進級・進学・新環境!子どもの不安にどう向き合おう?

わが家の笑顔おすそわけ #2 「春の訪れ」〜甘木サカヱさんの場合〜

LIFE STYLE
2020.04.13

img_smile_002-a-01.jpg新しい学校、新しいクラス、新しい担任に新しいクラスメイト……
うららかな春、子どもたちにとっては、晴れやかながらも環境が激しく変化する季節です。
まして今年は、全国的に小中学校が休校になるという異常事態。

ただでさえ不安の多い新学年を迎えるにあたり、親として、子どもたちの心と環境をどうサポートしていけばよいのか?
中学2年生と小学4年生の2人の子どもを持つ母親として、今までの失敗と成功の経験から、

・ママ友ネットワークは諸刃の剣⁉
・我が子の「取説」を、手短に。
・毎日、忙しすぎない?時間がお薬かもしれません

この3つのポイントを考えてみました。

ママ友ネットワークは諸刃の剣⁉

お子さんが新しい学年を迎え、多くの親御さんが気になることの一つに、担任の先生のことがあると思います。
特に小学校の場合、ほとんどの授業を担任の先生が担当するため、保護者たちの間でどんな先生なのか、ということが大きな話題になることも。

人付き合いがあまり得意ではない私でも、子育て歴が長くなるにつれ、か細いながらも「ママ友ネットワーク」らしきものができてきます。この季節、ママ友LINEグループでは、先生の噂話で持ち切りになりがちです。

しかし、小学生の保護者歴が長くなるにつれ、先生についての噂話は、正直そんなに当てにならないな…というのが私の実感です。
噂話はとかく尾ひれがつきやすいもの。また、仮によそのお子さんにとって相性のよくない先生であっても、我が子にも同じであるとは限りません。

実際に、保護者の間では「全然親身になってくれない、理屈っぽくて冷たい先生」と言われていた先生のことを、我が子は「怒るときも褒めるときもちゃんと説明してくれて、いきなり怒鳴ったりしないからすごく好き」と、とても懐いていました。逆に、「指導熱心でとてもいい先生」と言われていた先生を怖がっていたこともありました。

どちらが正解、ということはなく、先生と子ども、さらに言えば親にも相性というものがあり、「いい先生、悪い先生」と一律に判断することはできないと思います。
噂話はあくまでよそのご家庭のケースとして、話半分、いや、1/10程度に聞いておくのが良いのではないでしょうか。

我が子の「取説」を、手短に。

保護者としては、担任の先生には我が子の個性を理解し、その子に合った接し方をしてほしい!ともちろん思います。

しかし、年度始めのうちは、担任の先生が児童一人ひとりに合った接し方を見極めるまでの余裕がないことがほとんどです。ただでさえ激務の先生方に、最初から過剰な期待やプレッシャーをかけることは避けたいところです。

でも、頭でわかってはいても、やっぱりただ見守るだけ、というのは不安ですよね。
私がお勧めするのは、初めての連絡帳に「我が子の取説」を書いて先生にお伝えすることです。
要点を絞り、我が子はどんな接し方をすれば関係がうまくいきやすいか、ということをなるべく簡潔にまとめます。
以前、子どもが低学年の際に私が書いた文面は、お世話になる挨拶に添えて、「○○(子どもの名前)は、基本的には人に頼られるのが嬉しい世話焼きな子です。正義感が強く真面目な性格ですが、それが原因で周りのお友達に干渉しすぎて過去にトラブルになることもありました。そんな場合は他のお子さんの気持ちも理解するよう諭していただければ幸いです。」というようなものです。

我が子の基礎知識として知っておいてほしいことを簡潔にまとめる作業は、親自身が我が子のことを改めて見つめなおす良いきっかけにもなります。

担任の先生と子どもたちとの信頼関係は、一年間を通じてじっくり育まれていくものだと思うので、親はあまり焦り過ぎず、かといって楽観しすぎず、適度な距離感で見守っていきたいですね。

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毎日、忙しすぎない?「時間がお薬」かもしれません

新学年を迎えた子どものために、保護者にしかできないことはなんでしょう?一番大切なこと、それは子どもの様子を注意深く見守り、適切な休息とガス抜きをさせてあげることではないでしょうか。

新しい環境の中で過ごすことは、子どもにとって大きなストレスです。たとえ楽しそうに学校に通っていても、子どもの心身はいつも以上に疲れていることを念頭に置いて接してあげるといいかもしれません。

疲れが溜まってくると、子どもは、目に見えて元気がなくなったりする以外にも、イライラして家族に当たり散らしたり、わがまま放題に見えることもあります。大人だって疲れているときには、つい刺々しい態度をとってしまうこともありますよね。
そんな時には、子どもを叱りつけたり、根掘り葉掘り原因を聞き出そうとするのは逆効果になることが多いです。ゆっくり休む時間だけが解決策、ということが、子育てでは決して少なくないと思います。

ダラダラしているように見えたって、気にすることはありません。休息の時間を十分にとり、子どもが安心して過ごせる環境を整えたら、しばらく腰を落ち着けて見守ってみるようにしています。

お子さんの性格にもよりますが、習い事やクラブ活動を増やすのも、時には慎重に。新学期だから!と、新しいことを詰め込みすぎると、親子ともに疲れてしまうかもしれません。


しばらく腰を落ち着けて見守って…と書きましたが、すぐにも学校に相談して対応すべき場合ももちろんあります。普段は元気に学校に通っている子どもが急に行き渋るようになった、眠りが浅くなりうなされている、朝になると体調不良を訴えるなどの場合です。

そういう時も、まずは焦らず冷静に、あくまでも協力体制をとってもらえるように相談してみるのが良いと思います。保護者としてここだけは譲れない!というラインを見極めつつ、決して頑なになりすぎないように気を付けたいですね。

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忙しい毎日、保護者である私たちも、つい子どもにイライラしてしまったり、ゆっくり話を聞いてあげる余裕がないこともありますよね。
親も子どもと同じように、疲れているときは休息が何より大切です。隙を見つけては、なるべく自分を甘やかしてケアしてあげましょう。
そして、子どもが学校楽しかった!と帰ってくる日も、時には泣いて帰ってくる日も、安心して戻ってこられるやさしい家をつくっていきたいですね。

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