雨の日が教えてくれた、「めんどくさい」を脱ぎ捨てる子育て
私は雨が苦手。朝起きて雨が降っていると、「今日は雨かぁ…」とテンションが下がります。ところが娘は「やった〜!雨だ!」と大喜び!水たまりに入ることも、傘をさせることも嬉しいようです。
子育てをしていると、「大人には面倒なことでも、子どもって無邪気に楽しむなぁ」とよく感じます。そして時々ハッとするのです。「子どもの楽しみ」を「大人のめんどくさい」でシャットアウトしていないかなと。
「子育てなんて、あっという間だ。今しかできないことがたくさんあるのに、それを自ら避けるなんてもったいない!」と気づき、「娘にとって楽しい経験になることはやってあげよう!」と思い直すのです。
仕事に家事、育児で追われる毎日ですから、すべてが「子どもファースト」にはなりませんが、後悔しないためにも、できる限り娘に向き合いたいと思うのです。
雨の日は水たまりを満喫
雨の日の遊びも、そんな思いで始めた一つでした。
あれは娘が2歳の頃。前日に大雨が降り、公園に池のような大きな水たまりができました。
娘は水たまりを見て、大はしゃぎ!それを見た瞬間、
「長靴に水が入らないようにしてね!」
と言いたくなった自分がいました。でも、よく考えてみると、ここまで大きな水たまりなんてそうあることではない!だったら思い切り楽しんだ方が良いではないか!
「よっしゃ〜!!!好きなだけ遊んでおいで!」
娘は大喜びで水の中に入り、水を触ったり、足をバシャバシャさせて水しぶきを楽しんだり。心ゆくまで、水たまりを満喫しました。
終わってみて思ったことは、「洗濯タイヘンだなぁ」はもちろんですが(笑)、それよりも「楽しくて良かったね!」でした。それ以来、雨で水たまりができると、水たまり目的で公園へ遊びに行くことも増えました。
ちなみにドロドロになった娘は、玄関で待機。私は大急ぎで浴室までのドアをすべて開け、全裸になって娘をお迎え。すっぽんぽんで走ってくる私を見て大爆笑の娘を抱き上げ、一気に浴室へ直行!こうすると私の服も家の中も汚れません(笑)。
そのまま浴室内で服を脱ぎ、シャワーを浴びて娘はきれいさっぱり!長靴も洗い、洋服は石鹸で下洗いをしてから洗濯機へ。面倒なことは一気にやってしまった方が私はラクです。
雨の日のおでかけ
そんな娘も昨年、小学校に入学。成長すると、遊び方も変わってきます。
昨年は、「雨の日のおでかけ」を楽しみました。
朝から雨が降っていたある日、「お母さん!傘さして、おでかけしよ〜!」と娘。
一瞬「えぇっ!?雨の中、出かけるの?」と思いましたが、娘は「雨だから」出かけたいと言っているわけです。窓の外を見ると、出かけるのに危なくない、ちょうどよい小雨。
「よし!雨の中をお散歩したことなんてないし、一回やってみるか!」と、二人で出かけることにしました。
さて、どこまで歩こうか?
娘が、「ばぁばのおうちに行こう!」というので、家から往復40分ほどかかる義母の家までお散歩することになりました。傘をさして、いつも以上に車に気をつけながら、雨の中を二人で歩きます。
「雨の日のおでかけって、楽しいね!」と娘。
「ほんとだね!楽しいね!」と私。
わざわざ雨の日に出歩くのも、なかなか良いもんだ。
娘と、学校の話や習いごとの話などしながら、雨のお散歩。傘を持っているから手もつなげないし、雨の音で声も大きく出さないと聞こえないけど、これもまた新鮮。そうそう!車が曲がってくるときに「傘で車が見えないことがあるから、傘はこうやって持ってね」など、安全のためのアドバイスができたことも、雨の日ならではの有意義なことでした。
やっとのことで、義母の家に到着。
「せっかくだから、ばぁばを驚かせない?」という私に、「いいね!」と娘。
呼び鈴を押して出てきたばぁばに二人で、「ばぁ〜っ!」と驚かせて大満足。
雨の日にわざわざ歩いて来たことにも驚いてもらえて、嬉しそうな娘でした。
「よし!じゃあ帰ろうか」と娘に言うと、「せりちゃん、もっと歩きたい!」とまさかのおかわり。
「えぇ〜!?まだ歩くの!?大丈夫?」
「歩ける!大丈夫!」
小学一年生にもなると、大人顔負けの体力。
結局、100円均一のお店へ行っておもちゃを買い、帰宅してから遊ぶということになりました。来た道を引き返し、そこからさらに20分ほど歩いて、ようやく到着。100円均一のお店では「図工をやりたい!」と、スノードームのキットと材料を購入しました。
帰り道の自動販売機で、温かいココアを購入。少し冷えた体に甘いココアが沁み渡り、最高においしかったなぁ。予定外に長く歩いたお散歩でしたが、少しお姉さんになった娘と色々話しながらの雨のおでかけは、良い思い出になりました。
日々成長する娘と、慌ただしく過ぎていく日常。
「あぁ、今日も娘との時間をあまり持てなかった。」
「いや、このバタバタは今しか味わえない醍醐味だ!バタバタを楽しんじゃえ!」
「娘との時間より大事なものはない!これは後回しにしよう!」
なんてことの繰り返しですが、これも後になれば、きっと良い思い出。
いつか娘の手が離れたとき、この頃の子育てを思い出して、「あの時、もっとやってあげれば良かったなぁ」よりも、「めんどくさいを脱ぎ捨ててよかったな!」と思えるといいな。
雨の日が教えてくれた、「めんどくさいを捨ててみる」。
今年も、たくさん脱ぎ捨てようと思います!