アイスム編集部メンバーと、滋賀県大津のおいしいものめぐり
京都の女子校に通っていた頃、滋賀県の大津から通っている友達のことを「遠くから通ってきている」のだと思い込んでいました。
ところが、これが大きな間違いであることに気づいたのは、アイスムの仕事でよく大津を訪れるようになったつい最近です。なんと大津というのは京都駅から2駅、たった10分で着いてしまうのです。京都駅から快速に乗って30分の田舎に住んでいた私の方が、ずっとずっと「遠くから通って」いました。ごめん、チカ。遠くから通ってきてるとか言って。
最近は、観光客で大賑わいの京都から落ち着いた大津駅に着くと、なんだかほっとするようになってきました。なるほどこれが、滋賀に住む人が増えている理由の一つなのかもしれない。
そんなわけで今回は、アイスム編集部チームと出張で訪れた大津でいただいた、おいしいものをご紹介します!
自然坊たなか
カウンター8席のお店。息ぴったりの、すてきなご夫妻が営まれています。ここで食べたお料理がもう、あまりにもおいしくて。一口食べるたびにみんなで「おいしい…!」を連発していました。なんといっても大津駅は京都から2駅なので、京都旅行のときに夜ごはんをこちらにするのもいいな、なんて思いました。
最初に運ばれてきた八寸に、一瞬で心掴まれた私たち。
一つ一つに手がかけられていて、ていねいな味。でもほっとする味。
特に感動したのはこちらの「鯉の登竜門焼き」!揚げた山椒の葉がまた絶品。この鯉のお料理は、大将が「お店で出したいけれど、鯉はなじみのない食材でもあるし、女将のGOが出ないだろうな…」と、長年あたためてきたという一品。機が熟したある日「とにかく一度食べてみて!」と、サプライズで女将に出したところ「あら、おいしい!」ということで、採用が決まったのだと、大将がうれしそうに教えてくれました。
もちろん近江牛もいただきました。ありがとう滋賀のめぐみ。
お店で使われている器もとっても素敵で色々と教えていただきました。漬けが盛られたこちらの器は、滋賀県で活躍されているガラス作家、神永朱美さんのお皿だそう。あまりにもすてきで、その場で思わずみんなインスタをフォロー。良きお店は、器を見るのも楽しいです。
デザートは、京都の有名和菓子屋さんで働いていらっしゃった女将さんの手作りの金柑のシフォンケーキ!これまた絶品。
どれもこれも感動するおいしさで、だけど大将と女将の朗らかなお人柄で、最初から最後まで楽しくあたたかな時間を過ごせました。ランチも営業されているそうなので、今度はランチもぜひ伺ってみたいです。
店舗情報
自然坊たなか
〒520-0046 滋賀県大津市長等2丁目7−22
https://g.co/kgs/WzikF1j
三井寺力餅本家
大津の街を歩き回ってちょっと疲れた時に、休憩するために訪れたこちらのお店。
私たちは温かいお茶と、力餅の3本セット(500円!)をチョイス。
このお餅が、想像していたよりもずっとやわらかく、口の中ですっと溶けていくのです!最初は3本をみんなで分けようか?なんて話していたのに、みんなそれぞれ、一人で3本ぺろりと食べてしまいました。
お餅の上にかかっているきな粉は、青大豆と抹茶をブレンドして作ったものだそう。あまりにもおいしくて、家族のおみやげにも買って帰りました。
店舗情報
三井寺力餅本家
〒520-0047 滋賀県大津市浜大津2丁目1−30
https://g.co/kgs/p1oGmpk
FUSE macaron&chocolat
とってもかわいいマカロンとショコラの専門店!こちらはオープンしているのが木、金、土曜日ということで、出張のたびに行こうとしてはなかなか日程が合わず、今回ようやく訪れることができました。
キラキラしたマカロンに心踊ります。マカロン大好きな娘のために、お土産のマカロンを購入。ついでに、一つだけ自分用にも購入。
大事に持ち運び、琵琶湖の湖畔でみんなでいただきました。
マカロンはとても本格的で、お店の内装もとってもおしゃれ。だけど店員さんたちはとても気さくで、私たちの前には幼稚園帰りの親子がお買い物にいらしていました。マカロンへのこだわりと、地域に根差したあたたかなバランスがとってもすてきなお店でした。
店舗情報
FUSE macaron&chocolat
〒520-0042 滋賀県大津市島の関12−11
https://g.co/kgs/QsEStQk
おまけ
私の2024年ベスト1小説である『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈/新潮社)でお馴染み、客船ミシガンクルーズ!こちらは必ず乗ろうと思って予約してきたのですが、冬の間はミシガンではなく「ライジング」という船での運行とのこと。
当日、行ってみると……
船というか、ボートでした。
「私、めちゃくちゃ船酔いするんですよ…」と、不安げに酔い止めを飲む、アイスム編集部の進行担当・白石ちゃん。
案内をしてくれるとっても愉快なお姉さんが、「こちらの船、見ての通り、琵琶湖を遊覧する船の中で、一番小さいです!!!小さいということはどういうことかおわかりでしょうか、そうです、揺れます!!酔います!!」と、宣言してくれました。「と、とりあえずお手洗いに先に行っておきます…」と、白石ちゃん。
でもこの日はお天気がよく、琵琶湖は凪で、そんなに大きく揺れることなく遊覧することができました。案内のお姉さんが、「今日のように琵琶湖の湖面がキラキラしていることを『コメキラ』と呼びます!」と、教えてくださったので、これ以降私たちは琵琶湖がキラキラしているのを見るたびに「コメキラだ!!!」と、テンションが上がっています。コメキラ、とってもきれいです。
豪華なミシガンの、海…じゃなかった、湖の旅は叶わなかったけれど、小さなボートの旅も、お客さんとの一体感が生まれてとっても楽しかったです。(インドからのお客さんもいらっしゃったのにはびっくり!)
行くたびに新しい発見があって楽しい滋賀。ここで出会う穏やかな人たちに、いつもあたたかな気持ちにさせてもらっている気がします。