フリーランス主婦、自分のためだけにお弁当をこしらえてみた。
アイスムとnoteによる投稿コンテスト第五弾では「料理はたのしい」「料理の失敗談」をテーマにエッセイを募集し、三名の受賞が決定しました。
今回は、「フリーランス主婦」望月さんのエッセイです。「お弁当って愛だなあ」と聞くと、つい「誰かのために作ってあげるお弁当」を思い浮かべてちょっとしたプレッシャーを感じてしまうのですが、このお弁当は望月さんが「自分のためだけに」設計図から考えて作ったお弁当です。つまりこの「愛」は、自分に向けられた「愛」というところがとてもすてきです。自分のための料理っていいですよね。
手作りのお弁当を食べたい。
手作りのお弁当を食べたい。
手作りのお弁当を食べたい。
作ってくれる(作れる)人が同じ家に住んでいない。
ならば、自分で作るしかない。ということで、フリーランス主婦のフリーランス主婦によるフリーランス主婦のためのお弁当作りが、とり行われることになった。
まずは、設計図を書く。
設計図を握りしめて、食材の買い出しへ行く。お会計2390円。高級弁当になってしまった。
さあ、やったりますか。
さあ、詰めていくよ!
総制作時間1時間30分…
総制作費2390円…
ついに…完成!
そういえば皆さん、お気づきだっただろうか?設計図の右下のハートのようなもの。
あれは、適当に添えたハートのイラストなんかではない。食後のマンナンライフの蒟蒻畑である!
ふふふ。最初の段階でわかった方に、名探偵の称号を与えます。
ということで、完成写真(完全版)。
詰めて5分後には食べ始めた。どこに行くわけでもなくいつものリビングで、ひとり。
アスパラの肉巻きはお酢を使ってさっぱり味に。ほうれん草のごまあえはお砂糖多めで甘めに。お出汁たっぷりの卵焼きも塩加減が絶妙な鮭もはっきりとおいしくて、でもやっぱりシャウエッセンが反則級に強いんだよなあなんて思いながら、いろんなおかずをちょっとずつ食べていく至福。そうそうこれ。私が求めていたのは。
お弁当って愛だなあ。愛だ。自作自演のお弁当だっていい。誰が誰に作ったって愛。つらいことがばたばたと起きて、もうどうしよっかなあと泣きべそモードだったけど、ちょっと元気が出た。どんなときも、私は私の味方でいよう。自分に惜しみない手間と愛情を注いであげよう。
望月さんのnoteはこちら