月刊住むひと vol.01 小田急小田原線 経堂駅 徒歩14分 賃料7.0万円

2018/06/05 UPDATE

交通:小田急小田原線 経堂駅 徒歩14分
賃料:7.0万円(管理費含む)
築年数:築19年
主要採光面:南
間取り:1K / 20.5㎡
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その他:木造、2階、角部屋

『月刊住むひと』について

少し路地に入ってみると本当にたくさんの家が、部屋があるんだなと実感します。こんなに人が住んでいて生活があるんですか。マジですか、こんなに同時進行で人生が動いているんですか。

このアパートの階段は急だな。あ、1階がコンビニなのは便利だな、それともうるさいのかな。部屋の広さはどうかな。もう少し駅から近いところもいいのかもな。

無数にある物件から「ここだ」と決めて選んだいまの自分の部屋。たぶん後悔はないけど、こうしていろんな物件を見渡すと果たしてこの町に、この部屋に住む人生もあったのかな、とパラレルの自分についつい思いを馳せてしまいます。

この連載ではほぼ実在する(ほぼです)ひとつの物件を取り上げて、この部屋に住んでいるひとの人生はどんなだろう、と勝手に妄想していこうと思います。

誰かの部屋っておもしろい。

例えば「衣食住」の「衣」がそのひとの表層を覆って外側を映し出すものだとするなら、「住」はそれよりもう少し内側の人間の部分が垣間見えるものではないでしょうか(決して人物の判断において衣と住のあいだに優劣をつけるものではありません)。

明確なルールがあるのだろうきっちり並べられた本棚。複雑に組まれた砦のようなメタルラック。思っても見なかった収集グセ。手入れの甘い水回りの様子。隠しようのない、生活が日々編み込まれた部屋はその住人たちを写す鏡とも言えます。

誰かの部屋に招かれたとき特有の高揚感ってありませんか。それはそのひとの内側に踏み込むためのドアをひとつ自分のために開けてくれたのかな、という、相手との距離が近づいたことに対する高揚感なのかなと思っています。

『月刊住むひと』では、許可もなく勝手にその架空の人びとの内側を覗き込みながら「住む」についてあれやこれや考えていきたいです。

申し遅れました、ライターの北向ハナウタと言います。埼玉で生まれて福岡や大阪や神奈川などで育ち、いまは東京に住んでいます。
遠くからでもテレビがついているとわかるあの感じ、全員ができるものだと思っていたのですがそうでもないらしいですね。これからどうぞよろしくお願いします。

投稿者名

北向ハナウタ

東京を拠点に活動する兼業ライター・イラストレーター。
好きなおでんは大根、好きなサイゼリヤメニューは、たらこソースシシリー風です。

twitter:@1106joe
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