5歳さん嫁非公認コラム Episode:4「子育てについて僕が考える事」
ちょっと奇抜な奥さまと元気な息子さん達とのユーモラスなエピソードが大人気!ツイッター界随一の恐(愛)妻家 5歳(嫁公認アカウント)さんの連載最新話!
今回のテーマは子育てハウツー!!イクメン界の貴公子5歳さん流の子育て術について、迫ります!!
とにもかくにも褒めちぎるのです!!!
「正しい子育て」とはどのようなものなのでしょうか?
世の中にはたくさんの育児に関する本が出版されていて、実に様々な子育てのハウツーが紹介されています。
我が嫁も子育てに関するハウツー本をよく読んでいるし、僕も時折読んだりするけども、内容についてピンときたことは正直あまりありません。
なんというか、当たり前のことしか書いていないように思えてしまうのです。
僕が息子たちと接している時に心掛けている事、それは『とにかく褒める事』です。(それこそもったいぶって当たり前の事を言ってごめんなさい。)
『すごいじゃん!』
『それ自分で考えて作ったの!?天才だな!』
『随分うまくなったね!』
『最高じゃん!』
『めちゃくちゃかっこいいじゃん!』
『ハラショー!』
日本語、ロシア語を問わず、僕は語彙力を総動員して、息子たちをあの手この手でとにかく褒めます。
実際、息子たちは驚くべきスピードで日々成長していて、昨日できなかったことが今日できるようになったり、なんてことは日常茶飯事で、僕の本音がそのまま口から出ているだけなんですけどね。
僕が褒めると息子たちは得意満面といった表情をするし、もっと僕を感動させようと、更に面白い事を考えてみたり、試してみたりするようになるんです。
次男『パパ見て!』
僕『うっひょー!すごいでんぐり返しだな!』
長男『パパ見て!』
僕『そんな柱の高い所まで登れるのか!!』
次男『パパ見て!』
僕『赤一色でぬりえとはこれまた斬新だね!!ピカソか!!?』
長男『パパ見て!』
僕『ブロックでこんなものが作れるとは!!ロダンか!!?』
『パパ見て!』から始まり、『すごいじゃん!』と返すこのやり取りを、毎日何度も繰り返しています。
幼少期の両親からの肯定が、一生の人格を左右するかも?
そんな僕自身も、幼い頃、両親にはずいぶんと褒められて育てられました。『お前はすごい!』とか、言われ続けて過ごしてきました。
未だに父には、『お前は何でも出来るから大丈夫だ!』とよく言われます。
ちなみに僕は今年34歳になる中年男性なんですが、そう言われてみると不思議とどこからか自信が湧いてきて、『やっぱり俺ってすごいのかな?』と思ってしまったりします。
いくつになっても、親に褒められるということは、嬉しいことです。
僕は【根拠なき自信】が何処からともなく湧き上がってくるタイプなのですが、きっとこれは両親が僕のことを肯定しながら育ててくれたことが大きな要因になっているように思うのです。
大人になるにつれ、周囲からは否定される瞬間も増えてきますよね。そんな時、中途半端な褒められ方をして育った子どもの場合、『親には褒められたのにぃいい!』と、幼い頃と今のギャップを受け止めることが出来ずに、心がポキッと折れてしまうかもしれません。
しかし、僕のように、徹頭徹尾褒められて育てられた人間は、あらゆる否定に対して『俺はイケてるから大丈夫!』のスタンスを崩さずに挑めるのではないかと思っています。
もちろん個人の資質とか、それ以外の要因もあったのだとは思うけれども、前向きに生きていけるのは、まぎれもなく両親のおかげだと思います。
三つ子の魂百までと言いますが、自信を大人になってから身に着けるのってとても難しいので、子供の頃に心に植えつけてあげることが重要なんだと思います。
自己評価の低い人に『もっと自信持ちなよ〜』と、アドバイスをする大人がいますが、それが簡単に出来たら苦労はしないよね、と密かに思っています。
5歳流、子育ての極意を伝授しましょう
色んな考え方の育て方があると思うけど結局は、自分自身が両親にどう育てられたかが大きく子育てのスタイルに影響してくると思います。
それは自分が両親から『こうされて良かったなぁ。嬉しかったなぁ』というポジティブな側面だけではなくて、『もっと本当はこうして欲しかった』という願望もまた、同様に影響を与えるのだと思います。
前の記事でも書いたとおり、我が嫁は幼い頃、両親がとても忙しく、家族で過ごす時間があまりなかったそうです。
その結果、我が嫁は見事にさみしがり屋な大人へと成長したわけですが、子供たちには自分と同じ寂しい思いを絶対にさせたくないという強い気持ちをもって子育てに向き合っているように思います。家族の時間をとても大切にしているし、僕が家族の時間を蔑ろにすると『家族の時間は戻ってこないんだよ!』ととても怒ります。
子どもの頃、寂しさを経験した嫁が言うからこそ、言葉に重みがあるなと感じています。
自分の両親に『こうして欲しかった』と思っていた事を今、子供たちにしてあげているのでしょう。
僕も彼女の気持ちに応えるべく、仕事を詰め込み過ぎないようにして、家族の時間を優先するようにしています。
『どんな子育てをするか?』という話の中で、『家族の時間を多く取る』という考え方は基本的過ぎて育児に関する本では書かれもしないような事なのかもしれません。
けれども、子供が健やかに育つためには、すごく大切な事なんじゃないかなと思っています。事実として、仕事が忙しくて家にあまり帰れない日が続くと、子供たちの機嫌が悪くなりますし(もちろん嫁の機嫌が悪くなるという事も密接に関係しているが)、玄関で見送ってくれる時に『今日は何時に帰ってくるの!?』と訊くようになります。
週末が近づき、『日曜日はお仕事ない?』と訊かれた時に、『早く帰ってくるよ』『今度の日曜はお休みだよ』と答えると満面の笑みを浮かべます。
『正しい子育てとは何か?』
習い事をさせるべきか?
塾は通わせた方が良いのか?
躾はどのタイミングから始めるか?
子育てをしているママ・パパが考えている事は色々たくさんあると思います。
でも、もっと根本的な話で、今まで親に育てられてきて、次は自分が育てる番になった時に人生を振り返って、良かったものを子供たちに渡してあげればよいのではないでしょうか。
小さい時に父と海釣りに行ったこと、母と山に蔓を取りに行ってカゴを編んだこと、家族みんなでキャンプに行って焚き火をしたこと、そんな大人になっても忘れられない、両親との記憶を思い出しながら、今度はそれを子供たちへ渡してあげれば良いのではないでしょうか。
僕がもし育児本を書いたとしたら、『よく遊び。よく褒める』この一文だけになると思います。
これでは出版出来そうにないですね。
ではまた。