キラッキラの大学デビューを目論んだ私が落ちた、黒すぎる落とし穴【後編】
今回は前回からの続きです。
突然ですが、ここで前回のひとり反省会。
冒頭が暗い、暗すぎる!!!!!!!!!
後半のインド木綿のスカートのくだりは、オチの前の盛り上げ方が足りない。
お笑い芸人も漫才が終わる度、こんな風に反省するのかな…。
それはさておき、後編スタートです!
大学の入学式
春休みが終わり、無事に大学の入学式を迎えました。
案の定、大学まで軽く道に迷って到着。
入学式は全員スーツでした。
学籍番号順に座り、ケシミニャンの隣にはエビちゃんみたいなオシャレで可愛い女の子(Aちゃん)が座りました。
Aちゃん「入学式緊張するね~!私A!よろしくね!」
Aちゃんは、ケシミニャンみたいなモサいカッペ(田舎っぺ)に、笑顔で話しかけてくれました。
高校では絶対”スクールカースト上位”であろう、Aちゃんと話せた…
それだけで、ホッとした気持ちになりました。
入学式後、Aちゃんと携帯のメアドを交換し、その日はまっすぐ寮に帰宅しました。
まさかのお昼休み
翌日からオリエンテーションが始まり、ここでもAちゃんと行動しました。
この日から私服でしたが、やはりAちゃんの私服はオシャレでとても可愛かった…。
ケシミニャンは、多分普通の地味な格好をしていたと思う…。
午前のオリエンテーションが終わり、Aちゃんがランチに誘ってくれました。
Aちゃんと学食に向かうと、こちらを向いてるギャルが5人位いました。
↑こんな感じのギャル
どうやら彼女達はAちゃんの友人で、Aちゃんと待ち合わせていた様です。
てっきり、Aちゃんと2人でご飯を食べると思っていたケシミニャン…。
いきなりたくさんのギャル達と対面し、ビックリしました。
ケシミニャン以外はみんなオシャレな服装のギャル…。
ケシミニャンの劣等感が刺激されちゃう…!!!!!!!!
みんな、とても仲がよさそうだったので、同じ高校の出身かな…?と思ったのですが、彼女たちは当時流行していたSNS(足跡がつくやつ)で、入学前にすでに繋がっていたそうです。
SNSを活用して、大学入学前に友達を作る…。
リア充の発想と行動力に、コミュ障のケシミニャンは驚きました。
同じ人間だとは思えませんでした。
ファーキン事件
昼休みの終わり、ギャルの一人がこう言い出しました。
ギャル「大学終わったら駅前のファーキン行かない?他にも友達呼ぶからさ!」
…
えっ…ファーキン??
ファーキンって何…?
英語の下品な言葉のやつ?
他のみんなは「ファーキン行こ!!」と盛り上がっています。
やばい。
「ファーキン」が何なのかわからない…。
今思えば、素直に「ファーキンって何?」って聞けばよかったと思うのですが。
自分だけが「ファーキン」を知らないのではないかと怖くなり、素直に聞けませんでした。
ガラケーで「ファーキン」を検索したのですが、よくわかりません…。
ファーキンこと、ファストフード店「ファーストキッチン」は、ケシミニャンの住んでいたド田舎にはありませんでした。
だから「ファーキン」が何なのか、わからなかったのです…。
焦るケシミニャン。
Aちゃんにメールで聞こうか、どうしよう。
迷いに迷った結果、ケシミニャンが導き出した答えは…
無連絡ドタキャン!!!
