5歳さん嫁非公認コラム Episode:27「僕にみなぎる自信の源」

2018/08/15 UPDATE

ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家 5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!

第1章 みなさん、自信は持っていますか?

この気持ちはなんだろぅ〜♪
この気持ちはなんだろぅ〜♪


どこからともなく湧き上がってくるこの気持ち。
『俺は出来る!俺はやれる!俺は最高!』
心が叫びたがっている!


この気持ちはなんだろぅ〜♪
この気持ちはなんだろぅ〜♪


そう、この気持ちとは『自信』の事です。


みなさん、自信は持っていますか?
僕は持っています。心に自信の油田があるんじゃないかと思うくらいに、自然に湧いて出てきます。自信の産油国状態です。もう、足りていない人に輸出したいくらい。一人だと過剰供給なほどなのです。
自信が足りていない人は言って下さい。あげます。

しかし、僕自身すごく不思議に思ったりもしています。
『なぜ、こんなにも自信があるのだろうか?』
その根拠となるものや今に至る経緯を、35年の人生を振り返りながら色々と考えてみました。

第2章 僕の自信には「根拠がない」

まず、最初に言っちゃいます。
結構真剣に考えてみたんですが、その結果というか結論なんですが、別に根拠はありませんでした。



そう【根拠がない!】のです。



『根拠なき自信』なんて言葉はよく聞いたりしますよね。
僕が高校生だった時の話なんですが、通信簿のコメント欄に『根拠なき自信の持ち主』と先生に書かれていました。
僕は、通信簿をもらった事のある人すべてにお聞きしたい。普通、そんな事を通信簿に書かれますか?『あなたは根拠はないけどすごく自信あるみたいですね』って書かれた事ありますか?うちの両親はそれを見て笑っていました。その頃には、すでに頭角を現していたようです。先生のお墨付きです。つまり、高校生の時の僕には、すでに自信(根拠なき)が芽生えていたのだと思います。

「自信がある」というと、何か大きな事を成し得たり、コツコツと努力を積み上げたりしてきた人、というふうに思われるでしょう。
しかし、僕は小中高と決して成績が良かったわけではなく、スポーツが特別出来たわけでもありませんでした(かといって、それで困った事もなかったんですが)。表彰されたり、結果を残したり、人に自慢出来るような功績は何一つなかったのです。

高校3年の進路を決める時、将来の事を具体的に考えていないといけないわけですが、『俺は今のところ何者でもないけど、なんかスゴいものを持っているし、何かを絶対に成し遂げる!』と本気で思っていました。
つまり、僕の自信には何の根拠もない、ということです。

ちなみに、大学には行きませんでした。もうこれ以上勉強する必要はないと思っていたのです(どんだけ自信あんだよ)。

第3章 今も昔も変わらない「万能感」

そんな青春時代の事を振り返ってみると、感じる事があります。


『今の自分とあまり変わってないな!!』


皆さん、高校生の時って未来がキラキラと輝いているし、なんでも出来るような気がしていましたよね?(ごめんなさい、普通の高校生の感覚がわからないのですが、高校生の時に僕が抱いていた未来のイメージなんです。)
高校生の時に誰しもが感じる万能感。
『自分は何にだってなれるし、なんでも出来る』って、あの頃はみんな感じていたと思うんです。
そして17年の時が経ち、35歳になった僕が感じる事。


『未来がめっちゃ輝いている』


(やっぱり変わってない!!)


そうなんです。相変わらず今でも『俺はやれる!』『やってやるぞ!』と思っちゃっているんです。17年も経ったのに!!考えている事が一緒なんです。良い意味でも悪い意味でも、あの頃と感覚や考え方は何も変わってないのです。そして、現時点では、やはり何をやるのかはまだ決まっていませんが、『やってやる!』という心意気だけは変わらずに持っているわけです(早くやれよ)。

そして、心意気だけではなく、やれるかどうかわからないけど「やれます!」「やってやる!」と言い続けています。

これは【根拠なき自信の持ち主あるある】なんですけど、思考回路がとても単純なので、そうやって口に出しているといつか現実になると信じているのです。何かの本で読んだのでしょう。『いいじゃん!』と思った事を続ける単純さもあったりします。

そう、すべては言葉から始まります。
「やります!」「やってやるぞ!」という言葉からです。それで実際にやれた事もたくさんあります。もちろんやれなかった事もあります。やれなかった事はこれからやるんですけどね、まだ残してあるのです。


ここまで読んでいただければ、学校の成績だけでなく、卒業後も平凡で普通という事は理解していただけたと思います。(しかし、もっと頑張っていればかなり優秀な成績を取れたという確信はある。)
そして、僕にみなぎる自信にはいかに根拠がないかって事が、少しは伝わったかと思います。

