しらこちゃんと巡る おのぼりgirlの東京食べ歩き 第4回 「銀座」編

2018/03/08 UPDATE

こんにちは、しらこちゃんです。
今年もスギ花粉が猛威をふるっていますね、私も花粉に負けてしまう毎日です。
花粉にはプロポリスが良いと聞き、プロポリスキャンディを常備していますが、心なしか効いているような気がします。花粉症に苦しむみなさまは良ければお試しください。


そんなわけで、外出を控える方も多い時期かもしれませんが、季節はもう「春」!
徐々に暖かい日も増えてきたので、みなさまにも気軽に街に出かけてほしい…という想いのもと、今回は「穴場銀ぶら」というテーマで一味違った銀座をご紹介します!


「銀座」・・・あまりにも安直な発想ですが、地方で暮らしていた私にとっては「パリ・ニューヨーク・銀座」と頭の中で並べるくらい、縁もゆかりもない土地でした。メディアで見かけることはあっても、実際に訪れることは想像できないくらい、自分の生活とはかけ離れた街。銀座には著名人も足繁く通うバーがあったり、ミシュラン星付きレストランも集結していたりと、美食の街と言っても過言ではありません。ですが、今回は“穴場銀ぶら”ということで、中心からは少し離れ、路地に入って歩いてみました。


今回立ち寄ったスポットはこちら。


エルベ elbe

「腹が減っては戦はできぬ」ということで、銀座に着いたらまずは腹ごしらえ!
東銀座の駅から路地へ入った曲がり角にある、可愛らしい店構えのこちら。エルベさんはシチューの人気店です。歌舞伎座からも近いため、役者さんの間でも知られた名店なのだそう。

一番人気はビーフ&タンのミックスシチューです。この日店内にいたお客さんのほとんどが、こちらのミックスを注文している様子でした。

ミックスシチューミックスシチュー

今回はミックスシチューと、こちらも人気メニューの煮込みデミハンバーグランチをオーダー。
どちらもグツグツと音を立てながら運ばれてきます。

煮込みデミハンバーグランチ煮込みデミハンバーグランチ

土鍋で煮え立つシチューには、ビーフ、タンと大きめ野菜があふれんばかりに入っています。
野菜は歯ごたえのあるしっかり食感。一方のビーフとタンは何時間と煮込まれているようで、口に入れるととろけます。特製のデミグラスソースには、赤ワインではなく日本酒を使用しているのが美味しさの秘訣のようです。具材たっぷりでボリュームがかなりある一品。
ハンバーグは初めて食しましたが、何とも言えない懐かしい味が口いっぱいに広がります。本格的でまろやかな口当たりのデミグラスソースに、どこか家庭の味のような味わいも感じるのです。これは食べてもらわないと伝わらない!
ちなみに、ご飯はお代わりできますよ。

東銀座でランチに迷ったときには、ぜひ絶品シチューとハンバーグを楽しんでみてください。

エルベ elbe http://3rd.geocities.jp/irukayosidat/ 住所:東京都中央区銀座3-13-17 山田ビル1F
電話番号:03-3541-2050

営業時間:[月~金]LUNCH 11:30~14:30 DINNER 17:30~22:00
[土]LUNCH 11:30~14:30 DINNER 17:30~22:00(土曜日は終日ディナーの金額)

定休日:日曜・祝日

MUCCINI ITALIA

エルベさんからほど近い路地で一際芳醇な香りを漂わせているのがこちらのお店。
イタリアのMUCCINI ITALIAがここ銀座に出店した旗艦店です。最近はトリュフオイルなどがじわじわと流行していますが、トリュフの専門店は珍しいですよね。

お店へ一歩入ると、全身がトリュフの香りに包まれます。店内にはオイルやバターなどの商品が並んでいますが、こちらはもちろんすべてトリュフが使用された食材です。

商品棚と反対側には、5席ほどのカウンター席とキッチンのあるイートインスペースもあり、販売されている商品の一部を食べることができます。
例えば、イートインメニューの一つである「黒サマートリュフ リゾット米」。こちらはドライタイプで瓶詰めになって販売されていますが、レシピ通りに作るとお店と同じ味を家庭でも楽しめるそう。イートインで食べて美味しかったから家族や友人にもお土産で、という風にも楽しめて素敵です。

店内の洗練された美しさに、思わず「まだできたばかりのお店ですか」と聞きたくなってしまいますが、2月で10周年なのだそう。何でも、オーナーの方がイタリア・マルケ州でトリュフを販売しているマッシモ・ムッチーニ氏とお知り合いで、出店することになったのだとか。

銀座のトリュフ専門店というとかなり敷居が高いように思えますが、お店の方がとっても気さくで、心地良く過ごすことができます。
店内で販売されている商品の試食もできますよ!私は「白トリュフバター」と「ビアンケットトリュフ アカシアハニー」の小瓶のセットを購入しました。

自宅用でしたが、綺麗に包装してくださって感激!小瓶一つからでも無料でラッピングしていただけます。ワインが好きな方や、グルメな方へのちょっとセンスの良いプレゼントとしてもぴったりです。

MUCCINI ITALIA(ムッチーニ イタリア) https://www.muccini.jp 住所:東京都中央区銀座3-12-7
電話番号:03-3542-1086

