子どもが作ってくれる、ごちそうの味
小学生の頃、休日に出かける直前の母から「お昼ごはんにひき肉を使ってほしい」と言われ、突然一人でハンバーグを作ることになりました。
母の手伝いでハンバーグを作ったことはあったのですが、「こねて丸めて焼けばハンバーグになる」と思っていたのでひき肉のみをこねました。
焼くと少し崩れたものの、ソースで煮込むと本格的な香りがしてきて、おいしそうな見た目に。
お店みたいに作れたなぁとワクワクしながら食べてみると、ちょっと肉が生ぐさい…。
ショックを受けましたが、たまたまいた父が「おいしい」と食べてくれたおかげでちょっと嬉しい思い出になりました。
さて、子どもの料理といえば、私の娘もお腹が空くと自分でおにぎりやサンドイッチを作るようになりました。
私の分も作ってくれると、それだけでもう嬉しさいっぱいで、どんな味でも見た目でも私にはおいしいごちそうです。
失敗ハンバーグを食べた時の父もそんな風に思っていたのかもしれません。