あと、一つわかった事がありますね。
【実績】と【自信】は必ずしもイコールではないという事です。
出来ていなくたって、自信を持っていいんですよ。

第4章 ただ一つの「心当たり」は父親にアリ

そして、ここからは根本的な部分を探っていきたいと思います。

ここまでの検証でも、まだ僕の自信の根源がわかりませんよね。人生をもっと掘り下げてみたいと思います。

すると、幼少期〜今に至るまでの父親との関係性が深く関わっていました。


シンプルに書きます。
僕は父にかなり褒められて育ってきました。

父に繰り返し言われてきた言葉があります。

「おまえはすごい!」
「誰よりもタフだ!」
「心配してないし、心配はいらない!」
「自分で何とかするパワーがある!」
「絶対に大丈夫!」

このフレーズをめっちゃ言われていました。

ちなみに、大人になった今でも、実家に帰ると父によくこの言葉を掛けられます。しかも、この言葉を口にする時の父が本当に心から思っているって感じが伝わってくるので、そう言われると『やっぱり俺ってイケてるよね!』と自信パワーがムクムクと湧き上がってくるのです。


高校を卒業した時に、父にこう言われました。


「お前はもう俺を超えている。」


僕の父だってとても興味深い人生を送ってきたし、今でも話しているとすごく面白い人なんですが、その父が「もう俺を超えた」と言ったのです。僕自身は超えたとは思っていませんでしたが、父に認められて、なんだか誇らしげな気持ちになりました。

幼少期の記憶は、今ではすっかり薄れているけれども、父は僕を小さい頃からそうやって褒め続けてくれたのだと思います。どうりで、僕の自信が尽きないわけです。埋蔵量が半端ないんですよ。父から褒められた言葉の蓄積だったんです。


僕は自信を持っていて困った事がありません。
自信ってあれば邪魔にはならないし、むしろ横にあるとすごく安心感があります。だから、持っていた方がいいと思います。

しかし、大人になってから持とうと思っても、自信というのはなかなか持てません。長い時間かけて刷り込むようにして、自分の中に持てるものなのです。

僕は今2人の息子を育てている最中です。はっきりいって、めっちゃ褒めて褒めて褒めまくって育てています。息子達も褒められるとすごく嬉しそうな顔をします。だから、僕はまた褒めたくなってしまうのです。

長男が小学生になって、テストを持って帰ってくるようになりました。
この間も、算数のテストで100点を取ってきて、そのテストを誇らしげに見せつけてきました。
僕は言いました。
「おまえは天才か!最高の息子だな!」

また違う日は国語の90点のテストを持ってきました。
「国語も出来るのか!頭良すぎだろ!すごい!」
長男、めちゃくちゃ嬉しそうにしていました。

そんな長男にも、一つだけ苦手なものがあります。それは、絵を描く事です。
自由に描きなさいと言われても、画用紙に線を描いては消しゴムで消して、ちょっと描いてはまた消して、の繰り返しです。
長男はすごく几帳面な性格なので完璧にやろうとするのですが、まだまだ絵の初心者なのでなかなか上手くはいきません。画用紙が消し過ぎてガサガサになって、描き直した線の跡がうっすらと残っています。

「おまえはきっちりと描きたい性格なんだね、そうやって丁寧に描こうとする気持ちはとっても良い事だよ、これからもゆっくりでいいから丁寧に描いていこうね」

どんな事柄だって、見方を変えれば褒める所はいくらでもあります。世の中には破天荒に生きて周りを楽しませる人もいれば、長男みたいにきっちりとやってくれている人がいて、みんながバランスを取り合っているから世界がうまく回っているのです。どっちも素晴らしいのです。

夏休みが始まり、長男が絵日記を書いている。今日も咲いたアサガオの絵を悪戦苦闘しながら描いています。やはり、線を何回も消している。
「いいぞ!それでいいぞ!」と長男を褒めながら、乗せてあげる。ずっと褒めていれば、いつか「いいじゃん!」「なんかうまくかけたかも!」と自信を持てるようになると思うんですよね。


まだ育ちきっていない長男の自信をどう育てるのか、これから先がとても楽しみです。長男が大人になっても枯れる事のないくらいの【自信油田】に、今のうちからパンパンに貯蔵してあげたいです。

投稿者名

5歳

34歳。嫁と息子2人。
嫁は可愛くて、恐ろしい。
息子達は可愛いくて、可愛い。
そんな4人家族の半径15mの生活。
嫁が快適に生活出来る事を一番に考えながら今日も僕は働いて、そして書く。
普段僕の話を聞いてくれる人はいないので皆さんが聞いて下さい。よろしくお願いします。
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