具はもう一つあり、キャベツ用のピーラーです。
今までキャベツはスライサーで千切りにしていたのですが、色々と不便でした。
1. 使った後、細かいところに繊維が入り込むので、サッと洗っただけでは取れず掃除が面倒。
2. 動かす方(キャベツ)が大きいので、結構疲れる。
3. わが家で使っていたスライサーは大きかったので、それに合わせて大きめのボールが必要。それが片付ける場所を圧迫している。
などなど。
わが家の子ども達はキャベツの千切りが大好きで、大量に食べます。なので特に(2)が問題で、キャベツを千切りにすると毎回二の腕がパンパンになっていました。
そんな時にふと寄ったホームセンターでキャベツ用のピーラーと出会ったのです。この時もかなりの衝撃でした。キャベツの千切りはスライサーでやるもので、ピーラーはジャガイモやニンジンなどの皮むきに使うものだと思っていたからです。先入観・固定観念とは恐ろしいものですね。
だからいつもキャベツを持って動かし、二の腕をパンパンにしていた私にとって、軽いピーラーの方を動かせば良いというのは、頭をバットで殴られたくらいの衝撃だったのです。おかげで今ではあまり疲れずにキャベツを千切りにすることができています。
最後に気になっている調理器具について書きましょう。
色々とあるのですが、一番気になっているのはキャベツの千切りが手軽にできる「キャベックシェフ」です。
人は一度楽を覚えるともっと楽をしたくなる生き物なんですよね…。今まで疲れながらやっていたキャベツの千切りが楽になったことで、「もっと楽にできるんじゃない?」と考え始めたのです。
楽をすることに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、そんな必要はありません。家事は細かい作業が多いので、すべてに全力で取り組んでいたら疲れてしまいます。楽をできる部分では積極的に楽をし、力を入れたいと思うところでがんばれば良いのです。
もう一つ気になっている調理器具は、玉ねぎなどのみじん切り用の「ぶんぶんチョッパー」です。
自分で言うのもなんですが、私は手先が器用な方だと自負しており、食材を包丁でみじん切りにすることには何の不便も感じていなかったんです。だから今までみじん切りに関しては「楽にする」という発想はありませんでした。
でもキャベツの千切りをもっと楽にしようと考えたことで、みじん切りも楽な方が良いよね?と思ったわけです。考えてみれば、玉ねぎを包丁でみじん切りにするたびに目が痛むわけです。専用ツールでやればそういう意味でも楽になるはずですから。
これまで「不便に感じていなかった」のではなく、流れ作業ゆえに「不便に気づいていなかった」だけなのです。一度その「不便さ」を認識してしまうと、もう包丁でやるのが嫌になるという…なんとも不思議なものです。
こういう、私の知らないちょっとした工夫やアイディアが施された調理器具は、世の中にまだまだあるのでしょうね。
皆さんも不便さに気付いていないことが色々とあるかもしれません。一度日々の行動を見つめ直して、調理道具に頼ってみるのも良いのではないでしょうか?
私は早速キャベックシェフとぶんぶんチョッパーを買いに行って来ます。
それでは!