5歳さん嫁非公認コラム Episode:7「人生に必要な無駄な時間」
ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家 5歳(嫁公認アカウント)さんのコラム!
日々の仕事や勉強、目標に向かって突き進む現代を生きる皆さまへ、5歳さん式の心と体によく効く(かもしれない)健康法をご伝授いただきました!
1章【意味があることばかりの人生に疲れていませんか?】
最初に言わせてください。
今回の記事は、本当にくだらないことを書いています。読んだあとに、絶対に『くだらねー』という感想しか抱けないと思うので、なにかためになる情報を探して読んでくれている人がいたら、ウィンドウを閉じることを推奨します。時間の無駄だと、感じると思うからです。
でも、本当は忙しい人にこそ、この記事を読んでもらいたい。
僕は、意味がある事や、やらなくてはいけない事ばかりをするだけの人生では疲れてしまうと思うのです。
たまには一息いれて、時間の無駄を楽しむのも良いのではないか…そんな思いで僕の話を聞いて欲しいです。
2章【マッド・サイエンティスト5歳】
僕は時々無意味な事をしたくなります。それは大体ふと思いついたような馬鹿げたことです。
そして、まさに今日、本当にくだらないことをまた思いつき、実行に移しました。
僕は、お昼ご飯を食べた後、おしっこがしたくなりました。そして、手元にはコンビニで買ったアイスコーヒーの透明な空のコップがあり、さらに、ドライアイスが目の前にあったのです。
『空のコップにおしっこを入れてみたい』
そんな、激しい衝動が僕の胸を突き動かしました。
一度湧き上がったこの衝動を抑え込むことが出来ない僕は、気付けばコップを左手に…。
……(放送自粛)……
コップ越しに伝わるなんとも言えない温かさを左手に感じながら、僕はさらに恐ろしい衝動に襲われました。
『このコップの中にドライアイスを入れたら、いったいどうなってしまうのだろうか?』
子どもの頃、水の中にドライアイスを入れてブクブクと白い煙を見るのが好きでした。皆さんも一度は試されたことがあるかと思います。あの、自然と科学の神秘に触れた時の快感が僕の胸の中に湧き上がってきてしまったのです。
こうなってしまったらもう、自分を押さえつけることはできません。
気付けば僕は、左手に持つコップの中に、ドライアイスを入れてしまっていたのです。
するとどうでしょう!
今までにみたことがないくらいの勢いで、白い煙がモクモクモクモクと湧き上がってきたのです!
まさに狼煙。このコップを10個程用意することができれば、結婚式の新郎新婦入場の時に使う量を簡単に賄えるくらいのスモークがモクモクモクモクと発生したのです。水に入れたときの煙の量とは比にならないくらいの、猛烈な勢いでした。
間違いなく僕のおしっことドライアイスが何らかの化学反応を起こしている!そう確信しながら、重力を発見したニュートンの如く、新たな科学の真理に到達したことに、トイレの中で静かに興奮したのでした。
これはすごい事になったぞ!
もちろん、煙の臭いも確認しました。
『しっかり、アノ臭いがする!!!』
持っていたアイスコーヒーのフタをコップにはめこんでも、亀裂の入ったパイプから噴き出すガスの如く、勢いを保ったまま隙間からあふれ出すスモーク。すごいぞ!この煙!!このおしっこ煙!
そんなこんなで、トイレの中で小一時間過ごした後、ふと我に返りました。
『僕は一体、一人で何をしているんだ?』
3章【大切な時間を感じるために、無駄な時間は必要なのです】
でもたしかに、自分のした事なのに、ふとした時に思い出して笑ってしまうのです。
『何してんだよ!?おれ!』
読んでいる人は狂っているんじゃないかと疑うのではないでしょうか?
いや皆さん、疑う必要はありません。
まぎれもない狂態です。
でもこうも思うのです。
『そういう息抜きって大切だよね』
昔、本当に生活に変化が無くて退屈して、飲尿健康法をやった事がありました。
経験された方はおわかりかと思うんですけど、おしっこってめちゃくちゃ、苦いんですよね。
この世で最も苦い飲み物は、間違いなくおしっこです。そう思うくらいに苦い。
特に、夏のそれは特に苦い。一年で一番濃くて苦い。自分の身体から出たものなのに、飲めたもんじゃないです(体調は良くなった)。
なお、飲んだ一時間くらい後にお通じがよくなり、トイレから出られなくなります。結果、老廃物をすべて吐き出すことができて、お腹が空っぽになって『リセットされたー!!』という得も言われぬ快感を覚えることができます。
僕たちは何か、意味があることをやるために生まれてきたのだと思います。
目標や、ゴールを決めて、努力することが人生の素晴らしさです。
しかし、時にはその道からちょっと外れて、寄り道をして、道草することも大切ではありませんか?
もちろん僕のように、コップの中におしっこやドライアイスを入れたり、よくわからない健康法を試みる必要はありません。
でも全然何にも役に立たない、実益のない無駄な時間がなければ、大切な時間を、「大切だ」と思うことがだんだんと出来なくなってしまうのではないでしょうか。
疲れた身体と脳みそを少しだけ休ませるために、たまには、突発的な衝動に従ってみるのも良いのではないでしょうか?
心と身体の声に耳を傾けて、時々は狂ってみましょう。鬱になる前に狂ってみましょう。
最後まで僕のくだらない話にお付き合い頂き嬉しく思います。あなたにとってどこまでも、無意味な時間になれれば幸いです。
ではでは
※編集チームコメント
トイレ個室での実験において、通常よりも多くのスモークが発生した理由は、5歳さんの体温にほど近い生暖かい液体をドライアイスに投入したことで気化が促進された結果であり、特段の化学反応が発生したものではないと思われます…。