スーパーの卵ぜんぶ買って最強の卵かけごはん用卵を決める。
アイスムとnoteによる投稿コンテスト第六弾のテーマは「#うちの卵かけごはん」!「冊子賞」に続き、「記事賞」に選出された作品をご紹介します。野やぎさんはスーパーの卵をぜんぶ買って、卵かけごはんの食べ比べをしたそう!ご家族の楽しそうな様子とともに、「最強の卵かけごはん」をお楽しみください。
息子が卵かけごはんにハマった。
卵かけごはんはすごい。卵、お醤油、ほかほかごはんの黄金三銃士。それだけで作れる。あんなに簡単レシピなのに、ほぼ失敗なしの、神仕様。すごい。
さらに、好きなだけ自分好みにカスタムできるリアルタイムエンタメ感。神。食卓に降り立った神。食の細い息子も卵かけごはんならバクバク食べてくれる。ありがとう卵かけごはん、ありがてぇ…!!!
卵は長らく物価の優等生と言われてきた。いろんな人のいろんながんばりで食卓に届く、一つの卵。しかし、生で食べられるほど新鮮で安全な卵が、いつでもスーパーにあるってほんとにすごいことだな。たまご農家さん、流通さん、スーパーの方ほかみなみなもろもろに感謝しかない。
息子がまっさらになったお茶碗をかかげ「おかわりしちゃおっかな〜」と殊勝なことを言うもんだから、心の中の武将が「火の如く山の如し、皿まで食らえ〜!」と号令する。人類親連合、みなみな子がたくさん食べるとうれしいのだ。卵かけごはん、ありがとう!!!
いろんなバリエーションがある卵かけごはん。刻み海苔、納豆、おネギにかつおぶし。ちょっとお漬物を刻んでもいいし、キムチもおいしいし、調味料もどれも合う。すべてを受け止め、なお広がるまさに無限大の夢。推しはごま油と塩だ。いつかやってみてほしい。
そう、えらい人は言いました。
一日だけ幸せでいたいならば、散髪にいけ。
一週間だけ幸せでいたいなら、車を買え。
一年だけ幸せでいたいなら、家を買え。
そんなことより、卵にこだわれ。
この世には「卵かけごはん用卵」という人類の業、欲望の上澄みみたいなものもあるらしい。そんなん絶対、おいしいやつやん。とはいえ、卵かけごはんは、あくまで平日の装い。いつもの幸せの延長だ。ちょっと背伸びで届く範囲で、日常の中にある幸せの化身であってほしいのだ。
というわけで、近所のスーパー(西友)に走り、卵を全種類買ってわが家の最強卵かけごはん用卵を決めました。
【やったこと】
・スーパー(西友)で卵を全種類買う
・一つずつ卵かけごはんにする
・味見しながらわいわいする
・神妙に推しを発表する
・わが家の最高卵かけごはん用卵決定!!!!
【食べた人】
息子くん:長男。未就学児。最近卵かけごはんにハマった。
シホさん:ママ。卵かけごはんにこだわりはない。
野やぎ:これを書いてる人。パパ。卵かけごはん好き。推しはごま油と塩。
※次男はまだ生卵NGなので、家族みんなの謎のハイテンションに小躍りしながら開催後のチャーハンを待機していました。
それでは、どうぞ!
エントリーNo.1 うまみの白たまご
息子くん「あじはうすくてもおいしい!いつもの!」
シホさん「淡白」
野やぎ「いつもの」
トップバッターは慣れ親しんだいつもの味、ということで西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」の『うまみの白たまご』。
さっと混ざってすぐにいつもの味。淡白だけどすっきり食べられる家計の味方。いつもありがとうございます!この味を起点に食べていくぞー!
エントリーNo.2 森のたまご
息子くん「うまみの白たまごよりこいめ!そしておいしい!」
シホさん「想像しうるよく食べる基本的な卵かけごはんの味」
野やぎ「ザって味」
二番手はどこのスーパーでもよく見かける『森のたまご』。
まあぶっちゃけ混ぜちゃえばどの卵も大して変わらんやろ…と、心のどこかで思っていたのですが、食べ比べてみるとけっこう味が違う!「うまみの白たまご」よりも味はしっかり、でもサラサラ感は残っている。まじで違うんだな…と謎に感動。賞味期限が長めなのもポイント高し。
エントリーNo.3 ヨード卵・光
息子くん「…けっこう、かなりおいしい!一位!」
シホさん「お箸で持ちやすい」
野やぎ「濃厚で舌にからむ感じ」
三番手に大本命の『ヨード卵・光』をチョイス。
「ヨードらん、ひ・か・り♪」のCMでおなじみ、みんなの憧れ高級たまご。高級感あるのに、いつでもスーパーにいてくれる「庶民派スーパースター」の立ち振る舞いが、照りに出ている。
味は濃厚で一口目から「うまい!」とうなる。割ってくれたシホさんいわく「殻が違った」とのこと。さすがです。
米粒の逃げもほぼなくて、包容力がすごい、混ぜるだけでうまい、もうしあわせな気持ちになる…。さすがです。
コク3.5倍は、伊達じゃない!
