忙しい日常を忘れよう!六車奈々流「家族で楽しめるキャンプ」
今や空前のキャンプブーム!家族でのキャンプはもちろん、ソロキャンプや女子キャンプなど、さまざまなスタイルでキャンプを楽しむ人が増えていますね。
何を隠そう、実は私もキャンパーです。
そこで今回は、六車奈々流「家族で楽しめるキャンプ」をお届けします。
不便を楽しむことこそ、キャンプ!
せっかく「非日常」のキャンプに来たのですから、子どもには日常生活ではできないことをやらせてあげたい!
そこで私が考えたのが、カトラリーのお絵かき。100円ショップで、食器を購入。たくさん描けるように、なるべく白いものを選びます。
「え?食器にお絵描きしていいの?」と、子どもたちは大喜び。夢中で思い思いの絵を描きました。
実はこれ、楽しいだけではなく、学びも含まれているのです。
家なら、水道をひねれば簡単に水が出ます。食器が汚れてもすぐに洗えるため、不自由なく使えますよね。ですが自然の中では、水はとっても貴重。川を汚さないためにも、なるべく洗い物は減らしたいものです。「だったら紙皿や紙コップにしてしまえば?」と思いがちですが、実は「不便」こそ、キャンプを楽しむポイントなのです。
今回のキャンプで子どもたちに与えた食器は、お椀、お皿、コップが一個ずつ。この限られた中で、おいしく焼けたお肉やラーメン、ごはん、ピザなどを食べます。どの食器にどうやって入れれば、いろいろな料理を気持ちよくおいしく食べられるか?食べ残しをしないように食べたい分だけお皿に入れ、キレイに食べ切る。自分なりに考えて「ママ、ここにお肉置いて〜!」と指示してきます。
こうしてキャンプの間、食器を大切に使うことで、「水の貴重さ」や「便利な日常生活のありがたさ」を実感できます。娘も最初はその不便さに驚いていましたが、今では「自分で描いた食器で食べるとおいしいね!」と大切に使っています。こうして不便を楽しむことこそ、キャンプの醍醐味。遊びの中に、大切な学びが含まれています。これは大人も一緒。実は、「限られた食器を大切に使うこと」「不便を楽しむこと」は、私が初めてキャンプをした時に最も感動したことでした。
子どもたちに任命!火おこしは、松ぼっくり探しから
今や便利な着火剤が売られていて、苦労なく火おこしができるようになりました。ですが我が家は市販の着火剤を使いません。真っ先にすることは、「松ぼっくり探し」。松ぼっくりには「松ヤニ」という天然の油がたっぷりと含まれているため、着火剤になるのです。松ぼっくりは日本全国にあるので、ちょっと散策すれば季節を問わずあちこちに落ちています。
子どもたちには「火を起こすから、からからに乾いた松ぼっくりを見つけてくれるかな?」と、松ぼっくり係に任命。役割を与えられると、大はりきり!嬉々として「これ、どうかな?」と松ぼっくりを探します。
こうして子どもたちと一緒に拾ってきた松ぼっくりで、火おこしスタート!やり方は簡単です。
- 1. 藁(乾いた草を拾っても良い)→松ぼっくり→細い枝→薄めの薪の順にセット。
- 2. 燃えやすい藁に点火。酸素を送り込みながら、火を育てていく。
- 3. 薪にも火が移り、焚き火になりました!
焚き火が出来上がると、松ぼっくり係の子どもたちは大喜び!そしてこれは、大人にとっても最高なのです!
「時間を贅沢に使うこと」もキャンプの魅力。いつもなら仕事や家事育児に追われ、分刻みのスケジュールで過ごす人も多いと思いますが、キャンプではその真逆。一つの作業にたっぷりと時間をかける贅沢を味わえます。
火おこしだけでなく、たとえばコーヒーを飲むときも同じ。豆からガリガリと挽いて、丁寧にドリップして飲みます。
たっぷりと時間をかけて入れた「山のコーヒー」は最高!メラメラと燃える焚き火や炭の香り、山の新鮮な空気や景色も、さらにおいしさを倍増させてくれます。
山でおすすめ!「竹ごはん」と「山の棒ラーメン」
実は私、田舎暮らしをしています。夫の実家は、その昔おじいちゃんが植木屋さんをしていたそうで、植木を育てるための山(山といっても一部分ですが)を所有していました。今までは筍を掘る時にしか行かなかったのですが、よく考えたら「ここでキャンプを楽しめるじゃないか!」ということで、自分たちで草を刈り、山を開拓。時間を見つけてはデイキャンプを楽しんでいます。
そんなわけで竹があちこちにあることから、我が家がよく楽しむのが竹ごはん。もし竹が手に入るようなら、ぜひやっていただきたいです。ちなみに今では「竹ごはん用の竹」もネットで販売されているようですよ。
さて、竹ごはんでは、お父さんたちの出番。子どもと一緒に、竹をギコギコ切ります。
竹を切ったら横に倒して、節の長い部分を選び、その節より外を切り落とします。
お米を入れるために、竹の真ん中をくり抜きます。
竹の中を水で軽くゆすいだら、昨晩からしっかりと水に浸しておいたお米を入れます。
あとは、焚き火の上に乗せるだけ〜!
15分〜20分ほど(竹の水分量によります)でグツグツという音がしなくなったら焚き火から下ろし、10分ほど蒸らします。
ふたを開けると、ふっくらと柔らかな竹ごはんが炊き上がっていますよ!
竹の香りがして、おかずなんていらないくらいおいしい!!!子どもたちに「キャンプで何が一番おいしかった?」と聞くと、必ずと言っていいほど「竹ごはん!」と返ってきます。
そして、こちらもおすすめ!マルタイ「山の棒ラーメン」。
竹ごはんとは真逆で、簡単でおいしいのが魅力です。このラーメンは、山を愛する人のために作られた棒ラーメン。まずはこの形状。かさばらない上に、ゴミも最小限で済むエコ包装。しかも登山の疲労を考えて、しじみ約450個分相当のオルニチンはじめ11種類のビタミンを配合しています。そして何よりおいしい!!!!!
しじみの出汁がよく効いた醤油味。本当においしくて、みんなが奪い合って食べるほど(笑)。キャンプでぜひ一度は食べてほしいラーメンです。娘はこれが大好きで、家でも熱望。忙しい時にはサッと作れて栄養もあるので、お昼ごはんに最適です。
さぁ!キャンプにピッタリの季節がやってきました!
我が家もデイキャンプでカレンダーが埋まってきました。ぜひ忙しい日常を忘れて、贅沢な時間を過ごしてくださいね〜!