5歳さん嫁非公認コラム Episode:31「現在進行形で嫁と喧嘩中です、はい」
ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!
週末の平和なショッピングモールで献身的に家族サービスする5歳さんを襲った、ある出来事。火種はいつだって日常に潜んでいるのかも…。
第1章 ラブラブなはずの嫁と、喧嘩。
今回も原稿の締め切り当日に、こうやって書いているわけですが、人生とは上手くいかないもので、こういう日に限って、嫁と喧嘩しています。
原稿を書く時くらい気分良く書かせてくれよ!とマジで思います。
ちょっと前のコラムで『結婚8年目にしてラブラブの新婚生活みたいです!』と書いていましたが(Episode:29 夫婦関係は進化する。嫁と僕の8年間)、撤回します。結婚なんてするもんじゃありません!
さてさて、嫁への怒りが冷めやらぬまま、感情に身を任せて、犬も食わない夫婦喧嘩の話を書き始めたわけですが、皆さんちょっとのお時間だけお付き合い下さい。
第2章 きっかけはショッピングモールでのある出来事
事の発端は昨日の出来事です。
いつものように家族で週末のショッピングモールへ出掛けました。
4歳の次男は虫の居所が悪かったらしく、あーでもないこーでもない、と怒ったりグズったりしています。
ちなみに、全国の4歳児を育てているママパパに聞きたいんですけど、イヤイヤ期ってマジでいつになったら終わるんですか?育児本には”3歳過ぎたら自然に終わるよー”なんて書いてありますけど、うちの次男はもうすぐ5歳になります。終わる気配が全くございません。こいつのイヤイヤは大丈夫か?と心配になっています。というか、先が思いやられております。
そんな感じで、いつものようにイヤイヤとグズる次男に、嫁が段々とイライラしているのを僕は隣でヒシヒシと感じていました。せっかくの楽しい週末なんだけどな〜なんて思いながら、とりあえずイヤイヤ&イライラには食べ物だ!と思い、フードコートに向かいました。
デートなんかでも、喧嘩になる時って彼女が空腹の時だったりするんですよね。僕はデートする時、まずご飯屋さんに行きます。こうすれば、喧嘩する確率はだいぶ低くなるんです。これは有益な情報なので男子諸君は覚えておいて損はないですよ。そして、この理論は子育てにも応用出来ます。子供も腹が減るととたんに機嫌が悪くなります。なので、彼女も子供もまずはお腹を満たしてあげるのが重要だという事です。
そしてやって来たフードコート。週末のフードコートにはファミリー層のお客さんがたくさんいます。このいい感じの賑やかさが、落ち着く。子連れの身だと少し騒がしいくらいが安心感がある。みんな適度に賑やかにしてくれ、、、うちも適度に賑やかにさせていただきます。みんな、ありがとう。
そんな事を思いながら、着席。しかし、フードコートに来ても、次男は昨日も食べたはずのお子様セット(ハンバーガー/おもちゃ付)を食べたい!とグズる。こいつ毎日お子様セット!って言ってるよな、と思いつつ、今日は長男のリクエストであるたこ焼きとラーメンを食べる事にしました。
話はちょっと変わりますが、兄弟を育てている親として常々思っている事があります。
「本当に長男、長女に同情します」
よく聞くんですけど、下の子って甘えん坊がちょっと過ぎやしませんかね?甘えが目に余る。
しかし、末っ子って実際超可愛い。うちの嫁も、グズり、反抗する次男と日々戦いを繰り広げているわけですが、そんな次男が「ママぁぁあ〜だいすきだよぉ〜」と抱きついてキスしてくると「このツンデレがたまらない」と頬ずりして可愛いがっているわけです。
家族全員を振り回す次男に比べて、長男はとても良い子にしてくれます。「お手伝いしてー」とお願いすると、せっせと食器を運んでくれる長男。鼻くそをほじくりながら「ちょっといそがしいからムリー」とテレビを見ている次男。
僕は全国の長男、長女を抱き締めたい。
この間は長男が「おまえ!ちょうしにのるなよ!」と何もしない次男にキレていました。『本当それな!』って思いました。
そんな、世界の中心でお子様セットを食べたい!と毎日叫んでいる次男に日々振り回されつつ、長男の事もちゃんと優先してあげたいとパパは思うわけです。
という事でこの日は、長男のリクエスト通りにたこ焼きと大盛り焼きそば、あと煮卵ラーメン大盛りを頼みました。
第3章 その時は刻々と近づく
子供達がどれくらい食べるのか予測するのって結構むずかしいんですよね。
だいたい、大盛りを2つ+もう一品頼めば我が家はちょうどいいんですが、この日の息子達はめっちゃ腹が減っていたらしく、もりもり食べていました。
次男には「ママはいいけど、パパはラーメンたべちゃダメ!」と言われ、僕は焼きそばとラーメン一口ずつと、たこ焼きを2個だけ食べさせてもらいました。あと、優しい長男がメンマを2本分けてくれました。
こんなはずならもっと頼んだのに…。息子達には腹の減り具合を言語化出来るように、早く成長していただきたいと願う僕です。
この【頼んだご飯が全然足りない現象】と【一口だけ食べて「ごちそうさまでした」と言われた残りを嫁と必死に食べる現象】が解消する日が早く来てほしい。「きょうはラーメンがこのくらいたべられそうです」その一言を息子の口から早く聞きたい。
空の食器がテーブルに並び、やっと満足そうになった次男と、ごちそうさまという感じの嫁と長男。
僕だけ、彼らが食べ終わるのをじっと見守っていたわけです。
空腹のピークですよ。目の前でみんな、美味しそうに食べてるんだもん!
