自分と家族へのプレゼント、冷凍スープ

わが家の笑顔おすそわけ #35「体が喜ぶごはん」〜甘木サカヱさんの場合〜

LIFE STYLE
2023.01.26

最近のわが家では、外食をする機会をなるべく減らしています。
物価高の昨今、少しでも食費を節約したいという事情からなのですが、それにしても我ながらよくがんばっているなと褒めてあげたいほど。
同居の義母や、料理が趣味の高校生の息子なども戦力になってくれ、交代でおうちごはんを作り続けています。

でも、やはり食事の支度に気が重くなることもあります。それはもうしばしば。
特に休みの日のお昼などは、ついつい手軽なインスタント食品に手が伸びがち。
インスタントもおいしいし大好きなのですが、毎回だと少し飽きてしまうし栄養面も心配です。
かといって、いわゆるつくりおきも私には難易度が高くて、何もなくては一から作るしかなく…そんなジレンマから、冷凍スープを作り始めました。

もともと我が家の家族は、スープ類が大好きです。具だくさんのスープを大鍋いっぱいに作って2日がかりで食べることがよくあります。

特に家族に人気なのがトマトのミネストローネスープ。

オリーブオイルでニンニクとベーコンを炒め、玉ねぎ、にんじん、キャベツに加え、冷蔵庫の野菜室に残っている野菜、例えば大根やナス、セロリ、キノコ類など、なんでもどんどん刻んで大鍋いっぱいに炒め、コンソメスープとトマトの水煮缶を入れてぐつぐつ煮込みます。

大きめのスープボウル一杯食べれば、それだけで満足感があり栄養もばっちりの頼もしいスープです。

そのただでさえ大量に作るスープを、さらに多めに作っておいて、一食分ずつ冷凍するのです。わざわざつくりおきするのではなく、大量に作って余った分を冷凍しておく、この気軽さが私の適当な性格にマッチしているのです。

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我が家の冷凍スープになくてはならないのが小分け容器。スープのような液体を大量に冷凍すると解凍にも時間がかかりますし、何よりちょっと一杯だけ食べたい時に対応できません。

そこで大活躍しているのが、100円ショップで5個セットで売っている、一食サイズの使い捨てスープ容器です。

冷凍庫から電子レンジまで対応しており、食べる時にはチンするだけ。

ピッタリ閉まる蓋も付いているので、電子レンジがある場所にならお弁当と一緒に持っていけるというのも嬉しいポイントです。

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あまりに便利なので、我が家ではいつスープを作っても冷凍できるように、常に20食分ほどの容器がストックされています。

ミネストローネは大定番なのですが、こうなるといろんなスープの冷凍に挑戦したくなってきます。

過去に作って冷凍し、おいしかったスープを何種類かご紹介します。

豚肉と玉ねぎのカレースープ
豚細切れ肉と、玉ねぎなど余り野菜を細切りにして炒め、コンソメスープにカレー粉を加えて煮込む。

白菜の生姜スープ
繊維を断ち切る方向に1cm幅に切った白菜と、適当に切った長ねぎを鶏がらスープでとろっとするまで煮込み、ごま油を垂らし、たっぷりのおろし生姜を添える。

レンズ豆のタンパク質スープ
ひき肉を炒めて、玉ねぎやにんじん、セロリなどの野菜を粗みじん切りにして炒め、洗ったレンズ豆と一緒にチキンスープでコトコトと煮込む。レンズ豆は下茹でが必要なく40分ほどで柔らかくなる。クミンシードやクローブなどのスパイスを一緒に炒めるとエキゾチックな風味でまた美味。

トマトのサンラータン
角切りにしたトマトをさっと炒め、そこに鶏がらスープと小口切りの長ねぎを加える。お好みの量の酢に、醤油少々。煮立ったら水溶き片栗粉でとろみをつけ、卵を流し入れてフワッとかき玉にする。ラー油をお好みの量加える。

豚汁
普通の豚汁。こんにゃくと豆腐は冷凍すると食感が変わってしまうので除く(独特の食感になっておもしろいとも言えるので、平気な人はそのままでOK)。

などなど…

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スープはもともと、ベースになる出汁と具材の組み合わせで無限大の可能性がある料理です。

冷蔵庫の余り物を活用でき、大鍋で放っておいてもおいしく煮えて、インスタント食品で不足しがちな野菜もたっぷり摂れるなんて…なんて偉いのでしょう、スープ!

さらに、常に冷凍庫にスープがあると、我が家の中学生と高校生の子どもたちも、また後期高齢者の義父母も、自分の食べたいタイミングでレンジでスープを温めて食べてくれます。

勉強する息子の夜食に、私が朝寝坊したい休日の軽食に、小腹が空いた時のヘルシーな間食に…最高です、冷凍スープ!

唯一の欠点が、ふたをして冷凍してしまうと中身が分かりにくくなってしまうということですが、そこはマスキングテープに中身を書いて貼っておくという一手間で解決しています。

しかしあるとき、息子が「この『スパイシーな豚』ってなに?」と言うのです。
見れば手には冷凍スープ。そこには確かに私の字でスパイシーな豚、と書いてあります。

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「これはね…冷蔵庫に余っていた豚細切れとか豚ひき肉を合わせて炒めて、余っていたスパイシーな合わせ調味料で炒めて、冷蔵庫の野菜をとにかく全部入れたスープだよ」と説明しました。

スープは自由。自由であるがゆえに、名前のない存在が生まれてしまうこともしばしば。

我が家の冷凍庫には今日も
「加工肉と塩味」
「野菜室の縮図」
「ギョニソ(魚肉ソーセージ)とミルク」
など、前衛的(?)なスープたちが眠っています。

いいことづくめの冷凍スープ、ぜひ作ってみてくださいね。

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