包丁を使わず手軽に「赤から鍋」 メインビジュアル

包丁を使わず手軽に「赤から鍋」

つばきファクトリー・八木栞の「八木メシ、進化中!」#7

PEOPLE
2024.10.23

つばきファクトリー・八木栞さんは、公式ブログで日々の自炊の記録を発信しています。最初は具なしのインスタントラーメンから始まり、手軽なカット野菜を使った料理など、無理なく自炊を楽しむ様子が並びます。その飾らない様子は「八木メシ」と名付けられ、ファンの方々に成長を見守られるようになりました。

アイスムもそんな八木さんの料理の様子を、連載「八木メシ、進化中!」で追っています。久しぶりの更新となる今回は、アイスム編集部と一緒に「赤から鍋」を調理。フードライター 白央篤司さんの「シンプル3品鍋」の記事を参考に、包丁を使わず手軽に作る方法を八木さんと一緒に考えました。

赤から鍋

img_yagimeshi_007-02


材料(2〜3人分)

img_yagimeshi_007-03

  • 豆苗…1/2パック
  • 鶏団子…8〜10個
  • しめじ…1/2パック
  • カット白菜…1袋
  • 赤から鍋スープ…1/2袋
  • 生ラーメン…人数分

作り方

1. 鍋に赤から鍋スープを入れて火にかける。
2. しめじは手でほぐして石づき部分を切り落とす。豆苗はキッチンばさみで根元を切って軽く洗っておく。
3. スープが沸いたら、鶏団子、カット白菜、しめじの順に加え、ふたをして5分ほど煮込む。最後に豆苗を加えて完成。
4. 締めに茹でたラーメンを加える。

八木さんがこよなく愛する名古屋名物「赤から鍋」

スタッフ

今日は「赤から鍋」に挑戦します。赤から鍋は名古屋の赤味噌と赤唐辛子をブレンドした鍋で、愛知発祥の飲食チェーン店「赤から」の名物料理なんですね。

八木

私は愛知出身なので家族でお店に食べに行くことも多かったし、上京してからも恋しくて。都内にもお店があるので、よく行っています。ある日、スーパーで赤から鍋のスープを売っているのを見つけて「家でもできるんだ!」と感動したんです。そこからよく、作るようになりました。

スタッフ

今日はスーパーマーケット「オーケー」様の協力で、お買い物の様子から取材できることになりました。早速、買い出しに行きましょう!

img_yagimeshi_007-04
「お買い物へレッツゴー!」

八木

いつも、自宅で手軽に料理をしたいときはカット野菜を使うので、今回もカット白菜を選びます。あとはアイスムさんからおすすめいただいた豆苗・しめじ・鶏団子を入れた鍋にしようかな。ニラを入れても絶対においしいんですけど、今回は手軽さ重視。具材を増やすとそれだけコストもかかっちゃうし、普段からできるだけ食費を抑えたいなと思っているんです。

img_yagimeshi_007-05
野菜売り場で赤から鍋用のカット野菜を見つけ、思わず手に取る八木さん。「今度、家で作る時は買ってみます!」と、とてもうれしそう

八木

鶏団子は、しょうが入りにしようかな。しょうがって、すっきりした味わいになりますよね。あと赤から鍋のスープも買って…締めはラーメン派です!

img_yagimeshi_007-06

豆苗を使った料理に初挑戦!

スタッフ

キッチンスタジオに帰ってきました。さっそく作り始めましょう。

八木

いつもはお肉を炒めてから赤から鍋のスープを入れるんですけど、鶏団子は炒めなくてもいいですか?

スタッフ

大丈夫です。まずは鍋のスープを入れちゃいましょうか。これ1袋で3~4人分なので、半分くらいの量でいいと思います。

img_yagimeshi_007-07
赤から鍋のスープは、マイルドな味わいの「一番」から辛めの「五番」まで販売されています。今回は「三番」

八木

鍋のスープって、一人で食べる時も3~4人前の量を使っちゃうんですよね。〆のラーメンでスープを吸っちゃうみたいで。必要なら後で足そうと思います。

スタッフ

一人暮らしの方は、残したスープを使って翌朝に雑炊を作ってもいいですよね。じゃあ、具材の下準備をしていきましょうか。

八木

はい。しめじと豆苗ですね。しめじは洗いますか?

スタッフ

しめじは洗うと風味が落ちてしまうので、洗わなくて大丈夫です。石づきの部分をキッチンバサミで切って、手でほぐしましょう。

img_yagimeshi_007-08

スタッフ

豆苗は、使う分だけ根本からカットして、さっと水洗いしましょう。

img_yagimeshi_007-09
豆苗を切りながら「農業しているみたい」とぽつり

スタッフ

豆苗って、根っこを水につけておくとまた生えてくるんですよ。育てたことありますか?

八木

ないです。おもしろそうですね!今度挑戦してみたいです。

具材を入れる順番は?

スタッフ

下準備が終わったら、鶏団子から順に鍋に具材を入れていきましょう。

八木

鶏団子だと包丁を使う必要がないから、楽ですね。

img_yagimeshi_007-10

img_yagimeshi_007-11

スタッフ

次は白菜でしょうか。

八木

白菜は一袋まるまる入れちゃいますね!スープにつかるように菜箸で押さえて、全部いきます!

img_yagimeshi_007-12
カット白菜をまるっと使い切って、うれしそうな笑み

img_yagimeshi_007-13

スタッフ

豆苗はすぐ煮えるので最後に入れます。

八木

じゃあ、先にしめじを入れます!

