5歳さん嫁非公認コラム Episode:28「夏だ!思い出は一生もの!!家族旅行のすすめ」
ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家 5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!
今回のテーマは“思い出”。
皆さんはこの夏、どんな思い出を心に刻みましたか?
第1章 嫁が話す、思い出のかけら
嫁が小さい頃に行った家族旅行の話が好きです。
嫁は父、母、姉との4人家族。
両親が共働きで忙しく、お姉ちゃんも歳が離れていて家にはあんまり居なくて、嫁は一人で過ごす事も多かったそうです。学校から帰るとテーブルの上にお金が置いてあって、コンビニで好きなものを買ってお留守番をしていました。
こう書き出すと、『嫁の家庭環境は大丈夫か?』って思いますよね。実際、結構寂しかったと思います。その結果、大人になってめちゃくちゃ寂しがり屋になってしまったのだと僕は思うんですが、両親もその時期はすごく忙しかったのでしょう。家庭にはそれぞれ、その時々で大変な事とか、色んな事情があるんですよね。
もちろん、そんな状況ですから、家族旅行にもあまり行けなかったのですが、そんな中で唯一の思い出の旅行が、小学3年の時の北海道旅行です。
嫁一家はレンタカーを借りて大洗まで行き、車でフェリーに乗り込みました。もちろん、嫁はフェリーに乗るのは初めて。しかも、そのフェリーに入ってみてびっくり、まるで貴族達がパーティーをするような豪華客船だったのです。広い船内は施設も充実していて、わくわくしながら探検をしました。
夜になって外のデッキに出ると、そこには真っ暗闇の海が広がっていて、吸い込まれるような気分になったそうです。『落ちたら死ぬんだろうな』。
嫁は今でこそ鬼嫁みたいな感じになっちゃいましたけど、小さい頃は無口で、もの静かな恥ずかしがり屋の女の子だったんです。そんな小さい彼女がフェリーに乗ってルンルンしたり、夜の海を見て恐怖を感じたりする様子を思い浮かべるだけで、僕はすっかり保護者のような気持ちになってしまいます。可愛かったんだろうなと。
そして、フェリーはいよいよ目的地の北海道に到着。最初に向かったのは夕張です。
嫁は“ご当地ソフトキャンディの夕張メロン味”が美味しすぎて、お土産にたくさん買い、旅行の最中にずっと食べていました。
洞窟のトレッキングにも行きました。洞窟の中は夏なのにひんやりとしていて、すごく怖かったみたいです。
子供の頃の怖かった記憶って、結構憶えていますよね。楽しかった家族旅行の話なのに、怖かった思い出を話す嫁が、やっぱり嫁らしいなと思います。
ほかにも、小樽で食べた寿司がとびきり美味くて静かに感動したり、帰りのフェリーも豪華客船かと思ってワクワクして乗ったらボロボロの船で、しかも、大部屋でゴロ寝するスタイルでめちゃくちゃテンションが下がったり、買ってもらったクジラの親子のマンガが面白くてずっと読んでいたり…と、旅行での些細な出来事を楽しそうに話してくれます。嫁にとっては子供の頃の数少ない家族旅行で、その思い出はいつまでも記憶に残っているんですよね。
そして今、嫁は子供を育てる立場になってこう言っています。
「子供達をたくさん旅行に連れて行く!」
自分があんまり行けなかったからこそ、やってあげたいって気持ちが強いのでしょうね。僕は僕で小さい頃、色んな所に家族旅行で行ったので、次は連れて行ってあげる番だなと思うわけです。
嫁と僕。育った環境と思考パターンこそ違えど、辿り着いた答えはただひとつ。
『夏だ!家族旅行めっちゃ行くぞ!』
第2章 家族旅行の思い出を、今度は子供達へ!
そして、今年の夏も色んな所に旅行に行きました。
普段は意見が食い違う事ばっかりの僕らですが、旅行の計画だけは「いいね!」「いいね!」と言い合って、ルンルンでプランを立てます。祭は準備が一番楽しいなんて言いますが、この旅行計画の時間がめっちゃ盛り上がるんですよね。夫婦の楽しいコミュニケーションの時間でもあります。
次男も4歳になって体力も付いてきたので、初めて2泊3日の旅行にも行ってみました。まだ子供が小さいうちは、連泊になると疲れちゃうんですよね。
夏休みで一番気合いを入れて行ったのが、富士サファリパークでした。渋滞に巻き込まれながら静岡県まで行きましたよ、眠気覚ましのガムをがつがつ食べながら!千葉に住んでいるので、静岡はとにかく遠い!
でも、わざわざ遠出した甲斐がありました。
富士サファリパークは最高に良い所でした。子育てしている方々には是非ともおススメしたい。来園者を全力で楽しませようという気合いを感じるテーマパークでした。
自家用車でゆっくりサファリを回ってみたり、ナイトサファリで夜の猛獣達を観察したり、ウォーキングサファリで回ってトラやライオンにエサをあげたり、カンガルーやカピバラとふれあったり、ライオンの赤ちゃんと記念撮影をしたり…2日にわたって楽しみ尽くしました。楽しい記憶がフラッシュバックする、、、。そして、もう一度大きな声で言いたい。
「富士サファリパーク本当に最高だから絶対に行って下さい!」
旅行帰り、満足顔の息子達に聞きました。
「サファリパーク楽しかった?」
「たのしかった!」
2人は声を揃えてそう言いました。
「何が一番楽しかった?」
「パンをつくったの!」
、、、。施設内のパン屋さんでパン作りの体験が出来るのですが、それが一番楽しかったみたいです。
、、、そこかよ!!
まぁ、いいんです。息子達は満足みたいだし、実際パン作りはすごく楽しかったんですよね。
あと、息子達がこうも言っていました。
「ジャングルにハチがいたのがこわかった。」
たしかに、蜂に遭遇しました。遭遇したとたんみんなでびっくりして逃げたんですけど、怖かったらしいです。
旅行のメインではない所に楽しみを感じて、怖かった事を憶えている、、、どこかで聞いた話だな?
親から息子達へと、ファミリーストーリーはこうやって繋がって、続いていくのかもしれませんね。
平成最後の夏は最高に楽しい夏でした。
ではでは。