きのこのうまみが味わい深い「サーモンクリームパスタ」
料理初心者のつばきファクトリー・八木栞さんが、少しずつ成長する様子を見守る連載「八木メシ、進化中!」。今回は八木さんが「さかなの日」応援隊を務めていることをきっかけに、サーモンクリームパスタを作ることになりました。
「自宅でサーモンクリームパスタを作った時は、大失敗しちゃったんです」と心配そうな八木さん。一度失敗した料理って、不安になりますよね。でも大丈夫。アイスム編集部と一緒に、何度でも挑戦しましょう!
サーモンクリームパスタ
材料(2〜3人分)
作り方
- 1. 生鮭は水気を拭き取り、骨があったら抜く。一口大に切って、両面に塩こしょうをまぶす。
- 2. フライパンにバターを熱してサーモンを軽く焼く。ほぐした舞茸を加えて炒める。
- 3. 小麦粉、コンソメを加えて粉っぽさがなくなるまで炒めたら、生クリームを少量ずつ加えて弱火で煮込む。
- 4. パスタをパッケージに記載の通りに茹でる(水1Lに対して塩小さじ1を加える)。
「大失敗」したサーモンクリームパスタを改善しよう
今回はサーモンクリームパスタに再挑戦しましょう!
おうちで作った時に大失敗してしまったので不安です。サーモンと牛乳だけで作ったんですが、とにかく味が薄くて。それになんだかパサパサした食感になってしまって…。
その時はなんとなく作ったんですけど、サーモンクリームパスタって、本当はどんな材料が必要だったんだろう。玉ねぎを使うレシピは見かけたんですけど、何を入れたらおいしくなるのか知りたいです。
今回はまいたけを使ってみましょうか。きのこのうまみがしっかり出ると思います。さらに、生クリームを使うと濃厚な味わいに仕上がります。
アイスムさんの力を借りながらおいしく作れるようにがんばります!
生鮭は骨を抜いて、包丁で3等分に
まずは、鮭の骨を取りましょう。本当はピンセットなどがあるといいのですが…。
この鮭は、骨が3本しかありませんでした。少なめですね。皮は、はがしますか?
はがすと身がバラバラになっちゃうので、気にならなければそのまま使いましょう。包丁を使って3等分くらいの大きさにカットしたら、軽く塩こしょうしましょう。
はい!
今回使うのは「生鮭」です。塩鮭を使うとだいぶ塩辛くなるので、スーパーで買い出しする時には注意してくださいね。
わかりました。こんな感じで大丈夫ですか?
バッチリです!それではバターで焼いていきましょう。バターは焦げるのが早いので、弱めの中火で。鮭は表面の色が変わるくらい軽く焼き目を付けてください。
バターのいい香りがしてきました。
ここで、まいたけをほぐしながら入れていきます。
八木さん、少し表情がかたいです(笑)。
以前大失敗した料理を皆さんの前で作るので、緊張しているのかもしれません。
一緒に作るから、大丈夫ですよ。お好みですが、彩りがよくなるので今回は冷凍ほうれん草も使いましょうか。もし家になかったら、なくても大丈夫です。八木さんの好きなだけ入れてください。
どれくらい入れればいいんだろう。これくらいかな。冷凍だと長く保存できるのがいいですね。生のほうれん草は、どうしても冷蔵庫の中でしなしなになっちゃうから。
冷凍ほうれん草は旬の時期にたくさん収穫して急速冷凍するから、季節外れのほうれん草より栄養価が高いそうですよ。
そうなんですか。いいことづくしですね。
小麦粉とコンソメを入れていきましょう。溶けたバターに小麦粉をなじませるイメージで。入れたら、粉っぽさがなくなるまで混ぜてください。
そうしたら、生クリームを2~3回ずつにわけて入れて、かき混ぜます。後からパスタを入れるので「薄いなあ」くらいの煮詰まり具合で大丈夫です。
ちょっと味見をしてみましょうか。
いただきます!