スタッフ

ここでふたをして5分ほど煮込みましょう。

img_yagimeshi_007-14
豆苗を手にしたまま、しめじを入れる八木さん

~5分後~

スタッフ

そろそろ様子を見ましょうか。

img_yagimeshi_007-15

八木

めっちゃいい感じです。白菜はくたくたになるまで煮るのが好きなので、もう少しかな。

スタッフ

じゃあ、豆苗を入れておきましょうか。これで少し待てば完成です!

img_yagimeshi_007-16

img_yagimeshi_007-17
「あっという間に出来た!」とうれしそう

「煮込み時間で、食感ってこんなに変わるんですね」

八木

さっそくいただきます!何から食べようかな。じゃあ、白菜からいきます!

img_yagimeshi_007-18

八木

ん!おいしい。ちょっと辛めだけど、白菜のくたくた感がちょうどいいです。いつもどれくらい煮込めばいいのかわからないから、なんとなく20~30分くらい煮込むんですよ。白菜が溶けるくらいの食感が好きで。5分煮るだけでも十分なんですね。

img_yagimeshi_007-19
「次は豆苗をいただきます」豆苗を噛むと、「サクサク」と音が聞こえました

八木

豆苗は、爽やかな味わい。白菜だとスープの味がしっかりと感じられますけど、豆苗は赤から鍋のガツンと来る辛さを爽やかにしてくれる気がします。

スタッフ

料理で豆苗を使うのは初めてですか?

八木

初めてです。豆苗ってどの料理に使えばいいのかわからなかったんですけど、何の料理にも使えそうです。しかも最後にファッて入れて、サッと出来上がるので、手軽ですね。
ん~、しめじもプリプリしてる!やっぱり、今までの私は長時間煮込みすぎだったんだ(笑)。これくらいの煮込み時間の方がしめじはおいしいですね。

スタッフ

具材を入れる時間をずらすと、食感がより楽しめそうですね。

八木

今日の赤から鍋のレシピには色んな発見がありました。鍋って煮込むだけだと思っていたんですけど、煮込み時間を工夫するだけでこんなに味も食感も変わるんですね。それに鶏団子はすごくヘルシー。だけど、肉っぽさも感じられて満足感があります。包丁を使わずに完成したので、うれしいです。

スタッフ

じゃあ、ぜひ〆のラーメンも!

img_yagimeshi_007-20
「ラーメンもいただきます!」

八木

いつもと違う麺だけど、細麺でつるつる。喉ごしがいいですね。おいしいです。今度は家でも、この麺を使おうかな。

スタッフ

鍋の〆はラーメン派ですか?

八木

親は雑炊派なんですけど、私がラーメン好きで。もちろん気分によって雑炊やうどんにする時もあるんですけど、圧倒的にラーメンの方が多いです。特に赤から鍋って味が濃くて辛めだから、ラーメンが合う気がしますね。

今後はおもてなし料理にも挑戦したい!

スタッフ

今日のレシピでは、カット白菜を丸ごと一袋使い切りました。野菜は普段から、あるだけ入れるタイプですか?

八木

「1日で使い切っちゃうぞ!」というイメージで入れていますね。野菜って、使い切るのが難しいんです。料理によって使う・使わない野菜ってあるじゃないですか。あまり料理が得意じゃないから「この食材が余っているから、この料理にしよう」という発想がなかなかできなくて。先に作る料理を決めて、材料を買い足すことが多いんです。そうすると、しなびた野菜が出てきちゃう。だからカット野菜をその都度使い切って調理することが多いんです。

スタッフ

なるほど。ブログに登場する赤から鍋もカット白菜を使っていましたね。ミッフィーのホーロー鍋でドーンと完成しているのを拝見しました。鍋と料理のコントラストがかわいいです。

img_yagimeshi_007-21
八木さんのブログに登場した「赤から鍋」。鍋にカット野菜がどんと使われています

スタッフ

つばきファクトリーのメンバーとは、鍋パーティーをすることもあるんですか?

八木

つばきファクトリーのメンバーとは普段からお仕事の合間にたくさんしゃべっているから、改めて一緒に遊ぶ機会って少ないんです。ほかのグループのメンバーとの方が、プライベートの交流は多いかもしれません。
この間は、BEYOOOOONDSの小林萌花さんと平井美葉さんを誘って春巻きパーティーをしました。ノンフライヤーで、油を使わずにいろんな具材を入れて楽しみましたよ。

img_yagimeshi_007-22

スタッフ

「八木メシ、進化中!」は久しぶりの撮影でしたが、八木さんもいろいろと進化したんですね。

八木

でも、本質的には変わってないんですよ。八木メシは「自分のペースで食べたいものを食べたいときに作る」がモットーなので。ちょっと大げさかもしれないけど、食べないと人は生きられないので、「生きるために作りたい」という思いがあるんです。そこはブレないですね。

スタッフ

料理に挑戦するマインドに変化はありましたか?

八木

今までは「人にふるまいたい」という気持ちはそんなになかったんですけど、連載「八木メシ、進化中!」で素敵な料理を教えていただいたから、お友達や親に食べてもらいたいなと思うことが増えました。

料理でも、ちょっと見栄をはれたらいいなって(笑)。先日は、自宅で「サバの湯煮 トマトキムチだれ」に挑戦しました。あと電気圧力鍋をゲットしたので、牛すじカレーや牛すじシチューを作って、お母さんたちにふるまいました。これも進化のひとつかなって思います。

スタッフ

おもてなし料理、素敵ですね。

八木

次は、つばきファクトリーの秋山眞緒さんと河西結心ちゃんをお招きしたいな。いろんなおもてなし料理にも、挑戦していきたいです。

img_yagimeshi_007-23

この記事をシェアする

取材・編集:小沢あや(ピース株式会社)
構成:結井ゆき江
撮影:小原聡太
取材協力:オーケー初台店