エントリーNo.4 全農とくたま
息子くん「けっこうのうこう」
シホさん「濃厚」
野やぎ「色が濃い。赤い系」
四番手は全農の『とくたま』。
なんと、飼料から卵かけごはんに適した配合らしい。えっ、飼料から!?
赤みが濃い黄身でめちゃくちゃ濃厚なのかなぁと思いきや、意外にも後味はスッキリ。卵かけごはん最適配合、すごいな…。たしかにほかとぜんぜん違う。これは見かけたら一度は試して欲しい系のやつだった…ぜひ!!
エントリーNo.5 ノーブランド
息子くん「あっさり!こどもにおすすめ!」
シホさん「薄い」
野やぎ「いろんな味付けするのにはいい」
濃厚が続いたので、お次はどこのスーパーにも必ず存在するノーブランド卵。
ノーブランドは地域やスーパーの特色も出やすいので、完全参考値&箸休めです。
ブランド卵と比べるとやはりサラサラ系で薄く感じるけど、その分いろんなバリエーションを試したりするには、名脇役に徹してくれて良き!!この安心感たるや、いつもありがとう〜!!
エントリーNo.6 榛名山麓 濃い平飼いたまご
息子くん「オレンジ!おいしい!」
シホさん「意外と濃厚過ぎなくて好き」
野やぎ「卵の味しっかり系」
スーパーに必ず一つはある、どこかの地名が冠された高級感ある卵。筆頭の『榛名山麓 濃い平飼いたまご』がエントリー。名前においしそうなものぜんぶ載せた感、そういうところ好きだぜ…!
ずっしり濃い〜を想像していたが、意外にも濃すぎず後味もすっきりとやさしい。旅館の朝食で出てきてほしいやつだこれ!!
エントリーNo.7 輝き、美食、濃厚なコク
息子くん「ふつうにおいしい!」
シホさん「森のたまごに似てる。上位互換」
野やぎ「バランスがいい」
ラストの錦を飾るのは『輝き、美食、濃厚なコク』。名前が長い!しかし、それに恥じない派手なパッケージの黒。コーナーでも目立ってたぞ、いいね!!
ドンと派手に来る味かと思いきや、かなりのバランサー。森のたまごに近い、でも味は上位互換でサラサラ感も残っている。いろんなトッピングを混ぜてもいい感じにまとまりそう!
それぞれの推し…果たして優勝は…!?
すべてのエントリーを終え、パンパンのお腹を抱えた我らはそれぞれの推しを伝え合いました。
意見は割れました。息子くんは『ヨード卵・光』推し。理由は「おいしさ一万点!!!」と、シンプルながら最強のカードを繰り出してきます。
シホさんは『輝き、美食、濃厚なコク』推し。日常使いの上位互換、トッピングバリエーションにも対応できるサラサラ感も持ちつつ濃厚さも増してるのが高評価。
私、野やぎの推しは『とくたま』。濃厚さは唯一無二。どっしり構えたいときは、とくたま一択感がある。
議論は宙を舞い、これはどうだっけ?あれはどうだったっけ?と味見を繰り返すうちにパンパンになる腹。納得いくまで試そうとしているうちによくわからなくなり、息子は飽き、議論は紛糾。いったん落ち着こう…と、休憩をはさみ、一番良かった卵を考え抜いた結果…
優勝は…
ヨード卵・光〜〜〜!!!!!
やはり長いものには意味がある。決め手は、卵の味をしっかり感じられる濃厚さ。かつ、トッピングバリエーションにも名脇役になるバランスの良さ。割った瞬間の「コンコン」という音から違うという特別感。そして混ぜたときの、米粒の逃げない包容力。往年の大御所は存在感が違った。
ごちそうさまでした!!!
おわりに
ふだん食べてる卵かけごはん。正直、大して味は変わらない、もしくは違いに気づかないかと思っていたのだけれど、比べてみると全然味が違って楽しかった。息子もだいぶ楽しんだみたいで、「やっぱりつぎからヨード卵だなぁ〜〜〜!」とか申しておりました。毎回は無理や!
今回、売り切れや残り一つになっていた商品は、買い占めにならないようにやめたので、今度また追加でやってみよう。数百円で、かなり特別感がある。ちょっと元気出したいとき、平日の装いで贅沢を感じたいときは、ぜひぜひ「たま変」も試してみてください。
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