食べ物の中に入っちゃう!幸せな空想を楽しむ
こんにちは、こたきです。
今回のテーマは「好きな料理や食べものの本」ということで、すてきなレシピ本や料理に関する本がたくさんある中でも私が今いちばん心を奪われているのはこちら。
柴田ケイコさんの絵本『おいしそうなしろくま』(PHPにこにこえほん)です。
1作目の発売から3年経たずに第5弾までシリーズが出ている人気絵本なのでお手に取ったことがある方も多いかと思いますが、わが家はこのしろくま絵本にたくさんの笑顔をもらっています。
こちらの絵本の魅力を100%お伝えしようと思ったらやはり中身を読んでいただくのが一番なんですが、
主人公のしろくまのとぼけた顔とひょうきんな動きでまず楽しい気持ちになってしまいます。
そんなしろくまが「ぼくは、おいしいものを たべるのが だ〜いすき。みんなから『くいしんぼうの しろくま』っていわれている。」と自己紹介するところから始まって「あるひ、ぼくは おもったんだ。『たべものの なかに はいってみたら、どんなかんじかな?』そうぞうしただけで、よだれが でちゃう。」ときてしろくまの妄想がスタート。
"食べものの中に入ってみたらどんな感じ?"
誰しも一度は考えたことがあるであろう幸せな空想を、絵本の中のしろくまがこれでもか!と全身で表現してくれるんです。
シリーズ1作目の『おいしそうなしろくま』では、ごはんに味噌汁、スパゲッティにおでん。
2作目の『あま〜いしろくま』では、プリンにアイス、たいやきにバナナ…。
3作目『おべんとうしろくま』ではおにぎりにオムライス、ハンバーガーや冷やし中華。
4作目『うみのごちそうしろくま』ではなんとマグロの刺身、タイの塩焼き、ししゃもにうな重。
5作目『おやさいしろくま』ではトマトにかぼちゃ、お豆にじゃがいも。
その他色々なおいしい物にしろくまとその家族が入って入って入りまくる!
「どうやって?」と頭をひねるような食べものに入るのだって、しろくまのたくましいイマジネーションにかかればお茶の子さいさい。
2歳の次女もしろくまにつられて本気でプリンに入りたがっていました。
「食べものの中に入っちゃう!」という分かりやすいネタは娘たちに大ウケで、読みながら「何に入りたい?」「どれを食べたい?」と話すのはテッパンだし、「入るならこんな風」なんて絵にして遊ぶのも楽しい。しろくまが食に対してものすご〜くポジティブなので、食育と言ったら大袈裟かもしれないけれど、その姿勢がこどもたちにも伝わるといいなと思っています。
5歳長女は大好物のベーコンのしましまに挟まりたいらしいです。
所々シュールなおかしさがあってクスッと笑えるし、食べものがしみじみとおいしそうなので大人が読んでもグッときます。
食欲をそそる表現、オノマトペを駆使して食べもののすばらしさについて語るしろくま。
その幸せそうな顔。愛情たっぷりに描かれる食べもの…。
おもしろいなあ、おいしそうだなあ、次は何かなあと自然と明るい気持ちになってきます。
しろくまと一緒に、普段何気なく口にしている食べもののチャームポイントを再確認してみるのはいかがでしょうか。
読後に小腹が空くこと間違いなしなので、おやつを用意してから読むことを強くオススメいたします。
ご紹介した本
『おいしそうなしろくま』
柴田ケイコ 作・絵(PHPにこにこえほん)
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