菜の花とえびのスープ焼きそば

耳で楽しむおいしいスープレシピ #23

FOOD
2022.03.04

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スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。季節は春を迎え、春野菜がおいしい時季になりましたね。今回使う旬の食材は、菜の花です。カリッと両面を焼いた焼きそばに、とろっとした菜の花とえびのスープをかける「菜の花とえびのスープ焼きそば」を作ります。春の訪れを感じられる、満足感たっぷりの一品です!ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!

 

菜の花とえびのスープ焼きそば


材料(2人分)

  • 菜の花…1束(100~150g) ※のらぼう菜やかき菜でもOK
  • むきえび…小8〜10尾 ※冷凍えびでもOK
  • 焼きそば麺…2つ ※レンジで1分ほど温めておく
  • 塩…小さじ1
  • 鶏ガラスープの素…小さじ1
  • 片栗粉…大さじ1
  • ごま油…大さじ1
  • サラダ油…大さじ2

作り方

1. 深めのフライパンにサラダ油大さじ1をひいて中火で熱し、麺を入れる。麺をほぐして広げ、3〜4分焼いて焦げ目がついたら裏返す。サラダ油大さじ1を足して、裏もこんがり焼き、お皿に取り出しておく。

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  • 麺は事前にレンジで温めておくと、ほぐれやすくなります。
  • 少しほぐしたら、その後はあまり動かさないようにすると、こんがりと焦げ目がつきます。揚げ焼きそばやお好み焼きのようなイメージで、カリッと焼きましょう。
2. (麺を焼いている間に)菜の花は洗って4cm幅に切る。えびは洗って背わたを取る。

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  • 菜の花の穂先部分は長めに残しておきましょう。
  • 冷凍えびを使う場合は、解凍して水気をふき取っておきます。えびの背わたは、つまようじを使うと取りやすいですよ。
3. 菜の花をフライパンに入れ、塩、鶏ガラスープの素、ごま油、水100mLを加えて、ふたをして1〜2分強火にかけ、蒸し煮する。
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4. 菜の花がくったりしたら、えびを加え、水250mLを追加して1〜2分煮る。
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5. 片栗粉大さじ1を同量の水で溶き、フライパンに回し入れる。

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  • 水溶き片栗粉は、スープを混ぜながら少しずつ入れ、均等にとろみがつくようにしましょう。
6. 1の焼きそばにスープをたっぷりかけたら完成!お好みでからしや酢を添えて。

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  • 焼きそばに味をつけていないので、最後にスープの味見をした時、少し濃いめに感じるくらいがちょうど良いと思います。

おいしいポイント

  • 菜の花のほろ苦さとえびの旨みがおいしい、春を感じられる一品です。菜の花の鮮やかなグリーンとえびの綺麗なピンク、彩りを楽しめるのもこの料理の魅力です。
  • カリッとした麺と、とろっとしたスープがおいしいコントラストに。2口のコンロでスープと麺を同時に調理すれば、麺にスープをかけた時に「ジュッ」と音がして食欲をそそります。
  • 菜の花と同じアブラナ科の仲間である「のらぼう菜」や「かき菜」も、菜の花と同じように調理できます。スープにする時は、煮込みすぎずに色を残した方がおいしくなります。今回は菜の花を蒸し煮にして柔らかく食べるレシピですが、しっかり焼く調理法もおすすめで、アブラナ科独特の良い香りがしておいしいですよ。

休日のお昼ごはんに「あんかけ焼きそば」がおすすめ!

もうすぐ春休みですね。長期休み中や土日のお昼ごはんって、結構悩みませんか?
「いつも同じメニューになってしまう」と、お悩みの声をよく聞きます。休日のお昼に頼りになるのは麺類ですが、パスタやラーメンを作る時、大量のお湯を沸かす必要がありますし、つゆやソースを別に作るのも大変ですよね。その点、焼きそばは一つのフライパンで炒めるだけなので手軽です。とはいえ、バリエーションがつけにくく、豚とキャベツのソース焼きそばが定番になりがちですよね。

そんな時におすすめなのが、今回のレシピでもご紹介した「あんかけ焼きそば」です。たんぱく質一つと葉物野菜があれば、少しの具でも満足感の高い一品になります。「あんかけ」といっても難しくはありません!具材を炒めて、水を加えて、片栗粉でとろみをつけるだけ。「いろいろ具を入れよう!」と意気込まなくて大丈夫です。具がたくさんあると、かえって煮え加減を気にしなければならず、味の組み合わせにも悩んでしまうので、具材選びは潔くシンプルに。今回は季節柄、菜の花とえびを選びましたが、他には、小松菜と豚バラ肉、キャベツとひき肉、ニラと牛薄切り肉がおすすめです。ニラと牛肉を使う場合は、しょうゆ味にするとおいしいですよ。いろいろなバリエーションで作れるので、ぜひ試してみてくださいね!

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撮影:木村琢也