放っておくだけの料理で夏を乗り切る
暑い日が続いていますが、エアコンがないキッチンでの料理は、まるでスポーツをしているかのように体力を消耗し、体中汗でべたべた。頭もうまく回りません。なので夏の間は短時間でできるもの+火をガンガン使わなくても作れるものを作ることが多くなっています。
そんな中、息子たちが通う保育園では毎年恒例の”夏風邪大流行”が始まりました。二人とも毎週のように夏風邪をもらい、毎週のように高熱を出してしばらくお休み。日中子どもたちがいるとなると食事を作る回数が増える上に、キッチンにいる時間を更に減らさなくてはなりません。そんな限界に近い夏、わが家は「放っておくだけでほぼ作れる料理」をうまく活用し、なんとか生きています(笑)。
ちょい足し具材にも、メインにも!「放置鶏」
鶏もも肉 or むね肉に塩をなじませたら密封袋に入れて空気を抜き、沸騰したお湯の中に入れ、ふたをして茹でます。
5分経ったら火を止め、ふたをしたまま保温。お湯が冷めた頃に取り出せば柔らかジューシーな鶏ハムの完成です。
スライスしてレタスの上にのせたら、好きなドレッシングをかけるだけで鶏ハムサラダの完成。みじん切りしたねぎ+鶏ガラスープの素+にんにくチューブ+ごま油+レモン汁を混ぜた「ねぎ塩だれ」をかければ、おつまみにもおいしい一品に!また、おうちラーメンなどのちょい足し具材としても活用できます。
好きな野菜と果物で!「水キムチ」
米のとぎ汁500㏄に塩小さじ2、砂糖小さじ2分の1を溶かしたら、沸騰直前まで加熱。火を止めて、完全に冷ませば漬け汁のできあがり。
あとは、カットした好きな野菜(きゅうり、パプリカ、かぶ、大根、みょうがなどなど)と果物(りんごや梨など)、つぶしたにんにく1片、赤唐辛子1本をつけ汁と一緒にジップロックに入れて1~2日常温保存。好きな酸味具合になったら完成です。(完成後は冷蔵保存)
見た目は浅漬けのようですが、乳酸菌の酸味と唐辛子の辛みでさっぱりしているし、市販のお漬物よりも塩味が控えめなので、サラダ感覚でもりもり食べられます。一説によると水キムチの乳酸菌量は、ぬか漬けの18倍にも及ぶらしく、冷たいものをたくさん食べて胃腸に負担がかかっている夏にぴったりです。
炊飯器で一発!シンガポールライス
炊飯器に洗ったお米2合+通常炊くよりも少し少ないお水、鶏ガラスープの素小さじ1、生姜チューブ小さじ1、にんにくチューブ小さじ1を入れたら、その上に5㎝幅にカットしたねぎ1本と鶏肉(ももでも、むねでも)をドーンと入れて通常炊飯。ごはんが炊けたらシンガポールライスの完成です。
スイートチリソースにほんの少し醤油を加えた「チリだれ」や、放置鶏でも紹介した「ねぎ塩だれ」をかけていただきます。炊飯調理のおかげでお肉がやわらか~く仕上がるので、小さいお子さんでもしっかりかみ切れるし、肉汁がごはんにしみ込んでいるのでうまみたっぷり!また、炊いたごはんに刻んだ紅しょうがを混ぜ込めば、食感が楽しく、ピリ辛&爽やかな和風シンガポールライスになります。
ちなみにこれ、鶏肉だけではなく豚のチャーシュー肉で作るなどアレンジ自在!冷凍庫に眠っている固まり肉を解凍せずに入れても作れます。
このほかにも揚げずにレンチンだけで作れるミートボールや、炊飯器に材料を入れて炊くだけの豚角煮など…ほぼフライパンを使わない料理ばかりを作っているのですが、実は最近そのおかげで、長男(もうすぐ4歳)が料理に目覚めました。
きっかけは保育園が休園になってしまい、家の中で退屈そうにしていた長男に「一緒にごはん作る?」と声をかけたこと。その日は炊飯器で簡単に作れるサムゲタンにしようと決めていました。
炊飯器にお米、お水、鶏手羽、調味料をお釜に入れてもらっている間に急いでねぎを切り、その具材も投入したら炊飯スイッチON!炊けたとこころで声をかけて軽く混ぜてもらい、みんなで夕食。
仕事を終えて一番最後に席に着いた妻に「僕が作ったんだよ!」と自慢げに話す長男。その日の食事はいつもよりもたくさん食べ、しっかり完食し、なんならいつもはやらない食器運びまでしてくれました。
暑い時期だから作っていた簡単&時短料理でしたが、どうやら子どもにとってもぴったりの調理法だった様子。これからもやる気で満ちあふれた息子と一緒に調理をし、暑さを乗り越えていけたらいいなと思います。