ベトナムダナン、おいしいものをめぐる旅
学生の頃から東南アジアが大好きです。ハワイのカラッとした気候もいいけれど、東南アジアの独特の、あとまとわりつくような熱気も好きなのです。
そんなわけで今回は娘と二人でベトナムのダナンへ旅に出ました。一昨年、家族で初めて行ったときにとっても気に入ってしまい、二度目のダナン。好きなところはたくさんあるけれど、その一つはごはんがおいしいところ!
アジアごはんは日本で食べるのも大好きなのですが、それでも実際に旅先で毎日食べていると、私は旅の終盤にどうしても飽きてしまう。最初はテンションが上がった香辛料の香りも、だんだん辛くなってきてしまうのです。でも、なぜかベトナム料理だとそれが少ない。優しい味付けも多く、和食に似ている部分もあるのかもしれません。
今回は私が好きなダナンのおいしいお店をいくつかご紹介します!
「バインセオ」が最高!ベトナム料理『Thìa Gỗ』
前回も家族で訪れて、絶対また行こう!と決めていたお店。Googleマップのレビューで「2日間で3回行きました」という口コミを見かけて「ほんまかいな」と思ったのですが、行ってみて「ほんまやわ」となりました。わかる、毎日通える。
前回も食べて忘れられなかったのがこのバインセオ!!バインセオは「ベトナム風お好み焼き」とも呼ばれ、米粉の薄い生地に具を挟んで焼いたもの。この黄色は私は最初卵だと思っていたのですが、米粉の生地にターメリックで色を付けたものだそうです。このお店では、このバインセオと付け合せの野菜を、ライスペーパーで包んで食べます。
巻きやすいように、はさみで細かく切り分ける。お店の人が親切に教えてくれます。
具はお肉やえびなどから選べて、私はえびをチョイス。かなりボリュームたっぷりなので、娘と二人で食べてお腹いっぱいになりました。
これは前回家族みんなで来たときに食べたフォー。ベトナム料理にあまり飽きがこないのは、フォーがあるおかげかも、とちょっと思います。優しくあったかい麺料理って、日本人にもなじみ深い。「日本食が食べたい欲」を少し満たしてくれる、それがフォー。そういえばベトナムではあまり冷たい麺というものを食べないそうです。確かに、「冷やしフォー」とかも見かけません。
定番生春巻きも、ベトナムで食べると一段とおいしい。ベトナムで生春巻きをたくさん食べてから、わが家ではたまに「手巻き生春巻き」パーティをします。ライスペーパーを用意しておいて、各自好きな具を巻いて食べる。野菜もいっぱいとれるし、楽しいし、準備も楽なのでおすすめです。
ビールはダナンの「ラルー」。この缶のトラがうちのネコ(ふすま)に似ている気がして愛飲しています。私は軽い飲み心地のビールが好きなので、南国のあっさりビールが大好物。そしてお酒は、その土地のものをその土地で飲むのがいちばんおいしい。と、いつも思います。天候や文化をひっくるめて作られたものだから、その土地の空気に合うのかもしれません。
店舗情報
Thìa Gỗ ダナンレストラン
https://maps.app.goo.gl/tYucPD1xpK6euMNt9
ダナンで絶品ピザ!『Pizza 4P’s』
ダナンでピザ?と思うわけですが、はい、ダナンでピザです。店内はとてもきれいでスタイリッシュ。一瞬ここがベトナムであることを忘れます。
と、思っていたらなんとこのお店、2023年に東京の麻布台ヒルズにもオープンしたそう。実はオーナーは日本人で、「逆輸入」という形だそう。いや本当に、麻布台ヒルズにあることも納得の、スタイリッシュさ。そしてこのお店のピザが、本当においしい!!ちょっとびっくりしてしまいました。
ピザはマリゲリータとブッラータチーズ&生ハムのハーフ&ハーフ。ブッラータチーズは、店員さんが切り分けてくれました。一緒に頼んだパスタは、娘と二人でシェアをすると言ったら、あらかじめ二つのお皿に分けてサーブしてくれました。こういうサービスは結構うれしいです。
注文はテーブルのQRコードを読み込んでできるのでとっても便利。いやはやほんとうに、テクノロジーは語学の壁をとっぱらってくれます。本当に便利な時代。でもだからこそ、現地でのコミュニケーションの良さを実感する場面も多くて、ああ英語の勉強がんばろう、と思ったりもします。全然話せないけど。
個人的に海外旅行ではピザなど「現地のごはん以外の食事」を挟むのも大事だと思っています。和食は難しくても、ピザとかハンバーガーなどの「現地の味」以外のものをはさむとちょっと安心するのです。マクドやスタバも、海外だと食べ慣れた味に感じられたりします。
店舗情報
Pizza 4P’s
https://maps.app.goo.gl/epaVYMMqPytNWd6L9
めちゃくちゃ便利な「Grabフード」でフォーとバインミー!
