フラフラ生きていた私に刺さった究極の教え「一時の感情にだまされるな」!?
チッス!ケシミニャンです!
ところで。
自分が正しいと信じてきっているもの。
それって、本当に正しいのかどうか、案外考えないものですよね…。
今回は「自分が正しいと信じているものは、本当に正しいの?それは自分を幸せにするの?」という話です。
ヤ◯ザ…?
3年前。
ケシミニャンは前職の、突然水素水を売り出したヤバい会社(第2回参照)を辞め、単発で講師業をしている時期があった。
そして3ヶ月ほど、ある会社で講座を受け持つことになった。
自分一人で講座を受け持つのは全く初めてで、右も左も分からなかった。
そんなケシミニャンを見かねて、講座の担当者がベテラン講師のA先生を紹介してくれたのである。
担当者「ケシミさん、こちらがA先生です」
ヤ◯ザ…?
A先生はガタイも良く、コワモテの…難しい顔をした、60代後半のオッサン。
難しい顔というか、単純に顔が怖い。
ヤ◯ザ…?(2回目)
A先生「はじめまして」
A先生の鋭い眼光にビビるケシミニャン。
ケシミ「は、はじめまして…」
A先生「ケシミさんはフリーの講師?独身ですか?」
ケシミ(今ワシが独身かどうかの話はいらんやろ…)
ケシミ「あ…いや、私、フリーの講師とか、そんな大したもんじゃなくて…笑。仕事辞めちゃったので、今フラフラやらせてもらってます…独身です…」
A先生「で、講座の進め方の何が分からないんですか」
そう言われると…。
講師経験も浅いし、社会も仕事のことも、何もかも分からない…。
ケシミ「…な、なにが分からないかも…分からないです…」
今にして思えば、アホ丸出しの回答だが…。
それがきっかけで、A先生は仕事のアドバイスをくれると同時に、ケシミニャンの色々な悩みや、人生の話もじっくりと聴いてくれたのである。
「感情」にだまされる?
最初はヤ◯ザみたいだと思っていたA先生だが、案外やさしい人だった(失礼)。
まるで父親のように、親身になって色々なことを教えてくれた。
要は、A先生はケシミニャンに対して、カウンセリング的なことをしてくれたのである。
ケシミニャンは、色々なことを話した。
思春期に劣等感を抱えていたこと、引きこもりがちだったこと…。
就活もうまくいかなくて、就職した会社全てでうまくいかなかったこと…。
他人と関わるのが怖いとか、そんな気持ちをずっと持って生きてきたこと。
そして、メンタル不調で働けない辛い時期があったことなど。
これまで誰にも話したことのない、自分の人生の色んな気持ちが、どんどんあふれ出てきた。
そして、これまでのケシミニャンの人生の思いを一通り聞いたA先生は、こう言ったのだ。
A先生「感情にだまされるなぁ!!!!!!!!!!!!」
ケシミ「!?」
てっきり共感というか、自分の辛かった気持ちを慰めてくれるのではないか、と、心のどこかで期待していたケシミニャン。
面食らった。
ケシミ「か、感情にだまされる…?だ、だって、嫌だと感じたものは、嫌に決まってるじゃないですか…」
A先生「お前さんは子供の時、どんな時に嫌だと感じた?」
ケシミ「友達にいじわるされた時とか…?」
A先生「友達にいじわるをされて、悲しくなって、逃げ出したりしただろ。
その、何もできなかった、子供の時に味わった感情を、お前さんは大人になった今でも、人間関係でそのまま繰り返しているだけなんだよ。
その感情ばっかりに従って行動してたら、いつまでも同じ人生の繰り返しだよ」
ケシミ「ウッ」
A先生「そんなのは、子供の時に感じた感情の思いこみに過ぎないんだよ」
“感情に従って行動すると、同じ人生の繰り返し…”
この言葉は、ケシミニャンの人生に、かなり心当たりのある言葉であった。
そして、これまで自分の感情が、「正しいかどうか」なんて、考えてもみなかったケシミニャンにとって、「今抱いている感情は、何もできなかった、子供の頃に味わった感情の思いこみに過ぎない」という言葉は、かなり衝撃的だった。
ケシミ「私、ゆとり世代だし(?)、ちょっと自分の感情に敏感すぎる部分があったかもしれないですね…」
A先生「だから、これからはちゃんと理性も働かせて、今の感情で判断をしたら、未来はどうなるのか?って考えてみる。
ちょっと嫌だなぁ、って思うことでも…。
辞めたら未来はどうなるんだろう?続けたらどうなるんだろう?って、考えてみるんだよ?」
これまで、自分の感情が全て正しいと思いこんでいたケシミニャンにとって、このA先生の教えはとても深く心に刺さった。
「大人になれない」理由
ケシミニャンには、感情でモノを考えすぎたり、行動してしまったりする部分があった。
例えば、“職場の人間関係が嫌になったから”逃げるように辞めてしまう…。
人と関わるのが“面倒くさいから”誰とも関わらない。
“辛いのが嫌だから”部活動に参加しない。
などなど…。
自分が「快か、不快か」のみを、判断基準に生きてきてしまったケシミニャン。
要は、自分の気持ちだけを大切にしてきてしまったのだ。
「したくない」とか「嫌だ」というネガティブな感情に従ってしまったがゆえに、これまで何か一つの物事をやり遂げたり、誰かと真剣に向き合ったりしてこなかった。
自分の感情に負けず、逃げ出さず、努力し続けていたら、間違いなく得られたものだってあったはず…。
ずっと、成長の機会を手放してきてしまったのかもしれない。
そして、自分の人生がうまくいかないのは、会社や上司が悪いって、色んな環境のせいにしてきた。
だけど、環境が変わることだけを願っていて、その環境で踏みとどまる努力をしてこなかった。
フラフラと、好き勝手生きてきたケシミニャンが、いつまで経っても大人になれない理由は、そこにあるような気がして深く反省した。
一時の感情に流されず、我慢して努力し続けること。
それが、大人になるために―自分が成長するために必要なことだったのだ。
自信
感情ばかりに従っていると、いつまで経っても同じ人生の繰り返しだということを教わったケシミニャン。
今でも、仕事で辛いときや、嫌な人と関わらざるを得ないときは、普通にむちゃくちゃ嫌だけどね。
毎日「仕事辞めたい」とか「やりたくね~」なんて、思うけど…。
でも、“感情で判断・行動してたら、いつまで経っても同じ人生の繰り返し”ということを自分に言い聞かせて、踏みとどまる努力をするようになった。
その結果…。
アラサーにして、昔の自分よりも、ちょっとずつ忍耐力が培われつつある気がする…。
その結果、そんな自分への信頼感みたいなものが増して、前よりも自分に自信が持てるようになった。
これには自分も、ちょっと驚いている。
A先生との出会いがなければ…。
きっと、今でもケシミニャンは、今以上にフラフラ生きていたんだろうなぁ…。
もちろん人間だから、ときに感情的になったり、感情に流されちゃうときもあるけれど…。
そんなときは、ちょっと息抜きをして落ち着いたり…
「今、この感情で行動しちゃったら、自分の未来はどうなるの?」
なんて、自分に問いかけるようにしている。
本来なら、思春期とかの段階で色々な経験を通じて自分の感情と折り合いをつけたり、社会で上手くやっていける能力を身につけるべきだったんだけれど…。
何かを始めるのに、遅すぎるということはないよね。
今始めなくちゃ、ずっと同じ人生の繰り返しだもんね…。
あれ?なんか今回のケシミニャン、前向きで終わる感じ?
明日、雪でも降るかな…。
と、思うケシミニャンでした。