忙しくても美を保つ!六車奈々の時間割美容
子育てしていると、自分にかける時間がな〜い!!!
はい。世のママさんの声を代弁いたしました!
もちろん私も、今は自分のためにかける時間なんてありません。独身の頃は、毎日の有酸素運動に定期的な筋トレ、月2回はエステへ通い、家でも週一で美顔器…。芸能界で働く私の場合、美を保つことも仕事の一つ。たっぷりと自分磨きをしていました。
ですが、5歳児の子育て真っ只中の今は……
そんな時間とお金、あるか〜い!!!
です(笑)。
じゃあ、綺麗でいることを諦める?
いえいえ、諦める必要などありません。
いつもは「子育て」のお話ですが、今日は視点を変えて、「子育て中のママ」のために、時間もかけず、お金もかけず、効率よく美を保つお話です。
美容は、効率よく!!!
自分の美容のためにゆっくりと時間をかける余裕がない私は、「効率よく」がモットー。では、どうすれば効率よく美しくなれるでしょう?
実は、『時間』を利用することこそ、最小の努力で最大の効果を求められるのです。なぜなら人間には体内時計があり、同じことをしても時間帯によって、その効果や反応が違ってくるから。
私が考案した『時間割美容』は、美容に『体内時計』と『時間』の視点を加え、「いつ、何をすれば、最も効率が良いか?」をまとめたもので、美容を時間軸で斬りました。今日は、その中から忙しい女性でも日常生活に取り入れやすい「食」のお話をご紹介しますね。
朝の時間割美容『朝ゴマトマト』
私はかれこれ15年ほど、毎朝トマトジュースを飲んでいます。というのも、トマトのリコピンには抗酸化作用があり、体の細胞を老化やシミ、シワから守ってくれるから。
美と健康の強い味方であるリコピンを効率よく摂取するには、そのまま食べるより、加熱と破砕で細胞壁が壊されたトマトジュースがオススメ。
では、リコピンはいつ摂取するのがいいでしょう?
カゴメさんの研究では、朝に摂取することが最も効率良いことがわかっています。
出典:カゴメ㈱
健康な成人男女23名にトマトジュース160g(リコピン16mg)を飲んでもらったところ、昼や夜に飲んだ場合と比べて、朝飲んだ方が2、4、6、12時間後のいずれの時間帯でも血中リコピン濃度が高いという結果が出ています。
また、下のグラフは、数値が大きいほどリコピンの吸収量が多いことを表していますが、
出典:カゴメ㈱
明らかに朝に飲んだ方が、リコピンの吸収率が高いことがわかります。
ね?どうせトマトジュースを飲むなら、朝に飲んだ方がオトクでしょう?
さぁ、朝ゴマトマトの作り方です。
材料
作り方
- 1. トマトジュースをコップに入れる。
- 2. 黒ごまとオリーブオイルを入れる。
- 3. スプーンで混ぜて、できあがり!
