「よく見るけど使ったことない!」セロリのおいしいレシピ、井原裕子さんに教わります
「よく見かけるけど、実は使ったことない野菜」ってありませんか?そんな野菜のおいしい使い方を井原裕子さんが教えてくれますよ。第1回目は春が旬のセロリです。葉も含めて1本まるっと使い切れるレシピを考えていただきました。
今回の食材:セロリ
セロリは私の大好きな野菜です。生で食べるイメージかもしれませんが、煮込んでくったりさせてもおいしいんですよ。今回は、煮る・生・炒めると3パターンの使い方をお教えします。
肉厚で、茎がしっかりと太いものを選びましょう。切り口が白く、きれいなものがいいですね。スカスカして変色しているものは鮮度がよくないものです。
セロリと豚肉のフライパン煮込み
材料(2人分)
作り方
- 1. セロリはまず、葉と茎に分ける。茎は筋を取って4cm幅に切る。根本の大きい部分はさらに半分に切る。
井原さんポイント
セロリの筋を取るときは、切り口のところから包丁にひっかける感じで、葉のついていたほうから下に向けてやると取れやすいです。
- 2. 葉は仕上げにちらす分を少し取り分けておき、残りはざく切りにする。じゃがいもは一口大に切って、水に3分ほど浸け、水気を切っておく。にんにくは縦2等分に切る。
- 3. 豚肉は大きめの一口大に切って、塩こしょうを両面にふる。
- 4. フライパンにオリーブオイルの半量を入れて中火で熱し、豚肉を入れて焼き、焼き色がついたら裏に返して2分焼く。
井原さんポイント
- 5. フライパンにじゃがいも、セロリと葉、A を入れて火を強め、煮立ったらふたをして、弱火で10分煮る。
井原さんポイント
じゃがいもに竹串などを刺して、スッと入るようなら煮上がりです。かたければ、さらに1~2分加熱して。
- 6. 器に5を盛り、取っておいたセロリの葉をちらす。
「くったり煮込んだセロリのおいしさを味わってください。じゃがいもは煮汁を吸っておいしくなるので入れています。ショートパスタを入れてもいいですよ。ワインがお好きな方はぜひ一緒に。煮汁にバゲットをひたして食べてほしいです。」
セロリの春雨サラダ
材料(2人分)
作り方
- 1. セロリは葉と茎に分ける。茎は筋を取って3〜4cm幅に切り、薄切りにする。
- 2. セロリの葉はざく切りにし、細い茎は輪切りにする。
井原さんポイント
- 3. ボウルに酒、片栗粉、塩を入れてよく混ぜ、卵を割り入れてよくほぐす。フライパンに薄くサラダ油を入れて弱めの中火にかけ、薄焼き卵を作り、取り出して冷ます。冷めたら4等分に切って千切りにする。
- 4. ハムは3等分に切ってから細切りにする。
- 5. ドレッシングの材料をすべてボウルに入れる。
- 6. 鍋に湯を沸かし、セロリの葉を入れてさっとゆでて取り出し、冷水にとって冷ましておく。
- 7. 湯を再度沸騰させ、春雨を入れて袋の表示通りにゆで、水気をよく切ってから5に入れて、混ぜて粗熱を取る。
井原さんポイント
- 8. ボウルにゆでた葉、刻んだセロリ、ハム、薄焼き卵を加えて全体をよく混ぜる。
「シャキシャキした生のセロリと、柔らかい春雨の食感の対比を楽しんでほしいレシピです。おいしさは様々な食感の重なりからも生まれてきます。ハムや卵が入ることでさらに食感も豊かになり、彩りもよくなります。」
セロリとちりめんじゃこのおかか炒め
材料(2人分)
作り方
- 1. セロリは葉と茎に分ける。茎は筋を取って縦半分に切り、ななめ薄切りにする。葉はざく切りにする。
- 2. フライパンに油を入れて中火で熱し、セロリ、ちりめんじゃこを入れて2~3分炒める。
- 3. セロリの葉を加えて汁気を飛ばしながら炒め合わせ、かつお節を加えて混ぜる。
「私の大好物、これが食べたくてセロリを買うことも多いんです。セロリはきんぴら的に使ってもおいしい。かつお節はうま味にもなりつつ、余分な汁気を吸ってくれて、食感をよくする働きも。ごはんのおともはもちろんですが、おつまみにするのもおすすめ。」
井原さん、セロリが本当にお好きなようで「夏ならトマトと一緒に味噌汁にしてもおいしい」「ミネストローネなんかは葉を刻んで入れてもいいんですよ」と、記事に入りきらないほどのアイディアを教えてくださいました。
次回は、「身近だけど使い方の分かりにくい野菜」をテーマにご登場いただきます。どうぞお楽しみに。