逃げること風のごとし
講義終了後、逃げるように帰宅するケシミニャン。
待ち合わせ時刻を過ぎ、Aちゃんから「ファーキン来ないの?」と、メールが届きました。
しかし、ケシミニャンはそのメールを見て怖くなり、「うわーごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!!」と、心の中でつぶやくだけで返信しませんでした。
人としてやってはいけないことトップ3(ケシミニャンの主観調べ)に入る、無連絡ドタキャン…。
その当時、これまであまり友達と遊んだことのないケシミニャンは、恐ろしいことに無連絡ドタキャンしても、大したことはないだろうと考えたのでした。
何故、大したことはないと考えたのか…。
当時のケシミニャンの思考パターンは以下の通りです。
お昼休みの時点でギャルがいっぱい
↓
さらにそのギャルたちが友達を連れてくる
↓
大人数が来るから、別にケシミニャン一人いなくてもいいや
自己肯定感があまりにも低すぎて(?)、自分一人いなくても大丈夫だろう、と思ったケシミニャン。
そんなワケないやろ
あまりにも失礼すぎる
他人の気持ちを考えなさすぎる…。
本物の人でなしです。
こりゃ、ハブられても文句なしですわ。
今でも思い出す言葉
結論。
新しい環境になっただけで、キラキラな自分にはなれませんでした(当たり前)。
その失敗がきっかけで、その後も他人を避けました。
人と関わった経験値がないから…
人の気持ちがわからない
↓
どう人とつきあったらいいかわからない
↓
人を避ける
↓
余計、人と関わる経験値がたまらない
↓
最初に戻る
みたいな、悪循環を繰り返しました。
友達がいない大学生活は大変です。
協力し合って単位を取ることができません。
リア充たちは、遊びもバイトも満喫し、要領よく単位を取得していく…。
その姿を羨ましく思いました。
余談ですが、一日中大学にいるのに、誰とも話さない日もよくありました。
3日もそんな日が続くと、本当に声が出なくなるんです。
友達がいない、他人と関係が作れないことは、当時あまり気にしていませんでした。
しかし、陳腐な言い回しですが、学校とは社会の縮図なのです。
学校で人間関係を作る練習をしないと、社会でと~っても困るのです。
アホの私は、社会に出てからそのことに気がつきました。
大学の講義で聞き、今でも思い出す言葉があります。
大学3年の4月―。
就活に向けたキャリアの講義で、就職課の職員が話した言葉…
職員「社会は”マイペース”ではなく、”ユアペース”です!
就活も、社会人も、”ユアペース”が大切ですよ」
その時のケシミニャンは…
「なぁ~にがユアペースじゃ!!!!!!!!!マイペースと、かけただけちゃうんか!!!!!!」
と、そのアドバイスを理解することができませんでした。
しかし、社会に出てみて、その”ユアペース”がつくづく大切なのだと実感しています…。
顧客のニーズを満たす、会社の求めている結果を出す…その”ユアペース”に合わせられる人間が、社会で評価されるのです。
その言葉を素直に受け入れて行動していたのなら、人生は今よりも、もっと良くなっていたのかもしれません。
ユアペースであるということ
人は、自分の価値観を正しいものだと思いこんでいます。
だから、ときに自分の価値観とは違う他人のアドバイスを、素直に受け入れられないのではないでしょうか。
他人のアドバイスを素直に受け入れて行動すること―
まさしく、その”ユアペース”が、本当に大切なことなんだと実感しています。
今にして思えば、大学時代の就活に失敗したのも、ヤバイ会社でしか働けないのも、このケシミニャンの”マイペース”が諸悪の根源なのです。
でも。
そんな未熟すぎる、昔の自分から比べたら、まだまだアホだけど、社会に出てからちょっとずつ成長もしている自分。
それを自分自身で認めないと、本当に自分がダメになっちゃう気がします。
だから少しずつ、自分を認められるように、頑張ってチャレンジしていこう!
とも、思います。
行動した結果、例え失敗しても。
失敗を経験しないと、成功もできない。
そして、まずは行動しなければ、何も始まらない。
ダメ人間はそうやって無理やり開き直るしかないんスよ
ケシミニャンの文章が前向きに終わるときは、酔いがむちゃくちゃ回ってるときで~~~~~す!!!!!!!