きのこの風味が最初にガツンと来るんですけど、後からうまみがきて、最後に生クリームのまろやかさも感じられます。塩味がちょうどいいです。調味料でがんばるんじゃなくて、具材のうまみでおいしくなるんですね。
良さそうですね。指定の茹で時間より1分ほど短めに茹でたパスタを加えて絡めましょう。
混ぜるの苦手なんですけど、これで合ってますか?
できてます!あとは好きなとろみ加減で火を止めれば完成です。鮭は身をほぐしてもいいですが、ゴロッとしたままの方がごちそうっぽいですね。お好みで粉チーズをかけるとよりコクが出ると思います。
「冷凍野菜って、こんなに便利なんですね!」
では、いただきます!ん~、きのこの風味と生クリームのまろやかさがぎゅっと詰まっていて、本当においしいです。きのこって、うまみがあるんですね。私が作ったのと同じサーモンクリームパスタとは思えない(笑)。鮭がしっとりとしていて、パスタと一緒に食べると鮭のおいしさとパスタのもちもち感、パスタソースの味わいでよりおいしくなります。
今回は生クリームを使いましたけど、牛乳や豆乳で仕上げてもいいと思いますよ。冷凍ほうれん草を使ったことで、手軽さもアップしましたね。
冷凍野菜は好きな時に好きなだけ使えるところが魅力ですね。私がカット野菜を使うのも、自分一人だと食材を余らせちゃうからなんですけど、そういう心配がなくなるだけで、ぐっと身近な食材になります。
八木さんは「さかなの日」応援隊としても活動していますよね。魚料理へのハードルをどう感じますか?
魚って、料理する前の処理が難しいイメージがあるんですけど、スーパーで頼めばさばいていただけるんですよね。今回は自分で鮭の骨を抜きましたけど、全然難しくなかったし、切って焼いただけ。お肉と同じくらいの扱いでおいしい料理ができるんだなって感じました。魚ってヘルシーだから、さっぱりした味わいが好きな方とか、健康に気を使いたい方にもぴったり!アイスムさんのサイトにはいろんな魚料理が載っているので、いろいろ作ってみたいです。
「もっと料理できる人に近づきたいです」
改めてサーモンクリームパスタに挑戦しましたが、前回の失敗が活かせた部分はどこですか?
まずはシャバシャバじゃなくなったことですね。前回は牛乳と水を使ったレシピだったんですけど、今回は生クリームを使ったから濃厚で。しかも小麦粉を入れたからとろみも出ました。
しかも、前回は油を入れなかったんです。だからパサパサした食感になってしまったんですけど、今回はちゃんとバターを使ったから、しっとりと仕上がってますし、塩加減も絶妙です。前回は具材が鮭だけだったけど、きのこを入れたから味に広がりもあるし。無事に完成して安心しました。
失敗した理由を冷静に分析できるのは、八木メシの進化と言えそうですね。
確かにそうかも。今までは「失敗してもしょうがないや」だったのが、「どうすればよかったのかな?」と反省できるようになりました。なかなかの成長ぶりかもしれないですね。
八木さんは、ブログに失敗したお料理も臆せずに堂々と載せていますよね。
「自分が食べるものだから、ちょっとうまくいかなくてもしょうがない」って考えているんです。でも「今後練習しておいしくできたら、人にも食べてもらおう」って思うんですよ。
リハーサルが大事、ということでしょうか。アイドルのお仕事とも通じる部分です。
そうですね。やっぱりいい面を見せていきたいので。ファンの人がいなかったら料理の企画を担当することはなかったと思うし、皆さんが「八木メシ」とかわいがってくださったからこそだな、としみじみ感じています。
料理って一生一緒にいるものじゃないですか。生きている限り隣にあるものだし、人生の大切な部分を占めるものですよね。料理ができるってかっこよくて、素敵なこと。この連載で料理を教えていただいたので、少しでも料理ができる人に近づけてたらいいなと思っています。
大丈夫。ちゃんと近づいていますよ!