簡単でしょ?ぜひ朝ごはんを食べる前に飲んでください。オードブルの前菜みたいでおいしいですよ〜。
ちなみにオリーブオイルを入れる理由は、リコピンが脂溶性だから。油と一緒の方が吸収が良いのですが、中でもオリーブオイルが最も吸収することがわかっています。黒ごまを入れるのは、風味が良くなり、無塩が苦手な人でも飲みやすくなることに加え、黒ごまは抗酸化作用や不溶性食物繊維を多く含んでいて、腸にも嬉しい食材だからです。ごまは、すった方が吸収が良くなりますので、必ずすりごまを入れてくださいね。スーパーに売っている『すりごま』が便利ですよ。
ちなみに朝ゴマトマトは、美人塾でも最も反響が大きいです。
「簡単で、手間要らず」「おいしい」と、長く続けられている方がとても多いですよ。
昼の時間割美容『BMAL1ダイエット』
お昼は、食べた栄養がその日のうちに使われるので、好きなものを食べられる時間帯です。とはいえ「ラーメン&炒飯」のように炭水化物に偏るのは極力避けたいですいね。
さて、お昼の美容はダイエットのお話。
「産後太り、なんとかしなきゃ」と思いながら、なかなか甘いものを我慢できず……なんて方もいらっしゃるかもしれませんね。
かくいう私も、産後太りに悩みました。そこで野菜中心や夕食を減らしたりしましたが、色々と勉強しているうちに、『食べる時間帯によって、脂肪になる度合いが変わる』という研究結果を発見!今では、BMAL1(ビーマルワン)を目安に楽しくおいしくコントロールをしています。
BMAL1(ビーマルワン)ダイエットは、1日の中で最も太りにくい時間帯を知って食をコントロールする方法です。
『BMAL1』は、時計遺伝子として体内時計の調節をしているたんぱく質ですが、別の働きとして、脂肪合成を促進します。つまり同じものを食べたとしても、BMAL1が体内に大量に出ているときは脂肪として蓄積されやすく、少ないときは蓄積されにくいということ。こちらのグラフをご覧ください。
提供:日本大学薬学部 榛葉繁紀教授
これは、BMAL1が一日でどう増減するかを表しています。グラフを見ると、BMAL1の生成量は夜になると増え、昼は少なくなっていますよね。特に14時は最も少なくなっています。ということは、
スイーツを食べるなら、14時~15時が最も太りにくい!!!
ということ。おぉぉぉ~!なんと夢のような時間!!!「3時のおやつ」とはよく言ったものですよね~。おやつを食べるなら、1日の中で最も太りにくい、この時間に楽しみたいですね。
逆に、気をつけたいのは、BMAL1が多くなる22時~深夜2時頃。この時は、食べたものが一番脂肪になりやすい時間帯。この危険ゾーンでは、絶対に食べてはいけないのです~っ!!!
体のリズムをうまく利用して、楽しくおやつを食べましょう。
夕方の時間割美容『夜プルしらす』
太陽が沈み、夜になってくると、体の中では「明日に備えて準備をするための時間」になります。自律神経は交感神経から副交感神経優位に、免疫力は高まり、体の修復などが始まります。
この時間帯は大量の食事をとることはおすすめしません。朝と昼より少なめがおすすめ。具体的には朝昼夜が、4:3:3になるのが理想です。
夕方のおすすめ時間割美容は、『夜プルしらす』。
目的は、コラーゲンとカルシウムの摂取で、ハリのあるお肌を目指すためです。
コラーゲンを食べてもそのままコラーゲンになるわけではありませんが、「コラーゲンペプチドの働きでコラーゲンが増える」ということがわかっています。
意外かもしれませんが、しらすにはコラーゲンが多く含まれていて、一日に約22gのしらすを食べると一日に食べたいコラーゲンが摂取できると言われています。約22gとは、片手に乗るくらい。「これで十分なの?」と思うほどの量ですよ。
さらに、しらすにはカルシウムも含まれるので、骨の強化に繋がります。実は、骨こそ美の土台。私たちは年齢とともに、頭蓋骨も骨密度が下がり始めます。すると皮膚と骨の間に隙間ができ、それがシワやたるみ、ほうれい線の原因になるのです!
人間の骨は、日中に溶けて深夜に作られます。これが骨の新陳代謝です。
効率よく骨を作るには、朝や昼にカルシウムをとるよりも、夕方にとるのが良いということ。さらにお肌が生まれ変わるのも、成長ホルモンが出てくる深夜です。
つまりコラーゲンもカルシウムも含まれるしらすを夜に食べると、ハリあるお肌を保つのに効率が良いということ。大根おろしと一緒に食べたり、冷奴やサラダ、納豆などにふりかけると、醤油やドレッシングの量も減るのでおすすめです。
六車奈々の時間割美容。いかがでしたか?
時間をかけなくても、日常生活の中に少しの工夫を入れることで、「綺麗」を保つ方法はあるのですよ〜。大切なのは、「無理せず、楽しんで続ける」こと。人間の新陳代謝は、体の部分によってサイクルが違いますが、一般的には3ヶ月単位で生まれ変わると言われています。今回ご紹介した中から、頑張らなくても続けられそうなことを、まずは3ヶ月、続けてみてくださいね。
いつまでもキラキラ輝くママでいられますように!