5歳さん嫁非公認コラム Episode:34「離婚したらどうなるの?」
ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!
今回は“仮定”ではありますが、もしも妻と離婚したら…とリアルな想像を巡らせていくお話。
5歳さんご夫婦だけでなく、結婚したら誰もが一度は想像することなのかも…。
第1章 勿論、予定はないけれど
「わたしと離婚したらどうするの?」
嫁は時々こんな質問をしてくる。
もちろん、僕らに離婚する予定は今の所はない。
もしも2人が別々に生きていくとしたら、、、
という仮定の話であります。
僕は一応、話を続けます。
離婚は多分しないけど、リアルな離婚想定話をします。
最初に考えなくてはならない事は、やはり子供たちはどうするのか?ですよね。
息子達はどちらが引き取るのか、、、
くぅっ、、、最初にして最大の難題。
もちろん、僕は引き取りたいけど、息子達はなんだかんだ言ってママが好きなんだよな〜…。次男なんてママに甘えんボーイだから、きっと嫁といた方がいいと思うし。長男もなんだかんだママがいいけど、優しい性格だから、僕が一人ぼっちだとかわいそうだと思って「パパと一緒にいる!」とか言い出しそう。でも、あんまり子供に気を遣わせたくないよな、、、はぁ〜そうなると僕は一人暮らしか。うわぁ〜、仕事から帰っても部屋の電気消えてるのかよ、ツライな。一人暮らしの時はどうやって過ごしてたんだっけ?もう、すっかり忘れちまったな。でも、一人になったらいつの間にか慣れるんだろうな、暗い部屋に帰ることの寂しさも忘れていくんだろうな、、、
想像の離婚話で気分が落ち込む。僕は息子達と一緒に暮らしたい...
第2章 離婚のメリット
しかし、話は始まったばかりであります!離婚して良い事もきっとあるはず!
実際に離婚した人達は声を揃えて「せいせいした!」と言うし、すっきりとしている人の方が多い気がする!離婚のメリットを考える!
例えば、自由に飲みに行ける。
僕の場合、飲み会に行く時は1ヶ月前に嫁に申請する必要があります。そして、飲み会に参加した場合には飲み会の様子を写真で撮って送らなくてはいけません。はっきり言って、かなり面倒です。送った写真はズームにして、女の子がいないかくまなくチェックを入れられます。
結論から言ってしまえば、結婚して飲み会にはほとんど行かなくなりました。
結局、最終的にはめんどくさいが勝つんですよね。
嫁に色々と説明するのがめんどくさい!
めんどくさいに勝る感情はありません。
それが離婚後は完全フリーになるのです。
手続きなしで自由に飲み会!写真に女の子が写らないように、グラスの数が不自然にならないように、気をつける必要もない!かなり気持ちが楽だ!!飲み会だけでなくすべてのスケジュールを当日に決めてオッケー!「このあと軽く飲みに行こうぜ!」が久しぶりにできちゃう!
