5歳さん嫁非公認コラム Episode:21「ゲーム依存症の息子達と、正解のない子育て」

2018/05/14 UPDATE

ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家 5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!

現代の子育て世代あるある、「子供のゲーム(スマホ)依存」。
真剣に悩む5歳さんが“正解のない子育て”と日々向き合い、導き出した答えとは!?

第1章 それは、軽い気持ちで渡したスマホから始まった

僕には二人の息子がいるのですが、今子育てで悩んでいることがあります。

それは二人がゲーム&スマホ依存症になりかけている、いや、むしろもうなっているような気がするのです。嫁もママ友から「目を離すとすぐにスマホを開いて動画を見ている」「1時間の約束を平気で破ってゲームしてる」という話をよく聞くと言っていました。

僕らだけではなく、もしかしたら現代の子育て世代の共通の悩みなのかもしれないです。
しかし「周りの子達もそうなのだからまぁいいのかっ!」とは到底思えない位に息子達がスマホ&ゲームにハマっているので、嫁と二人でどうしたものかと話し合っています。

振り返ってみると最初は軽い気持ちでした。
家事をしなくちゃいけない時、外出先でグズってちょっと静かにしてほしい時、そんな場面でゲームや動画を見せるとおとなしくなったので「ハイハイハイ、これ見ときなさい」という感じでお守り役としてスマホを渡していました。また子供がぐずった時、鬼から電話が掛かってくる、子供にとって恐ろしいアプリで言う事を聞かせたりもしていて、「今の子育てにはスマホは欠かせないよね~」なんて嫁と話していました。

そんなスマホに頼る子育てをしていたら、いつの間にか息子達がスマホを手放さなくなっていました。ぐずった時の伝家の宝刀だと思って使っていたのに「スマホを見せろ!」とぐずる様になったのです。まさに本末転倒。ミイラ取りがミイラになった気持ちです。

時を同じくして、息子達がとあるゲーム(モンスターを次々にゲットしていくアレです)にハマりました。そして、ゲームセンターでそのモンスターを倒してディスク(カードみたいなもの)をゲットするという、今子供達の間で大流行しているゲームマシンがあるのですが、それにドはまりしたんです。
そのゲームマシン、まずプレイするのに100円必要で、ゲットしたモンスターをディスクで出すのにさらに100円、それを繰り返し3回プレイするのがワンセットになっているので、1回プレイするのに600円もかかる、いわば100円玉をガツガツと吸い込む悪魔のようなゲームマシンなのです。
何回か息子に付き添って行って「このままこのゲームをやり続けたら破産する」と悟ったので、嫁と話して小型ゲーム機とソフトを買いました。単純計算でそっちの方が安上がりだと思ったのです。買ってからしばらくするとゲーム機の取り合いで兄弟喧嘩をするようになったので、小型ゲーム機をもう一台買いました。

ホント、最初は軽い気持ちだったんです。しかし、これが子供にゲームを与えた瞬間から始まる【泥沼】なんですよ!
何気なく見始めた動画のおもちゃ紹介番組から始まる、絶対に抜け出せないゲーム地獄。今では朝こっそりと早起きしてゲームをする、ゲーム依存症の息子達をどうすればいいのか、嫁と真剣に悩んでいます。
ゲームを取り上げたり、スマホを隠したりするんですが、そのたび長男は不機嫌になり、次男は泣き喚く。「これがゲーム中毒者の禁断症状か、、、」とすっかり困っています。

第2章 ゲーム依存への対処法(5歳調べ)

困った時のネット検索という事で【ゲーム依存症 治し方】で検索したら色々な情報が出てきました。

・プレイ時間を決めて守らなかった場合はペナルティを与える
→これは実行したけど効果がなかった。ゲームに集中するとタイマーの音も、親の声も彼らには聞こえなくなるみたい。

・物理的隔離(分かり易く言うと【ゲームを捨てる】)
→これをやったら息子達にめちゃくちゃ恨まれる気がするのでやりたくないし、実際この方法は親子関係が悪化する可能性があるから慎重にやった方が良いらしい。

・ゲーム以外の物に興味を持たせる
→『これだ!』と僕は思いました。

そもそもなんでゲーム依存症になるかと言えば、子供がゲームがこの世で一番面白いと思っているからなんですよね。ならばゲームよりも面白いものを与えれば良いんですよ。
習い事とかも結構良いらしいのですが、とりあえずゲーム繋がりという事でボードゲームをネットショッピングで頼んでみました。これなら家族みんなで盛り上がれるし最高じゃん!ナイスアイデア!

第3章 答えがないから悩み、考え、成長していく

ネットで色々と調べてみたけど、結局決定的な解決策は見つからず、【ボードゲーム】という頼りない答えに辿り着いたわけですが、そもそも僕は別にゲームが悪者だとは思ってないんです。僕だって小さい頃はゲーム機を親に隠されたし、それを探し出してこっそりプレイしてました。そして今でもモンスターゲームとか夜更かししてプレイしたりします。
でもいざ親になってみて、ゲームに熱中する子供を見ると怖くなっちゃうんですよね。
近眼になっちゃうんじゃないか、将来ゲーム廃人になってしまうのではないか、などなど、ゲームをやる事で出てくると言われている弊害の数々が頭をよぎってしまうのです。
そして、このコラムを書きながら僕が気付いた根本的な問題は【ゲームをやっている子供を放置しちゃう事に対する罪悪感】でした。

ゲームの事だけではなく、息子達を育てていく中で幾度となく繰り返されるのが【僕らの子育ては間違っていないだろうか?】という自問自答です。

のびのびと育てたら我慢できない子に育ってしまうのではないだろうか?
これは叱っているのか、怒っているのか、どっちなんだろうか?
甘やかすのと、甘やかし過ぎの線引きってどこでするんだろうか?

考えれば考えるほど子育てのいい塩梅というのがわからなくなります。
多分『これが正解です!』っていうものはないと思うんですけど、これから息子達が成長する過程で【正解のない子育て】に悩みながら子と共に親として成長していければ、と思うばかりです。
とりあえずネットショッピングで頼んだボードゲームが届くのが楽しみです。

そして【正解のない子育て】はまだまだこれからも続く。。。

投稿者名

5歳

34歳。嫁と息子2人。
嫁は可愛くて、恐ろしい。
息子達は可愛いくて、可愛い。
そんな4人家族の半径15mの生活。
嫁が快適に生活出来る事を一番に考えながら今日も僕は働いて、そして書く。
普段僕の話を聞いてくれる人はいないので皆さんが聞いて下さい。よろしくお願いします。
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