じゃあ追加で僕のご飯を頼んでくるかな、と思い席を立ちました。
その時、僕は猛烈につけ麺が食べたかったので、煮卵つけ麺中盛り(中盛りまでは無料)を頼んで『さぁ、これからパパのランチタイムの始まりだぞ!』とテーブルに戻りました。
そして事件は起こったのです。
僕がつけ麺を持って席に着くなり、嫁が一言。
「あれ?辛味噌つけ麺じゃないの?」
...プチン(僕の中で何かがキレた音)。
『あぁ!確かちょっと前にその店で新作の辛味噌つけ麺が出た話をしましたよ!それに嫁が辛味噌つけ麺が好きな事も知っているし、一緒の時はいつも頼みますよ!辛い方を!しかし、僕は実のところ嫁の辛味噌好きにいつも付き合ってあげているだけなんですよ!そこまで辛いの食べたいって気持ちもない!しかも、君はさっきまでラーメンをもぐもぐと食べていたじゃないか!僕は一口だけラーメンをすすってメンマ2本食べただけなんだよ!?ねぇ?普通のつけ麺頼んじゃだめだった?ねぇ!?ねぇ!?』
という言葉が0.02秒で頭をよぎりました。
がしかし、僕は怒ると静かになるタイプなので、そこから一言も口を聞きませんでした。
すると嫁は僕が怒った事を察知して、もう一言。
「つけ麺くらいで怒ってんじゃないよ〜」
...プッチン(僕の中で再び何かが切れる音)。
『つ〜け〜麺〜くらいでぇ〜?怒るんじゃないよだとぉ〜ごるらぁ〜????』(脳内でリフレイン)
っていうか、「○○くらいで怒るな」って、怒ってる人を煽る言葉の中で最強クラスのワードだと思いませんか?効果てきめんで煽られました!
さらに無口になった僕は、それから嫁とは口を聞いていません。
これが昨日のショッピングモールでの出来事でした。
第4章 冷静になればなるほど
、、、とりあえず怒りに身を任せてここまで一気に書き綴ってみたのですが、振り返ってみると本当に夫婦喧嘩ってくだらないですよね。
今回は僕が一人でキレてしまっただけなので喧嘩とは言えないかもしれませんが、なんで僕はあんなに怒っていたのだろうか?1年に2回くらいしか怒らない僕の怒りの原因が【つけ麺】って、、、書いていて虚しくなってきました。
次男のイヤイヤにつられてイライラする嫁と、みんなが美味しそうにご飯を食べているのに僕だけ食べられないという空腹のストレスとかが、絶妙にマッチングしたんでしょうね。
書けば書くほどくだらない、、、あぁ。泣きたくなってきた。
結婚や子育てをしていると、自分のペースで物事を運ぶ事はなかなか出来なくなります。僕も結婚して8年間、家族のペースに合わせるよう努力をしてきたつもりですが、まだまだですね。仏になったつもりで生活していましたが、修行が足りませんでした。
仏の顔も10度まで、10回頬を叩かれてもニッコリと出来るように精進したいと思います。合掌。