フィリピン発のファーストフードチェーン「ジョリビー」もGrabで調達
「Grab」とは主に東南アジアで使われるウーバーのようなシェアリングサービス。そしてGrabフードはウーバーイーツのような宅配サービスです。スマホからさくっと注文できて、ホテルのロビーまで届けてくれます。
これがとても便利で、このおかげで東南アジアの旅がぐんと楽になりました。世界を近くするのは交通の発達だけではなく、テクノロジーによるところも大きいのだと実感します。
ダナンはこの円安時代においてもまだ物価が安いので、例えば一つの店舗でフォーと春巻きとアイスコーヒーを頼んでも1000円でおつりが来たりする。ルームサービスを頼むよりずっとお手頃で種類もたくさん選べるので、ベトナムで利用するのはめちゃくちゃおすすめです。あと私が会ったGrabの運転手のお兄ちゃんはみんなとってもいい人でした!
特に私は今回、ダナンのダウンタウンではなく海沿いのリゾートエリアに泊まっていたので、周りにレストランなども特になく、さくっと頼めるGrabフードはとってもありがたかったです。
こちらのフォーは、麺とスープ、野菜が別々になっているので麺が伸びる心配なし!ただし、器は別に用意するスタイルだったようで、スープの容器に麺を入れたらスープがあふれ出ました。あふれさせながらあわあわと食べました。ホテルで器を借りられるならお願いするか、あらかじめ大きめの容器をお店にお願いすると良いのかも。
ここのフォーはスープに生姜がきいているのが特徴的で、生姜好きの私にはたまらなくおいしかったです。次回はお店にも行ってみたい!
店舗情報
Pho Viet Kieu
https://maps.app.goo.gl/CvqcsgU9gqxdxeba6
ここはお店に行こうとブックマークしていたバインミーのお店。調べてみたらGrabフードで注文可能だったので、疲れて外出できなかった日に注文しました。レビューの通りとってもおいしかった!!サービスで「バタフライピーティー」(奥の紫のドリンク)もついてきました。バインミーが大好きで自分でもたまに作りますが、やっぱり現地で食べるのが一番おいしい。
店舗情報
2 Ladies Kitchen - Banh mi Da nang & coffee
https://maps.app.goo.gl/HJQfTLGaqcNzkWY58
おまけ。世界遺産の街「ホイアン」の、「世界一おいしい」バインミー!
最終日、フライトまで時間があったのでGrabを呼んで、ひょいっとホイアンまで足を伸ばしました。
ホイアンはダナンから車で40分ほど、世界遺産にも登録されている街。ここに「世界一おいしいバインミーの店」があります。
なんでもミシュランシェフが「世界一おいしい!」と絶賛したのだとか。ここに限らず、ベトナムのバインミーは価格がお手頃でボリュームもあり、とってもおいしいのですが、ここはたしかにお店構え含めて何度も通いたくなるお店です。ホイアン自体が素敵な街なので、訪れた際にはバインミーも一緒に楽しむのがおすすめです!
店舗情報
バインミー・フーン
https://maps.app.goo.gl/iUt9URa4uofL572W6
おまけ。ホイアンのワイン。夕暮れ時、ランタンと川を眺めながら飲んだグラスワインがとってもおいしかったです!
日本から直行便だと5〜6時間、東南アジアのビーチリゾートならではの空気も楽しめつつ、街はほどよく栄えていて便利で、子どもとの旅にもうれしいダナン。おいしいごはんを食べに、何度も通いたくなる魅力的な街です。