、、、しかし、そんな状況を想像しても気分がそこまで上がらない。
確かに、飲み会は好きだし人と会うのも話すのも楽しい。しかし、それと引き換えに家に帰っても電気は消えているわけで、、、
なんか、当たり前のようだった家の明かりが、かけがえのないもののように思えてきた。大切にしよう。
第3章 子持ち夫婦の離婚のタイミング
さてさて、話を少し戻します。
結局【子供をどっちが引き取るか問題】について考え出すと、やっぱり小さいうちの子育ては何かと大変だし、そばで成長を見届けたいっていう双方の想いもあるから、離婚するならせめて下の子が高校を卒業するまで待ってからの方がいいんじゃないか?という結論に至りました。
子供が育つのを一応見届けてからの離婚って確かにあると思います。実際に僕の周りでも、高校を卒業するタイミングで友達の両親が離婚した話をよく聞きました。親が離婚した友達は「俺の事なんて気にせずにさっさと離婚すりゃよかったのに!」なんて言ってましたが、今こうやって子育てしていて、その友達の親御さんの気持ちがすごくわかるんです。見守りたかったんです。「せめて高校までは!」っていう親心なんですよね!めちゃめちゃわかる!わかるぞぉおおお!離婚したい気持ちをグッと抑えて子供の成長を見届ける。夫婦の仲は良い方がいいに決まってるけど、それが叶わない場合もある。その時に別れる事を選ぶか、子供の成長を見届ける事を選ぶか、どちらが子供の為かなんてわからない。
、、、すみません。よくわからない感情移入をしてしまいましたが、子供の気持ちも親の気持ちもわかるので、色々な熱い想いが湧いてきてしまいます。
仮定であれ、もうこれだけ一緒にいたい理由があれば、離婚の話なんて必要ないような気がしてきますが、【もしも離婚したら...】の話を嫁とする時は結構深掘りしていきます。
第4章 メリットがあるのは、僕だけじゃない
他にも離婚のメリットはあります。
これはさっきの飲み会にも通じる話なのですが、嫁が嫉妬する必要がなくなるという事です。
嫁はいつもこう言います。
「束縛する方だって大変なんだよ!」
確かにそう思います。1ヶ月前から、飲み会に可愛い女の子が来ないか心配をして、当日も不安な気持ちになり、写真もくまなくチェックして、帰ってきたら携帯チェックもして、客観的に見てヤキモチ焼きは大変だなと思います。
嫁は世界中の束縛とジェラシーを凝縮して抽出したような存在であり、その事は自他共に認めるところではあります。そして、そのパワーと熱量は時が経っても決して衰える事はないのです。かなりの労力とカロリーを使い続けているのです。絶対疲れるでしょ。
僕としては嫉妬にも束縛にも慣れてしまったので、嫁の個性として受け入れています。慣れちゃえば可愛いもんですよ。
結婚して8年という時間をかけて順応した僕なのですが、嫁の方は束縛する事に自己嫌悪しているところが見え隠れしているんですよね。
束縛しちゃうのって、結局は自分に自信がないのが原因だと思うし、その事を本人もちゃんと自覚しているのです。日々、自分の中の嫉妬心に振り回されて苦しくなっちゃうんですよね。これって結構ツラいですよ。
だから、束縛する方も大変なんです。
「わたしと離婚したらどうするの?」
きっと、この質問にはそんな気持ちが含まれているんじゃないかなと僕は勝手に推測しています。
僕は結婚前までは自由人で、気の向くまま風の吹くままに生きていました。嫁はそんな僕の事を好きになって結婚しました。しかし、相手が自由人であればあるほど束縛したくなるものです。
「こーちゃんを自由にしてあげたい!」
とある時、言われた事がありました。
こーちゃんとは僕の事なんですが、僕の事を考えて嫁も色々悩んでいるんだなと思いました。僕は嫁が思っているよりは結構自由に生きているつもりなんですけどね。もっとのびのび感を出して生きていこうと思います。嫁に気負わせない感じで!
第5章 「わたしと離婚したらどうするの?」
ほかにやりたい事はあったかな?と考えたら、また世界旅行に行きたいな〜と思いました。
独身の時はずっとバックパッカーをやっていたので、その続きの旅をしたい。世界一周旅行です。
でも、よくよく考えてみるとそれって別に離婚する必要なくって、みんなで行けばいいんですよね。家族で世界旅行、、、めちゃめちゃ楽しそう。
一人で旅に行ったって、美しい景色を見た時、美味しいものを食べた時、家族の事を思い出すんですよ、きっと。
こうやって離婚した後の事とか、メリットとかデメリットとか考えてみると、僕は今の生活を結構ちゃんと楽しんでいるし、離婚したくないなと思うわけです。
そして、このコラムを嫁からの質問への回答とさせていただきたいと思います。
「わたしと離婚したらどうするの?」