営業時間:店舗営業 Open 11:00-20:00*(金曜日のみ深夜0時まで)
イートイン LUNCH 12:00-14:00 (L.O.13:30) DINNER 18:00-20:00 (L.O. 19:30)
(金曜日のみ深夜0時までL.O.は22:00)

定休日:日曜日・月曜日

APPARTEMENT301

知る人ぞ知る銀座のお洒落カフェ。店名は「アパルトマンサンマルイチ」と読みます。
新宿や渋谷の人気カフェ「アナログカフェ」のAtticグループが手がける、フランスの田舎町にあるアパルトマンがコンセプトのお店です。
多くの人に惜しまれつつ今年1月に閉店した、銀座最古で唯一のキャバレー「白いばら」の向かいのビルにあるこちらのお店。ここにカフェがあることに気付かない方も多いかもしれません。そんな隠れ家感もエモいが、お店の内装が何よりエモい。

入り口は鉄格子の扉で怪しげな雰囲気。店内は喫煙可の301号室と、禁煙の302号室に分かれています。完全分煙は嬉しいですよね。
店内は屋根裏部屋といった雰囲気で、ブランコ席があったり、チェスが置いてあったりと、内装やインテリアもレトロで個性的なものばかり。椅子やソファ、テーブルのデザインも席によって異なるので、何度来てもワクワクできます。

銀座の飲食店には珍しくペット連れ可なので、この日もペット連れのお客様が何組か来店されていました。
雰囲気に負けず劣らず、料理やドリンクの品揃え、味も申し分ないのが、こちらのお店をおすすめしたい理由の一つです。

この日はカフェタイムだったので、ベリーミルクと紅茶をオーダーしました。ランチもリーズナブルで美味しいですよ。


APPARTEMENT301 http://atticroom.jp/301/ 住所:東京都中央区銀座3-4-5 3F
電話番号:03-3561-0620
営業時間:11:30-23:30
定休日:なし

奥野ビル(旧銀座アパートメント)

フランスのアパルトマンの雰囲気をゆったり楽しんだ後は、85年前の銀座のアパルトマンにタイムスリップしてみませんか。

銀座には古くからある建造物が多数残されていますが、ここ奥野ビルは本館が1932年、新館が1934年に建てられたという昭和初期の高級デザイナーズアパートです。
日本で初めてエレベーターを備えた建物として、当時は話題となったそう。現在も当時の造りそのままで、手動式のエレベーターはなんと今でも稼働しています。
地上7階、地下1階建てのかつてのアパートメントは、現在はテナントビルとなり、部屋ごとに個性豊かな画廊やアンティークショップが入居しています。

玄関ホールにはそれぞれの部屋の郵便受けが並び、建設当時は鮮やかだったであろうカラフルな壁と、建物の古めかしさのコントラストが独特の雰囲気を醸し出しています。銀座の喧騒から少し離れた場所にあり、アートビルになっていることを知らなければ、入ってはいけないのでは…と思うような不思議な場所です。
レトロな外観を生かし、ロケ地としても知られるこちらの建物。数年前に映画「ノルウェイの森」の撮影現場にも使われ、一躍有名になりました。映画を観た方ならばこちらに足を運ぶと「もしや」とあるシーンを想起するかも。村上春樹の「やれやれ」な雰囲気にぴったりですね。

こんなレトロな窓枠から、昭和初期に迷い込んだような写真も撮れますよ。
入居している画廊やショップは様々で、小物やアクセサリー、工芸茶などの販売をしていたり、定期的に展示が変わったりするギャラリーも多くあります。

これだけ古い建物が今でもアートビルとして活躍できる裏では、相当なメンテナンスが重ねられているのでしょう。クリエイター達が活躍できる場所として、今後も奥野ビルが残り続け、90周年、そして100周年を迎えられることを願わずにはいられません。
老若男女問わず、不思議な体験ができる場所です。銀座の街で気軽に時空旅行を楽しんでみてください。

奥野ビル(旧銀座アパートメント)
住所:東京都中央区銀座1-9-8

昨年GINZA SIXが誕生し、トレンドに敏感な世代の注目をさらに集めるようになった銀座ですが、路地に入ると隠れた名店も多く存在します。今回は「銀座らしさ」から抜け出し、「らしくない銀座」をイメージして歩いてみました。

余談になりますが、私は街歩きをする時に「街の違う表情」を探すことを意識するようにしています。「高級住宅街」「一等地」「下町」といったようなイメージから抜け出して、その街を違う視点から見ることで新しい楽しみ方が生まれることもあるのです。

普段何気なく暮らしている街も、他の人から見ると宝島のように魅力溢れる街だったり、違う表情を探してみると今まで気づかなかった発見があったりと、可能性は無限です。

みなさんもぜひ、いつもの街の「違う表情」を探求してみてはいかがでしょうか。

それでは、次回は東京の西側を歩きます!

(※ご紹介した内容は2018年2月時点の内容です。)


投稿者名

しらこちゃん

精巣系OL。
上京後、食べ歩きに目覚め痛風予備軍。
好きなものを自由気ままにTwitterで綴る日々。
街歩きとグルメが中心。

Twitter:https://twitter.com/_shi_ra_ko_